新型コロナ第7波―自宅療養のために知っておくこと

健康生活
coronavirus covid-19 pandemic outbreak virus background concept

感染が急拡大している状況では、いつ誰が感染してもおかしくない状況です。ここでは、ご家庭で感染者や濃厚接触者が出た場合の情報をまとめています。ご確認いただきますようお願いします。

どんなときが危険な状態か

感染者に対して、都道府県や保健所などからパルスオキシメーターが貸与されることがあります。ただ、現在はかなり感染者数が増えているため、重症化リスクのない人には配布されない可能性もあります。

私は、すでに市販の物を購入して家庭で備えてあります。

パルスオキシメーター

自宅に1つパルスオキシメータを購入しておいてはいかがでしょうか。

救急車を呼ぶか医療機関へ受診をする必要がある症状

自宅療養中の健康管理については症状の変化に気をつけることが重要です。

・顔色が悪く青ざめている
・いつもと違う、様子がおかしい ・呼吸数が多くなった:1分に20回を超える
・横になれない、座らないと息ができない
・肩で息をしている
・ゼーゼーしている
パルスオキシメータの数値(SpO2)90以下

顔色が悪い、唇が紫色になっているなどの表情や外見の変化が見られ、息が荒くなったり、意識がもうろうとしていたり、酸素飽和度の数値が95%以下を継続したりするようになったら迷わず救急車を呼びましょう。

自宅療養者に対する配食サービス

各都道府県では、自宅療養をされる方に対し、外出することなく自宅療養に専念してもらうため、配食サービスを提供しています。

 現在、配食サービスについては、予想を超える新規感染者数の大幅な増加により、お申し込みが急増しており、今後十分な対応が困難な状況になる可能性があります。

 現時点では、下記の例のような配食サービスが真に必要な方のみ、お申し込みいただきますよう、何卒ご理解、ご協力をお願いいたします。

〈お申し込みいただける方の例〉

 ・お一人暮らしの方で、当配食サービス以外に食事の調達が困難な方
 ・ご家族(大人)全員が陽性となり、当配食サービス以外に食事の調達が困難な方 など

愛知県の場合
 事業開始時期:2020年9月1日から
 提供内容:<お弁当コース>
  弁当・飲料を1食分とし、1日3食分を自宅療養期間が終了するまで毎日提供します。

  <レトルトコース>
   レトルト食品セットを8日分一括で提供します。

 各都道府県でも同じようなサービスが実施されていますので、都道府県のWebページで調べてください。また、政令指定都市のお住いの方は、お住いの都市のWebページで調べて申し込んでください。

申込みの流れ

  1. Webで「お申し込みはこちら」からメールアドレス登録フォームへ進む
  2. メールアドレス登録フォームに、以下の情報をご入力し、「登録」ボタンをクリックしてください
    1. メールアドレス
    2. HER-SYS ID(ショートメールに記載の数字8桁)
    3. 生年月日
  3. 自宅療養者サービス窓口よりメールが届きます。メール内のURLをクリックし、申込フォーム(マイページ)へ進んでください。
  4. Web申込フォーム(マイページ)にて各サービスの申込内容を入力し、「確認」ボタンをクリックしてください。
  5. STEP2で登録したメールアドレス宛に届く申込完了メールをご確認ください。
    しばらく経っても届かない場合はコールセンターまでご連絡ください。

抗原検査キット

新型コロナの新規感染者数が急増していることから、政府は、発熱外来を訪れる患者さんに対して無料で抗原検査キットを配布する方針を明らかにしました。

無料配布の対象者

無料配布の対象になるのは、重症化リスクの低いと考えられる有症状者で、自身で検体を採取することが可能な方に限られます。

無料配布を発表したことで、多くの人が抗原検査キットを希望することになるでしょう。発熱外来や薬局が無料の抗原検査キットを希望する人で混雑してしまうかもしれません。お住いの市町村のWebで入手の仕方をチェックし、医療機関、または、ドラックストアから入手してください。

また、セルフチェック目的の人は、無料配布の対象外です。

使用するのは「体外診断用」

自治体から無料配布されるのは、厚労省が承認した「体外診断用」の抗原検査キットです。

ドラッグストアなどでセルフチェック目的で購入する場合、「研究用」抗原検査キットを買わないように注意してください。購入する前に、パッケージに「体外診断用」と書かれているかどうか、必ず確認するようにしてください。分からなければ、ドラッグストアの店員や薬剤師に尋ねましょう。

抗原検査キットの一般的使用法

唾液で検査ができる抗原検査キットも流通していますが、「鼻腔ぬぐい液」を採取するのが一般的です。

鼻の穴から綿棒を2cmほど入れて、鼻の内側に沿わせて5回ほど回転させます(竹とんぼのようにクルクルするのではなく、鼻の中全体を綿棒でかき回す感じ)。綿球が湿るくらい、しばらく鼻腔に静置します。

その後、搾り取るようにぬぐい液のついた綿棒を検体抽出液へ調整して、液体をキットに滴下すれば検査結果が表示されます。

<検体採取の例>

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)より

体の中にウィルスが存在するという証拠が見つかれば新型コロナに感染していることになります。すぐに医療機関を受診してください。

感染者、または、濃厚接触者が出たがどこに相談するの?

お住いの市町村で実施しているコールセンターや相談窓口に問い合わせてください。

ネットで調べるなら、こちらのリンクから調べてください。

新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先

北海道
青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県
新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県
岐阜県 静岡県 愛知県 三重県
滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県
徳島県 香川県 愛媛県 高知県
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県
宮崎県 鹿児島県 沖縄県

※ なお、新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談を行いたい方は都道府県等が設置している電話相談窓口へご相談下さい。

療養期間について

新型コロナウイルス感染症に感染し、自宅療養となった場合、発症日から起算し、最低でも10日間以上は外出を控えていただいております。また、濃厚接触者となった方も、陽性者との最終接触から5日間は自宅待機となります。

感染者は10日後に日常生活に戻れる
療養期間は発症した翌日から10日間となります。通常生活に戻るには、症状がなくなってから72時間たっている必要もあります。
陽性だが、無症状の人は7日間
新型コロナ検査で「陽性」と判定されたが無症状の人は、検体を採取した日から7日間は療養します。

濃厚接触者の待機期間は日間
濃厚接触者の待機期間は、同居家族も5日間です。2日目と3日目の抗原検査が陰性であれば、3日目に待機を解除できます。

待機期間は初日はいつなのか
待機期間は、感染者と最後に接触した翌日となります。

自宅待機中の行動について

自宅待機の際には、不要不急の外出はできる限り控え、やむを得ず外出する場合には、マスクの着用や手洗いなどの感染対策を行って、人との接触を避けることとされています。

通勤や通学も控える必要があります。勤務先や学校でそれぞれのルールがある場合がありますので、そちらのルールに従ってください。

  1. 不要不急の外出は控え、職場や学校には行かずに自宅で待機。
  2. 待機中は、毎日、朝と夕方の2回、体温を測って体調に異常がないか確認。
  3. 発熱やせきなどの症状が出たらかかりつけ医か、新型コロナの検査や診療が可能な医療機関を受診。
  4. なるべく公共交通機関の利用を避ける。

濃厚接触者も、決められた期間が過ぎるまでは「もしかしたら感染しているかも」と考えて行動することが重要です。

自宅療養に必要なもの

感染してしまったら、また、濃厚接触者になったら、買い物に出ることはできません。

必要となる物は、まず、食料品です。食欲がなくても食べられて、必要なカロリーが摂取できるものが必要です。レトルトのスープやおかゆ、ゼリー飲料、チョコレートなどもあったらよいでしょう。スポーツ飲料も必要です。また、少し食欲が回復したときのために、インスタント食品や缶詰なども用意します。

食料は食べたい物でいいです。のどの痛みなどで通常の食事を食べられない場合もあるのでゼリーやヨーグルトなど食べやすい物を準備しておきましょう。体力をつけることが大切ですので、何も食べないというのは避けます。

感染予防の為に、マスクやゴーグル、ビニール袋。また、軽症で自宅療養するには、体温計はもちろん症状の重症度を分ける酸素飽和度を測る、パルスオキシメーターを用意しておいたほうがよいでしょう。

自宅療養備品リスト
≪日用品≫
ティッシュペーパー トイレットペーパー
生理用品 せっけん、アルコール除菌スプレー
塩素系漂白剤 使い捨てマスク
使い捨て手袋 レインコート
ビニール袋(ゴミ袋サイズも)
体温計 ゴーグル(もしくはメガネ)

≪食料≫
主食(お米やうどん、シリアルなど食べやすいもの)
菓子類(とくにチョコレート)ゼリー状栄養補助食品
レトルト食品、インスタント食品 缶詰(果物など)
冷凍食品(火にかけるだけのうどんなど便利です)
経口補水液 スポーツ飲料 etc……

《薬》
・服用中のお薬がある場合は、2週間分程度用意ください。
・自宅療養中にお薬が不足することがないよう準備してください。
・なくなったら、かかりつけ医の電話診断を受けたうえで、お薬の処方を受けるようにしてください。

家族が新型コロナウイルスに感染した時に注意したいこと

感染者と部屋を分けて生活しましょう

 感染者を個室にしましょう

部屋を分けることが出来ない場合、2m以上の距離を保つことや仕切りやカーテンなどを設置などをおすすめします。

部屋を分けウィルスが家族に感染しないようにしましょう

  1. 感染者が療養する部屋と他の家族がいる部屋をできるだけ分けます。
  2. 窓があるなど、換気の良い個室とする。感染者は極力部屋から出ないようにして、人との接触を減らすことが大切です。
  3. 感染者の行動を制限し、共有スペース(トイレ、バスルームなど)の利用を最小限とし、その換気を十分に行う(窓をしばらく開けたままにするなど)。
  4. 小さなお子さんがいる、部屋数が少ない、といった理由で、部屋を分けることができない場合でも、感染者から少なくとも2m以上の距離を保つことや仕切りやカーテンなどを設置し、ウイルスが飛沫して感染する可能性を少しでも減らしておきましょう。
  5. 食事、眠るときも別室にするのが理想です。同じ部屋で寝るときは、頭が向き合うように枕の位置をそろえて並んで寝るのではなく、互い違いにするだけでも、感染者の顔からの距離がとれるようになります。

窓を開け部屋を換気します

日中はできるだけ換気をする

・定期的に換気をしましょう
・エアコンなどの空調や換気扇の利用、窓を開ける

 

感染者のいる部屋は、定期的に換気をしましょう。他の家族がいる部屋も換気をしたほうがよいでしょう。エアコンなどの空調や換気扇をまわしたり、日中の温かい時間に窓を開けるのもよいでしょう。

家庭内でも油断をしないで全員がマスクを着けて生活しましょう

正しくすき間なくマスクを着けましょう

・はずす時は紐を手に持ちます
・はずした後は手洗いをしましょう

 →→→正しいマスクのつけ方・はずし方 

  1. 感染者、家族の両方がマスクを着用することで、ウイルスの拡散を防ぎます。使用したマスクは、他の部屋に持ち出さずに部屋の入口に置くか、すぐ捨てるようにしましょう。
  2. また、マスクは、のど・鼻周囲を加湿する効果もあります。
  3. マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外し、マスクの表面には触れずに廃棄します。
  4. マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗ってください(アルコール手指消毒剤でも可)。マスクが分泌物で濡れたり汚れたりした場合は、すぐに新しい清潔な乾燥マスクと交換する必要があります。
  5. マスクが手に入らないときやマスクの使用が耐えられない人は、ティッシュ等で咳やくしゃみをするときに口と鼻を覆います。

こまめな手洗い・手で触る所の消毒をしましょう

こまめな手洗い・手で触る所の消毒をしましょう

小まめにうがい・手洗いをしましょう
・こまめに石鹸で手洗いをしたり、アルコールで消毒したりしましょう
・トイレ・ドアの取っ手など共用部分を消毒しましょう
 詳しくはこちら→→→消毒;熱水・漂白剤 洗剤  次亜塩素酸水手の洗い方

 小まめにうがい・手洗いをする
ウイルスのついた手で目や鼻、口などを触ると粘膜・結膜を通して感染することがあります。家族はこまめに石鹸を用いた手洗いもしくはアルコール消毒をしましょう。

取っ手、ドアノブなどの共用する部分を消毒する
<家族で使いまわしをしない>
タオルや食器、箸、スプーン等などを共用しないことも大事です。トイレやお風呂は、水拭きするか、家庭用の掃除用洗剤でもウイルス量を減らすことができます。洗浄前のものを共用しないでください。特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどで共用しないようお互いに確認したいものです。
<洗濯・洗い物はいつも通りでよい>
洗濯や食後の食器洗いを別洗いしたりする必要はないです。タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄を行います。感染者のものを分けて洗う必要はありません。

<家庭内の感染者が触れる部分は消毒します>
感染者が別の部屋で生活していても、トイレ、洗面所、浴室などを共用すると思います。ウイルスは物についてもしばらく生存しているため、ドアの取っ手やノブ、ベッド柵ウイルスがついている可能性はあります。0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭きましょう。トイレや洗面所の清掃をこまめに行いましょう。清掃は、市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。

 詳しくはこちら→→→消毒;熱水・漂白剤 洗剤  次亜塩素酸水手の洗い方

汚れたリネン、衣服を洗濯する


新型コロナウイルス感染症は下痢がみられることがあり、糞便から検出されることがあります。体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う場合は、手袋、マスクを使用し、一般的な家庭用洗剤を使用した洗濯機を使用して、洗濯し完全に乾かします。

ゴミは密閉して捨てる

鼻をかんだティッシュなどにもウイルスがついています。同居者が触ると感染する可能性があるので、すぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てましょう。その後は直ちに4.にある手洗いを行ってください。
 
ご家族、同居されている方は、既に感染している可能性もあります。感染者の症状が軽快してから 14日間経過するまでは、健康状態を監視することをお勧めします。職場や学校に行く時など外出する際はマスクを着用し、こまめに手を洗ってください。

感染者、または、濃厚接触者と同居する場合に注意すること

  1. 感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
  2. 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
  3. できるだけ全員がマスクを使用する
  4. 小まめにうがい・手洗いをする
  5. 日中はできるだけ換気をする。
  6. 取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
  7. 汚れたリネン、衣服を洗濯する
  8. ゴミは密閉して捨てる

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