子どもは接種日に満12歳以上であればワクチンを接種することができます

健康生活
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子どもは接種日に満12歳以上であればワクチンを接種することができる

予防接種法に基づく公費での接種の対象は、接種の日に満12歳以上の方です。このため、12歳に満たない方は、ワクチンの接種の対象にはなりません。

子どもの接種の対象は、接種の日に満12歳以上の方です。このため、12歳に満たない方は、新型コロナワクチンの接種の対象にはなりません。現在、ファイザー社のワクチン及び武田/モデルナ社のワクチンは、いずれも12歳以上が接種対象となっています。

また、アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、原則として40歳以上が接種対象となっており、子どもは接種することはできません。

子どものワクチン接種

ワクチン接種について、お子さんに受けさせるか、辞めるべきか悩むところです。お子さんに万一のことなど決してあってはいけません。

お子さんのワクチン接種で最も心配なことは、強いアレルギー反応が起きるアナフィラキシーです。

アナフィラキシーとは食べ物や薬などの原因物質(アレルゲン)に接触したり、体内に取り込んだ後、数分から数十分以内の短い時間に全身にあらわれる激しい急性のアレルギー反応のことです。

この強いアレルギー反応が起きる割合は、ファイザー社製が100万回に4.7回、モデルナ社製は100万回に2.5回と報告されています。実際ワクチン接種会場でトラブルが発生することはほとんどありません。万一 アナフィラキシー ショックが起きたとしても専門の医師による治療で回復することができます。現時点までで、ワクチン接種でアナフィラキシーショックで死亡者が出たと言う事例はありません。

しかし、ニュースは極めてまれに起きる副反応を大々的に報道するため、 ワクチンのメリットよりもデメリットが大きく見えてきてしまう人も多いです。テレビで問題点ばかりが報道されればワクチン接種をためらう気持ちがより強くなってしまいます。

新型コロナは、デルタ株が主流になり、お子さんが感染することが現実の問題となりました。デマや嘘、問題点ばかりを強調する報道に惑わされないで、お子さんを新型コロナから守る手段を真剣に考えてほしいと思います。

デルタ株の子どもへの感染が広がっています。子どもは、塾や学校で放課時に友達と社会的距離を守って生活できると思いますか?

子供が学校へ行ったら、1日中遊ばないで席に座ったままだまって過ごし、常に互いに2m以上離れて過ごすことなんてありえません。

例えば、塾や教室で、一人の感染者が登校したとします。生徒が教室に入り用具を片付け担任の先生が来る間にウィルスは教室に広がり、瞬く間に多くの生徒はウィルスをもらってしまいます。新型コロナは、発熱など症状が出る前に感染力を持ちますから、新型コロナに感染していることに気ずくまでに数日かかってしまいます。その間に教室の生徒に次から次へと感染してしまいます。感染に気づいた時には、クラスの大勢が感染してしまっているのです。

デルタ株による感染爆発が起きている今は、お子さんが新型コロナに感染する確率は極めて高いです。あなたのお子さんが感染してしまった時にことをイメージしてください。そんなことは絶対起きないようにしたいものです。

コロナが流行している間、家族全員が家庭内に閉じこもることなどできません。家庭を守る親として、家族が外出・出勤・登校しても感染しない手立てを講じる必要があります。その最も有効的な手段がワクチンです。

子どもがワクチン接種を受ける意義は高いです。

お子さんが安心・安全に生活できるように、健康上問題の無い場合、できるだけ接種するようにお勧めします。子どものワクチン接種について正しく知り、勇気をもってお子さんにとって最高の決断をしていただきたいと思います。

子どもがワクチンを接種するメリット

ワクチンは若者の健康、命を守る

新型コロナウイルスに感染する子どもが急増しています。感染力の強い変異株「デルタ株」のまん延に伴い子どもの重症化する事例も出ています。「デルタ株」の流行が先に進んだ外国では、子どものが重症化し死亡する事例が多く出ています。もっとも悲惨な国では、新型コロナによる死亡者の3割が子どもである国もあります。日本もこのまま感染者が増加し、医療崩壊が起きたとしたら同じ運命をたどる恐れがあります。

子どもの症状は無症状や軽症で比較的軽く済むことが多いです。しかし、軽症でも後遺症が長引くケースがあります。

子どもの感染は、大半が軽症で済んでいるとはいえ、38度を超えるような高熱を出し、咳が2週間続いても、「軽症」に分類されます。「軽症」の言葉からくるイメージと実際に感染した人の苦しみは大きく異なります。また、感染した若者の中には、今も嗅覚や味覚障害、疲労感、記憶障害などの長引く症状(いわゆる後遺症)に苦しんでいる人がいるのが現状です。実際、後遺症で病院に通院する患者の半数近くが無症状・軽症であった若者や子どもなのです。

今後も新型コロナウイルスの根絶は難しいと考えられる中、ウイルスへの免疫がない場合、いずれどこかのタイミングでウイルスに感染してしまうことを想定していなくてはいけません。そして、免疫のない中で感染する人が増えれば増えるほど、悲しい報告を聞く可能性は高まるでしょう。

ワクチンを先に接種した高齢者が感染し重症化・死亡する人が激減したことから、ワクチンに高い有効性があることを確認することができました。これは本当に幸運なことです。ワクチン接種を受け、免疫ができることによって、感染や発症の確率を大きく減らすことができるのです。また、仮に感染したり発症してしまったとしても、症状のある期間が短くなったり重症化を防いだりする効果も期待できることがわかっています。

お子さんを免疫がないまま外出・出勤・登校させることは危険です。

家族を守る

新型コロナウィルスに最も多く感染する場所は「家庭内」です。従来ですと、20歳代~50歳代が市中感染して家庭にウィルスを持ち寄り、家族に移していました。デルタ株に置き換わると、「子どもが家庭にウィルスを持ち寄り家族に移す」事例が増えました。

ワクチンが守るのは、接種を受ける本人だけではありません。自分自身がワクチン接種を受けることで、感染しにくくなり、仮に感染してしまってもウイルスの量を低く抑える効果が知られているため、同居する家族や日常的に接する友人、同僚を守る効果も期待できます。身近に重症化リスクの高い持病のある人や高齢者がいれば、なおさらワクチンが重要になると言えるでしょう。

逆に言えば、ワクチンを接種しないことで、あなただけではなく周囲の人を危険にさらしてしまうかもしれません。

家庭の中に高齢者、体の弱い人、基礎疾患のある人がいたら新型コロナに感染すれば重症化する恐れがあります。家族は、あなたにとってかけがえのない人です。誰でも自分が原因で家族に移し苦しむことがあれば、それは、耐え難いことです。ワクチンワクチンを接種するは、家族を守ることにもなるのです。

安心して学校へ登校、生活を正常化する

さらに、ワクチン接種を受けるメリットは、自分が生活する地域全体にももたらされます。より多くの人がワクチン接種を受けることによって、新型コロナウイルスに対する防御は高まり、感染伝播が減っていくことになります。仮にウイルスが外から持ち込まれてしまっても、ウィルスの行く場所をなくすことが出来ます。

そうして感染流行が収まれば、以前と同じように、部活動や文化祭といったイベントも不安なくできるようになるでしょう。マスクを外し、友人と安心して集まることのできる日々がやがて戻ってくることにつながるのです。

新たに変異ウイルスが誕生する確率を減らす

また、現在はいつ新たに懸念すべき変異ウイルスが誕生するかという不安の中で生活していますが、感染者数が増えれば増えるほど、変異が起こるリスクは上がります。逆に、いち早くワクチンが広がり、感染する人が減れば減るほど、変異ウイルスが誕生する確率を減らすことができます。

より多くの人がより早い段階でワクチン接種を受けることで、新たな変異ウイルス出現のリスクという点でもより安心した未来を描くことができるようになるのです。

ワクチンを接種することのリスク

しかし、ワクチンにはデメリットもあります。ワクチン接種後に表にあるような副反応が起きることがあります。これらの症状はワクチンに対する免疫応答の結果です。若い方の方が、高齢の方より頻度が高い傾向にあるようですが、ほとんどが2~3日以内に回復しています。

ファいっざー・モデルナ製ワクチンの副反応

さらに、日本で使用されているファイザー社、武田/モデルナ社のワクチン接種後の心筋炎が稀に報告されています。12~39歳の男性に多く報告されてきています。しかし、頻度は100万人あたり12~32人程度と稀であり、仮に心筋炎を発症した人でもほとんどが軽症ですんでいます。

若年者では新型コロナウイルス感染症にかかった場合にも心筋炎になることがあり、新型コロナウイルス感染症にかかった場合には、ワクチンを接種した場合よりも、はるかに高い頻度で心筋炎がみられます。ワクチンを打っておかないと、もっと高い確率で心筋症にかかり、さらに、重症化しやすいのです。

強いアレルギー反応が起きるアナフィラキシー

ワクチン接種で最も心配なことは、強いアレルギー反応が起きるアナフィラキシーです。 今までに強いアレルギー反応があり、医師からワクチン接種を控えるように言われている人は接種しないでください。

お子さんに副反応が出る心配はあるがメリットが圧倒的に上回る

ワクチンを接種すれば、感染したとしても重症化することを高い確率で押さえることが出来ます。逆に、ワクチンを接種しないで外出させれば、 デルタ株による感染爆発が起きている今は、お子さんが新型コロナに感染する確率は極めて高いです。感染すれば、ワクチンの副反応とは比較にならない症状に苦しみ、治ってからも後遺症に悩まされ、あってはならないことが起きるかもしれません。

ワクチンを接種することで副反応を心配する人がいます。しかし、コロナに感染すればワクチン接種とは比較にならない頻度でもっと重い症状が出るのです。「発熱・心筋症など副反応」が心配な人は、コロナに感染すればもっと恐ろしい目に合うことに気がつくべきです。

感染爆発が起きている中で、新型コロナウィルスに対する免疫を持たないで外出することは危険行為です。

コロナが流行している間、家族全員が家庭内に閉じこもることなどできません。子を守る親として、お子さんが、外出・出勤・登校しても感染しない手立てを講じる必要があります。その最も有効的な手段がワクチンです。

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