3月11日までにアナフィラキシーの疑いの報告37件

ワクチン 対策

アナフィラキシーの疑いとして報告された事例一覧

令和3年2月 17 日から3月 11 日までのアナフィラキシーの疑いとして報告は、37件です。

令和3年2月17日~令和3年3月11日までの報告分の症例一覧はこちらを参照してください。

事例1 36 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(基礎疾患:難治性喘息(IgE 2019 年 5800IU/mL、2020 年 1 月 2654IU/mL)、ア
トピー性皮膚炎(0歳~)、甲状腺機能低下症(20 歳~)、偽性副甲状腺機能低下症(20
歳~)、卵巣嚢腫(29 歳) 内服:シムビコートタービュヘイラー60 吸入1日2回1
回 4 吸入、レルベア 200 エリプタ 30 吸入 1 日 1 回 1 吸入、ホクナリンテープ 2mg、
オノン(112.5mg)2 カプセル、テオフィリン徐放錠 200mg、サルタノールインヘラー
100μg 発作時 1 吸入、チラーヂン、アルファロール)

症状の概要
接 種 日:令和3年3月5日午後0時 10 分
発生日時:令和3年3月5日午後0時 10 分
概 要:3月5日午後0時 10 分にワクチン接種。接種後待機中、呼吸困難を自
覚。咳嗽が徐々に増悪し、体中の掻痒感を自覚。午後0時 15 分頃、SpO2が 85-
88%まで低下。酸素負荷、その後ネオフィリン注 125mg、リンデロン注 2mg 点
滴を開始。午後0時 30 分 RICU に緊急入院、眼瞼浮腫、喘鳴、SpO2100%(酸素
4L)、血圧収縮期 150mmHg 程度、脈拍 70-80/分、体幹に丘疹。午後1時5分アド
レナリン 0.3mL 皮下注。その後、喘鳴は徐々に改善。午後4時 19 分酸素負荷終
了。3月6日午前、一般病棟に転出。午後4時頃から吸気困難を自覚、サルブ
タモール吸入も効果なし。喘鳴は徐々に増強。午後6時頃、リンデロン 1.0mg
投与効果なし、SpO2 は 98-100%、心拍 70-80/分であった。オキシマスク 2L 投
与併用。意識障害はなかったが、発語は困難であった。午後7時 30 分にリンデ
3
ロン 3mg 投与したところ、徐々に呼吸状態は改善。午後9時頃には会話が可能
な程度まで回復した。3月7日朝時点、意識清明、会話可能、喘鳴なし、SpO2低
下なし、リンデロン投与継続し、経過観察したところ再燃なし、3月9日自宅
退院とした。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例2) 24 歳の女性

(3) 予診票での留意点
不明

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月5日午後2時 25 分
発生日時:令和3年3月5日午後2時 50 分
概 要:午後2時 25 分にワクチン接種。会場で 15 分待機した後に仕事に戻った
が、午後2時 50 分頃に上半身にじんま疹が発生した。心窩部痛、咳嗽、37.6℃
の発熱も出現し、徐々に血圧低下、息苦しさも出現したためボスミン 0.3 mL 筋
注し症状は軽快した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例3) 33 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(カニ、ネコ、殺虫剤によるアナフィラキシーの既往有り)

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月7日午後1時 15 分
発生日時:令和3年3月7日午後1時 20 分
概 要:接種後5分程で連続性咳嗽、呼気性喘鳴、咽頭違和感が出現した。救急
室に移動し、酸素投与、気管支拡張薬の吸入、アドレナリン筋注、ステロイド
静注を施行した。入室時は血圧 98/70 mmHg で、以後も低下は認めなかった。ア
ドレナリン筋注を計2回行い、呼吸器症状、粘膜症状の改善を認めた。コミナ
ティによるアナフィラキシーと診断し、経過観察の目的で入院とした。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例4) 29 歳の女性

(3) 予診票での留意点

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後2時 15 分
発生日時:令和3年3月8日午後2時 35 分~40 分頃
概 要:上記時間帯より、接種部位側の肘(屈側)周辺、右肘に膨疹あり。その
後体幹(腹側)に同様の発疹出現。眼がちかちかし、頭痛あり。午後 3 時 20 分
頃より呼吸苦はないものの咳嗽が出現。皮膚症状、呼吸器症状でアナフィラキ
シーと判断。入院後3月8日午後8時0分頃より消化器症状+眼症状+咳嗽+
皮疹の悪化あり。ボスミン 0.3 mg 筋注し、すみやかに改善。経過よりアナフィ
ラキシーと考えた。その後3月9日に退院。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
評価不能

(事例5) 52 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(気管支喘息 オゼックスで膨隆疹、浮腫あり)

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後2時 57 分
発生日時:令和3年3月8日午後3時2分
概 要:接種後、5分経過時にのどが詰まったような感じがあり。乾性咳嗽や両
手の痺れた感じ、頻脈、脱力感を認めた。血圧:169/94、脈拍 109、SpO2低下な
し 98%。13 分経過時、SpO2:96%。血圧:116/73 と血圧低下あり。両手の脱力
症状や咳、咽頭違和感、軽度の息苦しさは持続していた。ワクチン接種後、急
速な咽頭違和感および咳などの呼吸器症状、血圧低下が見られた。即時型のア
レルギー症状であり、アナフィラキシー、グレード2と診断した。喘息の既往
があるためリンデロン点滴施行した。2時間後に症状回復し、帰宅した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例6) 55 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(インフルエンザ HA ワクチンでじんま疹あり。化粧品や湿布薬でアレルギーあ
り、日光過敏症も指摘されている。)

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後3時 50 分
発生日時:令和3年3月8日午後4時 10 分
概 要:ワクチン接種後 23 分で熱感、冷や汗、気分不良(嘔気)あり。嘔吐無
し、じんま疹無し。血圧:125/74、体温 36.6℃、脈拍 82。症状出現後、20 分安
静臥床のみで症状軽快。血圧:137/74、脈拍 73。
9
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例7) 43 歳の女性

(3) 予診票での留意点

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後2時 30 分
発生日時:令和3年3月8日午後2時 45 分
概 要:のどの違和感と、咳が出現し、その後呼吸困難感も出現。SpO2、血圧は
問題ないものの、末梢が冷たくアナフィラキシーショックと考え、アドレナリ
ン 0.3mL 筋注 2 回と抗ヒスタミン薬とステロイドを投与した。
10
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例8) 37 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(オパルモン、サバでアレルギーあり。小児期のみ喘息、アレルギー性鼻炎。H
CVの予防接種で発熱、嘔吐等あり。小児期けいれんあり。)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午前 10 時0分
発生日時:令和3年3月8日午前 10 時 21 分
概 要: ワクチン接種後 22 分の経過で突然の咳嗽発作と同時に咽頭痛および嚥
下時痛、急激なアナフィラキシー様症状が発現し、エピペンを使用した。使用
11
後直ちに咳嗽快方、咽頭痛および嚥下時痛、著明に軽快したが、念のため、救
命救急センター管理とし、経過観察とした。午後1時 20 分複数の医師の確認の
後、自覚症状および他覚所見の消失を認め、帰宅とした。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例9) 25 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(喘息、レルベア 200 吸入、イソソルビド内用薬で嘔気、下痢 アルコール綿で
発赤)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後3時 40 分
12
発生日時:令和3年3月8日午後3時 50 分
概 要:ワクチン接種後5分以上経過したところで喉頭違和感、呼吸苦が出現。
口周囲の掻痒感も自覚。ボスミン 0.5 mg を筋注。循環は保たれていたがソルラ
クト 1000 mL 急速補液。皮膚症状にはポララミン 1A 静注した。3月9日退院後
38℃の発熱、倦怠感あり。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例10) 54 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(薬剤アレルギー、造影剤アレルギーあり。基礎疾患なし。)
(4) 症状の概要
13
接 種 日:令和3年3月8日午後3時 15 分
発生日時:令和3年3月8日午後3時 30 分
概 要:接種後 15 分の時点で、目のかゆみ、鼻汁、大腿部の掻痒感と手足のし
びれ出現。投薬後症状は改善した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 11) 33 歳の女性

(3) 予診票での留意点

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後3時5分
14
発生日時:令和3年3月8日午後3時 10 分
概 要:午後3時5分にワクチン接種を行ったところ、午後3時 10 分から咽頭
違和感、体幹と両側上肢の膨疹、咳、呼吸困難が出現した。アナフィラキシー
と診断し、午後3時 15 分にアドレナリン 0.3mg 筋注したところ、徐々に症状改
善し、午後4時 30 分には症状は消失した。午後6時0分に咽頭部違和感が再燃
したため入院となった。アレルギー歴:ネコ。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 12) 27 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(卵アレルギーあり。インフルエンザワクチンで発熱・倦怠感の出現歴あり)15
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後3時 15 分
発生日時:令和3年3月8日午後4時 15 分
概 要:接種後 30 分から、倦怠感、呼吸困難が出現した。接種後 1 時間で、顔
面浮腫・紅斑が出現し、呼吸困難も増悪傾向であったことから、アナフィラキ
シーと診断した。ボスミン筋注し症状すみやかに軽快した。経過観察目的に 1
泊入院した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 13) 53 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(既往歴:高血圧、高脂血症)
16
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後2時 15 分
発生日時:令和3年3月8日午後2時 30 分
概 要:前胸部の発赤・発疹、呼吸困難。上気道狭窄音あり。アドレナリン筋注
により症状改善。H1、H2 ブロッカーおよびステロイド点滴静注し経過観察施行。
症状は改善し帰宅とした。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 14) 23 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(薬剤でじんま疹既往あり)
17
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後3時 15 分
発生日時:令和3年3月8日午後3時 25 分
概 要:(両上肢、掻痒感、頚部発赤)午後3時 15 分にワクチン接種を受け、10
分後に左上肢に強い掻痒出現。両肘部屈側、頚部に発赤を認め、午後3時 55 分
下痢便を認めた。血圧など含めたバイタルサインは安定し、呼吸苦、喘鳴も認
めなかった。ワクチン接種後、皮膚、消化器と2系統の症状が出現したため診
断基準に基づいてアナフィラキシーと診断した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 15) 38 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(アレルギー歴:白米、ネギ、鯛焼き、歯科の麻酔でアナフィラキシー。既往歴:
シェーグレン症候群。服用薬:テグレトール、タリオン、プリンペラン、タリージェ、
トラムセット、ロキソニン、キプレス、オノン、アタラックス P、レルベア)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後2時 20 分
発生日時:令和3年3月8日午後3時 35 分
概 要:ワクチン接種後、気分不快・嘔気が出現しストレッチャーにて救急外来
に移動。両側大腿前面および内側に発赤を認めた。呼吸苦はなく、胸部聴診上
は、喘鳴は認めなかった。消化器症状及び皮膚発赤からアナフィラキシーを判
断し、ボスミン 0.3mg 筋注施行。ハイドロコルチゾン 200mg、ガスター20mg を
静脈内投与した。経過観察し、症状改善し、帰宅とした。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 16)48 歳の女性

(3) 予診票での留意点

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後1時 30 分
発生日時:令和3年3月8日午後4時 15 分
概 要:3月8日午後1時 30 分にコミナティ筋注を接種し、直後より口の中の
苦みを感じた。午後2時頃に腹部全体に腹痛が出現し、前胸部と上肢が発赤し
掻痒感が出現した。上肢、前胸部の掻痒感は比較的速やかに改善したが、嘔気
を伴う腹痛が1時間程度持続した。午後4時 15 分頃より乾性咳嗽が出現し、症
状が持続するため受診し、アナフィラキシーと診断された。ルート確保の上、
経過観察入院とし、ソルコーテフ 100 mg の点滴静注を行った。なお、午後3時
30 分頃に頭痛がありロキソニンを内服したが、ロキソニンは普段より内服して
いるとのことであった。また、SpO2 100%(室内気)、血圧 128/75mmHg と酸素
化不良や血圧低下は認められていない。3月8日アドレナリン 0.3mg を筋注し
た。3月9日14時に軽快退院した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 17) 40 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(高血圧(テルミサルタン服用))
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後2時 46 分
発生日時:令和3年3月8日午後2時 50 分
概 要:接種後約5分後に気分不快と頭部~前胸部に皮疹が出現。アナフィラキ
シーと診断した。ボスミン 0.3 mg 皮下注を行い、入院とした。同様の病状は2
時間程続き、軽快。その後 3 時間で再度症状が出現するも、経過観察にて軽快
した。翌日も皮疹は持続した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 18) 39 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(アトピー性皮膚炎(+)、アナフィラキシーの評価、シャンプーや化粧品での
じんま疹あり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後2時 30 分
発生日時:令和3年3月9日午後4時0分
概 要:ワクチン接種直後からフワフワした感じがあった。症状軽度であり経過
観察をしていたが、接種 1 時間 30 分後頃から嘔気・気分不良を感じるようにな
った。呼吸困難、発疹等なし。血圧 135/82 脈拍 74 SPO2=98%
1)皮膚・粘膜症状:鼻汁・鼻閉、流涙
2)持続する消化器症状:心窩部痛、嘔気(空嘔吐)
3)めまい(フワフワする)、軽度頭痛
全身性であり、グレード2のアナフィラキシーと診断する。ショックには至
らず。ソル・メドロール静注用 40mg を投与し、症状速やかに改善。H2 blocker(フ
ァモチジン)フェキソフェナジン塩酸塩。
22
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 19) 53 歳の男性

(3) 予診票での留意点
有(気管支喘息(アスピリン喘息)、糖尿病、アトピー性皮膚炎、インフルエンザ
の予防接種にて発熱・発疹歴あり、そば・卵・エビ・かに・非ステロイド性抗炎症薬
のアレルギーあり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後3時 15 分
発生日時:令和3年3月9日午後3時 20 分
概 要:元々アレルギー疾患有と認識していたが、ワクチン接種は必要と考え接
種した。15 時 15 分ワクチン接種。15 時 20 分頭のもやもや(頭重感)。15 時 26
分吐気(+)、注射部位の疼痛を訴える。15 時 28 分血圧 158/111、脈 84、酸素飽
和度 99%。15 時 30 分ボララミン注 5mg1A+生理食塩水 100ml 全開。15 時 40 分
頃デキサート注射液 6.6mg+生理食塩水 100ml。その後吐気軽快。16 時 20 分頭
重感軽快となる。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
23
関連あり

(事例 20) 49 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(インフルエンザの予防接種にて蕁麻疹歴あり、アスピリン喘息、胃アニサキス
症(コスパノン内服で皮疹)、化粧品(化粧水)でかぶれたことがある。)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後3時 14 分
発生日時:令和3年3月9日午後3時 19 分
概 要:15 時 14 分ワクチン接種。約 5 分後に頭のモアっとした感じあり。15 時
30 分のどの乾きあり。15 時 35 分咳、皮疹、のどの違和感、頭痛あり。脈 93・
血圧 136/69、酸素飽和度 99%。ルート確保ソル・メドロール静注用 125mg+生
理食塩水 100ml 全開開始。16 時 2 分心拍数 87・酸素飽和度 100%血圧 125/83。
16 時 7 分アドレナリン 0.2mg 筋注。アドレナリン投与後動悸あり心拍数 101。
16 時 10 分心拍数 94・酸素飽和度 100%・呼吸 16。16 時 16 分心拍数 90・酸素
飽和度 100%・血圧 113/75・呼吸 20。ソル・メドロール静注用 125mg+生理食塩
水 100ml(45 分かけて)。のどの違和感、咳は軽快。頭痛残存あり。16 時 22 分
のどの右奥に鈍痛あり。16 時 35 分楽になったと話される。心拍数 82・血圧
103/62・酸素飽和度 98%・呼吸 12。17 時 30 分臥位になると咳出現あり、息苦
しい感じある。ラクテック注 500+デキサート注射液 6.6mg を 12 時間かけて点
24
滴。経過観察入院となった。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 21) 45 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(B 型肝炎ワクチン、インフルエンザワクチンで急性アレルギー症状あり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後4時 50 分
発生日時:令和3年3月9日午後5時5分
概 要:3月9日午後4時 50 分コミナティ筋注を接種。午後5時5分から咽頭
のかゆみと嘔気が出現。ポララミンとファモチジンを静注したが症状の改善は
なく四肢の冷感も出現したため、アナフィラキシーと判断しアドレナリン
0.3mg を筋注。その後症状は改善。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 22) 25 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(食物アレルギーあり(メロン))
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後6時 10 分
発生日時:令和3年3月9日午後6時 35 分
概 要:コミナティ筋注接種後、経過観察中に手足の熱感、咳、皮膚の発赤、掻
痒感が出現し、ベッドへ案内し医師が診察した。嗄声が出現し、発声が困難に
なってきたため、アナフィラキシーと判断し、ボスミン 0.3mL 筋肉注射を実施
し、静脈路確保後経過観察のため入院となる。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 23) 45 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(喘息 Ba でアレルギー症状出現あり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後3時 20 分
発生日時:令和3年3月9日午後3時 40 分
概 要:接種後、嘔気出現、咳嗽あり、低血圧症状あり、アナフィラキシーと判
断。アドレナリン 0.3mg を2回筋注。血管確保 DIV500ml 実施。接種後1時間 30
分後くらいから悪寒出現、体温 37.5℃まで上昇、カロナール内服、接種後3時
間 院内で経過観察。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 24) 55 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(小麦アレルギーあり、エピペン処方されている。アナフィラキシーの既往あり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後1時 50 分
発生日時:令和3年3月 10 日午後2時 15 分
概 要:接種後約 20 分のち口腔内違和感、両前腕に皮疹が出現し、アナフィラ
キシーの診断でステロイド、抗アレルギー薬の点滴投与を行い軽快した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
評価不能

(事例 25) 27 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(薬疹歴あり、インフルワクチンで頭痛の既往あり、小児喘息既往あり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後3時 45 分
発生日時:令和3年3月9日午後4時0分
28
概 要:投与直後より頭痛が、接種 15 分後よりめまい、皮膚発赤が出現し、安
静臥床にて症状軽快。接種 60 分後より失神感、頭痛増悪、悪寒、顔色不良、皮
膚冷感ありショックと判断。輸液と保湿を行い、ショックは改善した。抗ヒス
タミン薬、鎮痛剤を内服した。接種 130 分後(トイレへ歩行移動5分後)、喉の
かゆみが出現し、入院とした。症状軽快しないため接種4時間半後よりステロ
イド静脈内投与を行い、翌朝まで経過観察した。軽い頭痛を残して他症状消失
しており、退院。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 26) 53 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(痛み止めでアレルギー歴あり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後1時 45 分
29
発生日時:令和3年3月 10 日午後2時 30 分
概 要:接種後 30 分程度で両手に皮疹が出現したが、その他症状ないため一度
退室した。その後皮疹が増悪したため再度訪室された。口腔内違和感と収縮期
血圧 200mmHg からICUへ移動、ガスター20mg、ポララミン 5mg ソルコーテフ
100mg 投与で改善を認めた。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 27)55 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(エビ、カニ、造影剤アレルギーあり)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後1時 30 分
発生日時:令和3年3月 10 日午後2時 10 分
概 要:接種後 30 分程度で咳嗽が若干出現し、SpO2 95%(room air)と軽度酸素
化悪化を認めた。咽頭違和感あり。ICUへ移動。アドレナリン 0.1%を 20 倍
希釈で 0.25ml 投与、ガスター20mg、ポララミン 5mg、ソルコーテフ 100mg を注
射し症状は改善した。
30
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 28) 30 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(花粉症(オロパタジン))
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後3時 10 分
発生日時:令和3年3月9日午後3時 45 分
概 要:午後3時 10 分ワクチン接種。午後3時 45 分頃より嘔気、咳嗽、咽頭違
和感出現。午後3時 50 分咳嗽増悪 アナフィラキシーと診断。午後4時7分D
IV アドレナリン 0.3mg 筋注。午後4時 12 分症状改善。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 29) 49 歳の女性

(3) 予診票での留意点

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午前8時 50 分
発生日時:令和3年3月 10 日午前9時 30 分
概 要:午前8時 50 分接種 その後、特に変化なかったが、午前 9 時 30 分頃よ
り、全身にじんま疹様膨疹が出現したため、ステロイド点滴(ソリタT3 200mL
ソルメドロール 250mg)注射した。血圧低下、酸素濃度低下は認めなかった。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 30) 55 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(基礎疾患:喘息、鼻炎、頚椎症 副作用歴:ブチルスコポラミン(ショック)、
アスピリン(蕁麻疹)、ロキソプロフェン(喘息・ショック)服用中の薬 モンテル
カスト錠 10mg、イルソグラジンマレイン酸塩錠 2mg、酸化マグネシウム錠 330mg、ラ
ベプラゾールナトリウム錠 10mg、エペリゾン塩酸塩錠 50mg、レバミピド錠 100mg、
メチコバール錠 500μg、カロナール錠 500)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後2時 55 分
発生日時:令和3年3月 10 日午後3時0分
概 要:コミナティ筋注接種後、待機中 10-15 分で四肢の発赤、掻痒感と喉頭の
違和感を自覚 ブスコパン注でもアナフィラキシーショックになったことがあ
り、その時に症状が類似していたため医師の診察対応となった。接種場所より
独歩で処置室に移動入室 診察時、自覚症状は喉頭違和感が残存しているのみ
てあった。血圧は保たれており、酸素化も良好であった。アナフィラキシー反
応が疑われ、リンデロン注 4mg 及びポララミン注 5mg を静脈内投与 その後し
ばらく処置室にて安静にした後、症状改善したのを確認し帰宅の方針となった。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 31) 37 歳の男性

(3) 予診票での留意点

(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後1時 30 分
発生日時:令和3年3月9日午後1時 55 分
概 要:午後1時過ぎに接種、しばらくして喉の渇き、違和感あり、午後 1 時 55
分に診察に来た。皮膚症状、バイタルに変化なく、ベッド上安静のみで経過見
て、午後3時 30 分落ちついたと。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 32) 44 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(薬剤アレルギーあり、パニマイシン、アドナ、トランサミン、ペントシリン、
パンスポリン、セフェム系、授乳中)
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(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後0時 15 分
発生日時:令和3年3月 10 日午後0時 28 分
概 要:接種後 13 分 動悸、顔面の火照りを自覚、バイタルは異常なし、ネオ
ファーゲン注射、その後、頸部、右前腕、両大腿に発赤疹出現。掻痒感著明、
軽度の呼吸苦も出現した SpO2 98%、血圧低下はなし、ヒドロコルチゾン点滴
開始。その後、呼吸苦消失、発赤なし、軽度の痒み程度となり点滴終了。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 33) 26 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(アレルギー性鼻炎)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午前9時 50 分
発生日時:令和3年3月8日午前 10 時5分
概 要:筋注後 15 分後頃から咽頭部のイガイガ感と発熱出現した。体温 39.3℃、
35
血圧 122/72、脈拍 56 回分 SpO2:99%(10:10)、血圧 92/54、脈拍 45 回分
SpO2:99%(10:45)。生食 100mL と血圧低下したためソルコーテフ 100mg 点滴し症
状改善した。体温 37.1℃、血圧 105/39、脈拍 46 回分 SpO2:98%(11:08)
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 34)  58 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(アレルギー:花粉症、甲殻類 服用中:エバステル錠 10mg)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月8日午後1時 53 分
発生日時:令和3年3月8日午後2時 10 分
概 要:接種後、25 分後に鼻閉感、鼻汁感、咽頭部掻痒感、腸蠕動亢進症状訴え
あり。体温:37.3℃、SpO2:94%、咽頭部はれぼったい感じ、息苦しさはなし。右
正中に点滴確保し、生食 500mL、ソルコーテフ 200mg+生食 100mL 点滴開始。
16:00 鼻開感、咽頭違和感は消失、SpO2:97%まで改善。このまま症状改善すれば
帰宅可と判断。セレスタミンを頓服で処方。
36
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 35)37 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(喘息、卵アレルギー、乳製品アレルギー)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後2時 22 分
発生日時:令和3年3月 10 日午後2時 31 分
概 要:ワクチン接種後より、気分不良、その後、シバリング・顔面不良・首周
囲の発赤 10 分後より、体のピクつき。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 36) 38 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(くも膜下出血後で投薬治療中。最近じんま疹を認め、皮膚科で加療を受けてい
る)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月9日午後1時 32 分
発生日時:令和3年3月9日午後1時 35 分
概 要:予診票で重篤なアレルギー症状、体調、体温に問題は認めなかった。く
も膜下出血後で投薬治療を受けていたが、ワクチン接種に影響を及ぼす投薬は
なく、接種可能と判断した。新型コロナウイルスワクチンを接種し、座位で健
康観察を行った。健康観察開始3分で上肢のしびれ、脱力感、呼吸困難感が出
現した。車椅子で処置室に移動し、臥位、安静とした。その際、前胸部に発赤
を認めた。血圧低下は認めず、脈拍 82/分であった。ワクチン接種後急速に2つ
の症状(①皮膚症状(前胸部の発赤)、②呼吸器症状(呼吸器症状))を認め、
アナフィラキシーと診断、直ちにアドレナリンの筋注を行った。以後、咳嗽、
皮膚の発赤は消失し、救急室にて経過観察とした。接種2時間 10 分頃から再び
嗄声、咳嗽が出現した。他の症状は認めず、抗ヒスタミン薬他で加療を行い、
症状は徐々に軽快してきた。以後、症状の再燃は認めず、抗ヒスタミン薬の投
薬を受け、帰宅した。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

(事例 37) 26 歳の女性

(3) 予診票での留意点
有(アレルギー(卵、ラテックス、山芋)
(4) 症状の概要
接 種 日:令和3年3月 10 日午後3時 45 分
発生日時:令和3年3月 10 日午後4時9分
概 要:接種後5分 頭痛(+) 接種後 10 分 頭がボーとする感あり接種後
21 分 嘔吐(1回目)接種後 24 分 嘔吐(2回目)症状を接種医に報告せず、
同僚の運転する車で帰庁。保健所内で横臥、安静、午後4時 38 分 血圧
109/78mmHg 午後4時 57 分 本人がアナフィラキシー用に携帯していた薬を内
服(ビラノア 1T×20mg、プレドニン 4T×5mg)午後5時 13 分 報告医が診察、
顔面蒼白、血圧 113/80mmHg 午後 5 時 30 分 左肘痛(+)午後 6 時 家族と帰宅。
(5) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
関連あり

令和3年2月17日~令和3年3月11日までの報告分の症例一覧はこちらを参照してください。

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