肥満はなぜ怖いのか?

投稿者: | 2020年5月14日

 

ワクチンで9割以上の人に抗体が出来る

ウィルスは次に感染する人がいないと死んでしまいます。ひとりひとりが健康に気を付けることがウィルスとの闘いなのです。必ず勝ちましょう。

ワクチンを接種した人と、既に感染し抗体が出来ている人は、人から人へ感染するウィルスに対してバリアとなります。

ワクチンほどではないですが、「新しい生活様式」を国民一人一人が実践することでもウィルスの行き場がなくなります。ワクチンと感染対策の二刀流で新型コロナウィルスを封印することができるのです。

新型ウィルスは、Covid19で終わることはありません。次に別のもっと恐ろしウィルスや細菌が誕生し流行するかもしれません。「新しい生活様式」を身に付け実践して行くことは、ワクチンが出来ても無駄なことではありません。新しいウィルスに感染することを防ぐことが出来るからです。

健康的なライフスタイルを身に付けることが、ウィルス感染から身を守る手段となります。ここではダイエットの重要性について考えていきます。

 

肥満とは?

 肥満とは、体の中の体脂肪が過剰に高いことを言います。体重があるからといって肥満とはいいません。筋肉が多いために体重が多い人は肥満ではありません。
 体脂肪は全身に付きます。内臓にも手足にも筋肉のすき間についています。この体脂肪が多すぎることを肥満と言います。

肥満には、
 1 内臓脂肪型肥満;内臓のまわりに脂肪が蓄積
 2 皮下脂肪型肥満;皮下に脂肪が蓄積
 の2つあります。

肥満を判定してみましょう

BMIについて
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算される肥満度判定の方法です。

標準の体重
 BMI=22となる体重を理想としたのが標準体重です
 標準体重=22×(身長m)2

 男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなります。毎日運動をしている方は、筋肉もついているので多少高くても大丈夫です。

 

肥満は多くの病気の要因

肥満が原因でかかる病気は非常に多くあります。

  1. 体重が腰や脚にかかります。骨や関節への負担が大きくなり、腰痛や膝痛などの関節障害を起こしやすくなります。太っている方で、自転車に乗っていて転んだりして、骨折する人も多くいます。
  2. 高尿酸血症から脂肪肝やすい炎、痛風を招くこともあります。
  3. 睡眠時無呼吸症候群になる可能性も高まります。突然死や睡眠時死亡を引き起こすことがあります。
  4. 大腸がんや前立腺がん、乳がん、子宮がんなどリスクが高まります。
  5. 糖尿病、高脂血症、高血圧、痛風、胆石症、骨粗しょう症などの原因
  6. 狭心症、心筋梗塞など、虚血性心臓病や脳卒中の原因になります。

肥満は万病のもと」です。

新型コロナで肥満の人は重篤化しやすい

アメリカでの死亡者が多いことで注目されるようになったのが肥満です。アメリカは、肥満が多く、それが死亡者が多い大きな原因になっているからです。疾病対策センター(CDC)が基礎疾患の有る人のデータを分析したところ、最も多かった基礎疾患は糖尿病で全体の10.9%でした。

集中治療室(ICU)に運び込まれた重篤な患者だけのデーターを分析すると糖尿病の感染者が32%と突出していることが分かりました。糖尿病があると重症化するリスクがあることが明らかになりました。さらに、若者であっても糖尿病の患者は、重症化するリスクが高いです。

 

睡眠時無呼吸症候群

肥満になると、大変大きなイビキをかくようになります。その様子を観察するとしばらくイビキが続くとしばらく止まりあえぐような息やイビキで呼吸を再開します。一時的に無呼吸状態になっているのです。

無呼吸が続くと血液中の酸素濃度が急激に低下します。その結果、肺循環系や体循環系が大きな影響を受け、肺高血圧症や高血圧症の原因になります。

さらに上気道の閉塞と血液酸素濃度の低下により副交感神経(迷走神経)が刺激を受け、徐脈や致命的な不整脈の原因になり、突然死や睡眠時死亡の危険も生じます。また心筋梗塞や脳卒中の原因にもなります。

肥満にともなう睡眠時無呼吸は、眠りが浅く、いつも眠く、熟睡できなくなり、さらに著しい昼間の眠気をもたらします。

実際の交通事故の1割が睡眠時無呼吸症候群によるという報告があります。減量は絶対条件です。

 

内臓脂肪型肥満は生活習慣病そのもの

生活習慣病とは

 生活習慣病とは、「健康的と言えない生活習慣」が関係してしている病気のことです。「生活習慣病」は、かつて「成人病」と呼ばれていました。しかし、成人でなくても発症の可能性があることがわかってきたのです。

 健康増進や発病予防に重点を置いた対策を推進するために、新たに導入された概念が生活習慣病と言う病名です。

生活習慣病の主な病気

 生活習慣病に該当する主な病気として、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、高尿酸血症/痛風、肥満症/メタボリックシンドローム、脂肪肝/非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性肝炎(NASH)、アルコール性肝炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫や慢性気管支炎)肺がん、大腸がん、歯周病、などが挙げられます。

 生活習慣病の多くは、発病してもかなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないという共通点があります。

日本人に肥満が原因の生活習慣病が多い訳

 日本人の多くは、倹約遺伝子を持っています。倹約遺伝子とは「使うエネルギーを最小にし、余ったエネルギーは、最 大限に蓄える」「飢餓に備えてエネルギーを節約し、脂肪を蓄える」という遺伝子です。この遺伝子を持つ人は、運動不足や食べ過ぎ等の非健康的な生活習慣に順応してしまうと内臓脂肪型肥満になりやすいのです。

 したがって、日本人がかかる生活習慣病は、肥満・メタボリックシンドロームから発症・進行する生活習慣病が多いのです。

 

無理なダイエットは危険

リバウンド
 極端な食事制限を行うと、確かに短期間で減量できますが、多くの場合、その効果は一時的で、しばらくすると元の体重に戻ってしまうか、あるいは逆に体重が、減量前の体重以上になってしまう場合(リバウンド)があります。

 無理な減量を繰り返していると、食事制限に対して次第に体が反応しなくなるばかりか、体重の変動が大きいほど死亡率を高めることになるのです。

 減量に挑戦する場合、無理をせず4kg程度の減量にとどめた方がよいです。体重を5~10%減量するだけで、内臓脂肪を30%近く減らせるというデータがあります。

やせぐすりによる健康被害

中国製ダイエット用健康食品(未承認医薬品)

 中国製ダイエット用健康食品(未承認医薬品)を服用した多くの女性が肝機能障害をきたし、劇症肝炎による死者も出てしまいました。実はその中国製ダイエット用健康食品には食欲抑制薬であるフェンフルラミンの誘導体(N-ニトロソフェンフルラミン)が高濃度に含まれていたため、肝臓機能障害が起きたのです。

 やせぐすりに安易に頼ることは危険を伴いがちです。

韓流ダイエット薬による健康被害

 韓国で「痩せる薬」と病院で処方されたものを1年間服用した後、知的障害の判定を受けた事例があります。普通の知能の人が、検査を受けた時には、彼女のIQは61まで下がっていました。

 問題となっている薬の主要成分である食欲抑制剤は、覚醒剤とよく似た作用をする劇薬だったのです。
 依存性も高く、長期間服用した場合、うつ病、幻覚、自殺衝動のような深刻な副作用を引き起こす可能性があると警告してています。

 しかし現在、韓国の一部病院ではこの薬の処方が乱発されており、こういった健康被害が頻発しています。

 

肥満を予防するには?

痩せている人と太っている人の違い

 小食なのに太り気味な人がいます。反対に、実に大食らいなのに全然太らない人がいます。おいしものを体重を気にせずに食べてそれでいてベスト体重を維持したいものです。

 食生活や運動習慣など、肥満になりやすい生活習慣を見直すことで、肥満を予防することができるます。

 人における1日の総エネルギー消費量は、
  (1) 安静時新陳代謝
  (2) 熱産生
  (3) 運動による身体活動で生じるエネルギー消費
  (4)運動によらない身体活動で生じるエネルギー消費(ニート)
 の4つを合計したものです。

「やせている人」と「太っている人」を比べてみると(4)運動によらない身体活動で生じるエネルギー消費(ニート)に違いがあることが分かってきました。

 つまり、(4)運動によらない身体活動で生じるエネルギー消費(ニート)に心がけることで肥満を無理なく解消することができるのです。

 ニートとは、運動ではない日常生活での活動で発生する熱量のことです。一般の人では、運動よりもNEATで消費するエネルギー量の方が多いのです。

 太っている人は生活の中で座っている時間が長く、立っている時間が短いのです。

ニート(NEAT)を増やそう

 歩ける距離であれば車や自転車を使わない、こまめに家の掃除をする、エスカレーターではなく階段を使うといった行動は、まさにNEATを増やす行動です。自分のライフスタイルに合わせてNEATを増やしてみましょう。

 なお、ニートは食事制限との組合せることで効果を得られるのです。食事制限+運動量アップで効果がでるのです。食事制限を守り、さらに、こまめに体をうごかすことが大切です。

 

食生活の見直し

1.夜食はしない
 夜には翌日の活動に備えてエネルギーの貯蔵を行います。そのため夜は太りやすい時間帯なのです。

2.1日3食、規則正しく食べる
 不規則な食事の習慣は、生体リズムを乱し、内臓脂肪蓄積の原因になります。

3.ゆっくりよく噛んで
 脳の満腹中枢が働くまでは約20分かかります。よく噛んでゆっくり食べることが過食の防止につながります。

4.バランス良く食べる
近年、日本人の男性において肥満が増加しています。これには動物性脂肪の摂取量が増えていることが理由です。また菓子類や清涼飲料水の過剰な摂取が肥満につながります。

 同じものばかり食べるなど、栄養に偏りのある食生活は太りやすい体を作ります。糖質、蛋白質、脂質をバランスよく摂取することに加え、ビタミン、ミネラル、食物繊維も積極的に摂ることが大切です。ビタミンやミネラルは体内の代謝を促し、食物繊維は糖質やコレステロールの吸収を穏やかにします。

 

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