自宅療養をどう切り抜けるか
第7波では、医療機関のひっ迫もあって自宅療養をする人が100万人を超えました。発症してから療養が終わるまで一度も医療機関を受診しない患者が多くなるとみられています。
万一、8波が来たら7波の比ではないと予想されます。
このグラフは、2022年度の今日までの「新型コロナ感染確認者数」を表しています。明らかに6波よりも7波の方が感染者が増えています。多い日は1日に25万に近づいています。とても、病気だからと言って医療機関が全員見ることができません。自宅で療養することになります。
では、自宅療養をどう切り抜けるか、市販の薬などを使った「セルフケア」の仕方について必要なことをまとめました。
市販薬を使ったセルフケア
新型コロナに感染し、自宅で療養している時につらい症状が出たら、薬を飲んで症状を和らげ、自然に治っていくまで切り抜けるという考え方で過ごすようにしてください。
「かぜ症状」には解熱鎮痛薬が有効で「アセトアミノフェン」や「▽イププロフェン」を含む薬
市販薬を使って対応する「セルフケア」の方法について、具体的には、「かぜ症状」には複数の症状を同時に抑えるものより、せきなど、特につらい症状の緩和に特化した薬、全身症状の場合は解熱鎮痛薬が有効で「アセトアミノフェン」や「▽イププロフェン」を含む薬を選ぶことをお勧めします。
一方で、症状が緩和しないからといって決められた用法・用量以上に服用することは避けてほしいとしています。
解熱鎮痛剤の成分として市販されており、かつ安全のは▽アセトアミノフェン、▽イププロフェン、▽ロキソプロフェンなどです。
アセトアミノフェンを成分とする市販薬が品薄になっています。
アセトアミノフェンを成分とする市販薬以外で、発熱などが出た場合に安全に服用できる解熱鎮痛剤の成分は、▽イププロフェン、▽ロキソプロフェンがあります。
ワクチン接種後に服用できる解熱鎮痛剤の成分として厚生労働省が示したのは▽アセトアミノフェン、▽イブプロフェン、▽ロキソプロフェンなどです。
市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イププロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。(アセトアミノフェンは、低年齢の方や妊娠中・授乳中の方でもご使用いただけますが、製品毎に対象年齢などが異なりますので、対象をご確認のうえ、ご使用ください。)
厚生労働省 ワクチン Q&Aより
ネットで購入→→→ カロナール ロキソニン イププロフェン
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脱水症状を避けるため、経口補水液などで水分補給
さらに、猛暑で発熱による脱水症状のリスクが上がるため、経口補水液などで水分補給を行うこと、首や脇を冷やすなど薬以外の対応で症状を和らげることも重要だとしています。
薬局で買える薬の中には成分の種類や量が処方薬とほぼ変わらないものもあり、薬剤師などに相談して選ぶようにしてください。
医療機関を受診したほうがよいと考えられる症状の目安
救急車を呼ぶか医療機関へ受診をする必要がある症状
市販薬では対処できない医療機関の受診が必要な症状を見逃さないことも大事だとしています。自宅療養中の健康管理については症状の変化に気をつけることが重要です。
・呼吸数が多くなった:1分に20回を超える
・横になれない、座らないと息ができない
・肩で息をしている
・ゼーゼーしている
・パルスオキシメータの数値(SpO2)90以下
受診が必要な症状
- のどが痛くて食事が出来ない
- 咳をする時に胸の痛みが伴う
- 高熱が数日続き下がらない
迷わず救急車を呼ぶ症状
- 水が飲めない
- 歩けない
- 顔色が悪い
- 息が荒い
- 呼吸数が多くなった:1分に20回を超える
- 横になれない、座らないと息ができない
- 肩で息をしている
- ゼーゼーしている
- 唇が紫色になっている
- パルスオキシメータの数値(SpO2)90以下
顔色が悪い、唇が紫色になっているなどの表情や外見の変化が見られ、息が荒くなったり、意識がもうろうとしていたり、酸素飽和度の数値が95%以下を継続したりするようになったら迷わず救急車を呼びましょう。
感染による症状を抑える薬
発熱以外に咳止めといった症状に対する薬を服用し治るのを待つということが必要になることもあります。市販の風邪薬の中に、そうした成分も含まれている場合が殆どですので、説明をよく読むようにしてください。
熱以外で次のような症状を抑える薬としては、
咳止め
メジコン咳止めPro・・・医療機関で最もよく処方される咳止めの1つです。妊婦や授乳中の方も服用可能ですが、15歳未満は服用できません。
喉の痛み
市販薬ではペラックT錠。ただ薬の効果は限定的です(すごく効いたという人はあまりいません)。バファリンに含まれているアセトアミノフェンやロキソニンなどの鎮痛剤もある程度は喉の痛みに有効です。また薬ではありませんが塩水によるうがいや蜂蜜も喉の痛みを和らげる効果があります。
頭痛
バファリン、イブ、ロキソニンといった通常の頭痛薬が有効です。
痰、鼻水の薬
L-カルボシステインという薬が痰や鼻づまりの切れを良くするために用いられます。ストナ去たんカプセルや去痰CB錠という薬にL-カルボシステインが含まれています。
市販の総合感冒薬の中には、解熱、咳止め、痛み止め、抗ヒスタミンの成分が一緒に入っていますので、総合感冒薬でも良いと思います。ただし、それぞれの成分は少し少なめに設定されていることと、例えば鼻水がなくても、一緒に入っている抗ヒスタミンの成分も服用することになる点は注意が必要です。
下痢
即効性はありませんが、ビオフェルミンなどの整腸剤が有効です。
吐き気
医療機関ではドンペリドンやメトクロプラミドといった吐き気止めを処方しますが、同じ成分の市販薬はまだ存在しません。漢方薬の中には吐き気に有効なものもありますので、薬剤師さんに相談してみてください。
カロナール(アセトアミノフェン)とは?
カロナール(アセトアミノフェン)またはパラセタモールは、解熱鎮痛薬の一つです。
主に発熱、寒気、頭痛などの症状改善に用いられ 1877年に発見され、米国と欧州で最も利用される鎮痛薬・総合感冒薬です 。
関節炎、痛風、腎結石、尿路結石、片頭痛、疼痛、歯痛、外傷、生理痛、腰痛、筋肉痛、神経痛、小規模から中規模な手術後などの鎮痛目的で使用されています。解熱鎮痛薬の中では副作用が最も少ない部類に入る(副作用がないわけではない)ため、多くの疾患で第一選択薬として使用されています。
ウィキペディアより
アセトアミノフェンは、日本では第2類医薬品として、タイレノールやノーシンが販売されています。処方箋医薬品としてはアセトアミノフェン単剤として「カロナール」をあゆみ製薬が販売しています。
薬局で売っているアセトアミノフェン系の鎮痛剤
アセトアミノフェン系の鎮痛剤は、多くの製品がありますので、売り切れていることはまずないです
アセトアミノフェン系の鎮痛剤はたくさんありますが、薬局に行っても「カロナール」は売ってはいません。売り切れてしまったと思ってあきらめる人がいますが、薬剤師さんに効けばアセトアミノフェン系の鎮痛剤を教えてくれます。多くの製品がありますので、売り切れていることはまずないです。
売り切れていることはありませんから、薬局へ行ったら「解熱剤のカロナールはありますか?」と聞くと、薬剤師さんが教えてくれます。
カロナール(アセトアミノフェン)系の鎮痛剤
アセトアミノフェンを含む薬は次のようなものがあります。
アセトアミノフェンのみが有効成分の薬
アセトアミノフェンのみを薬理成分として含む市販薬には、小児用バファリンCⅡ、小児用バファリンチュアブル、バファリンルナjのように子ども用の市販薬の他に、15歳以上で服用するタイレノールA、ラックルがあります。
*同名の薬でアセトアミノフェンを含まない物もありますので、購入時に成分が「1錠中 アセトアミノフェン・・・300mg」と書いてあるものを買うようにしてください。
市販で販売されている「タイレノールA」「ラックル」は有効成分「アセトアミノフェン」となり違いはありません。含有量は医療用医薬品においてカロナール錠300mgという薬が「ラックル」「タイレノール A」1錠あたりと同量のお薬となります。
子供向けの鎮痛剤である、小児用バファリンCⅡ、小児用バファリンチュアブル、バファリンルナjはアセトアミノフェンの含有量が抑えてあります。大人用は通常300mgとなっていまが、子ども用は年齢に応じて100mg・200mgの物があります。
カロナール と同じ 有効成分配合
ラックル速溶錠 タイレノールa バファリンルナJ カロナール と同じ 有効成分
他の有効成分と一緒に配合されている複合薬
アセトアミノフェンが多く含まれる市販薬です。他の成分も含まれていますので、購入時には薬剤師に新型コロナワクチンの副反応対策として購入することを伝え安全か確認してから購入するようにしてください。
など多くのアセトアミノフェンを含む薬が市販されています。
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