患者の増加に比例して増えてくる「オミクロン株特有のコロナ後遺症」と対策

健康生活
coronavirus covid-19 pandemic outbreak virus background concept

比較的症状が軽いといわれているオミクロン株でも、後遺症が残る人も

オミクロン株の流行で新型コロナに感染する人が急増しています。軽症で済む人も多く、私たちの生活では、新型コロナウィルスに対する警戒感が薄れてきています。オミクロン株も、より感染力の強い変異株に置き換わりつつありますので、コロナ患者は今後も増えてくると考えられます。

患者の増加ともに増えてくるのが「コロナ後遺症患者」です。比較的症状が軽いといわれているオミクロン株でも、後遺症になると全身のけん怠感や頭痛などで学校や職場に行けなくなってしまうなど日常生活に支障をきたす人が大勢出てきています。

コロナは「弱毒化」しても後遺症は2か月も半月も残り、仕事・勉学等日常生活にも深刻な影響を残します。コロナ慣れをしてしまって妙に安心しきっていますが。オミクロン株による深刻な後遺症の実態について知っておきましょう。

オミクロン株は後遺症の段階になると非常にきつい

某医院での統計では、オミクロン株の後遺症患者のうち、94%がけん怠感を訴え、85%が思考力の低下、咳などの症状は68%にみられました。圧倒的な感染力を持ち患者も毎日万を超えていますが、症状は軽症で済んでも、多くの人が後遺症で苦しんでいるのです。

オミクロン株による後遺症は、いままでのコロナ株と同じように辛い、非常にきつい。咳についてはオミクロン後遺症の方が多いです。

オミクロン株は軽症で済むと言っても、この感染症は決して「ただの風邪」ではりません。感染から2カ月経った現在も、「ずっと寝たきり」になるほどの後遺症が残る人がいます。

後遺症の進行はだいたい次のようです。

1 倦怠感
症状が治まり仕事に復帰し帰宅すると、どっと疲労感を感じるようになります。これが「倦怠感」と言うものです。オミクロン株に感染すると喉をやられるので、咳が止まらなくなるようになることが、オミクロン株による感染症の特徴でもあります。

2 倦怠感を感じるようになると次に体に異変が
オミクロン株によるコロナの後遺症も、しばらく休んでいれば良くなると信じていた調子も日に日に悪化し、ついにはほとんど声が出せなくなってしまう。など、コロナ後遺症の症状は人によってさまざまに起こります。
主な後遺症

3 無理をするとずっと寝たきり
後遺症の症状を和らげるには「無理をしない」ことです。だるくなることをしなければ、身体はだるくならならないのです。今までの生活を捨てて治るまで暮らして行かなくてはいけません。日本人は頑張り屋が多いですが、ここで無理をするとずっと寝たきりになる恐れがあります。

後遺症がつらくなるのは、つらいことをするからです。治るまで無理をしてはいけません。無理をするとずっと寝たきりになる恐れがあります。

後遺症の原因

コロナウイルスは人体のさまざまな部分に影響を及ぼしますが、特に肺や血管の内側にある受容体(細胞の外からやってくるものを選択的に受け入れるタンパク質のこと)にくっ付くことが知られています。
ですから、肺はもとより、心臓や脳など様々な器官が強い影響を受けます。

ウイルスに感染すると体内では炎症反応が起こるわけですが、それに伴うかたちで「サイトカイン」という化学物質が産まれます。
免疫細胞は異物が体内に侵入してくると、炎症性のサイトカインを誘導することで生体の炎症を促します。
しかしコロナウイルスに感染した場合には、この炎症性サイトカインが過剰に分泌されることになり、体内で炎症が発生するのです。

コロナウイルスの影響が長期化するのは「体内の恒常性を維持しようとして、体の免疫がずっとウイルスと戦い続けているから」と言っても過言ではありません。

感染後に無症状だった方にも影響あり

また、上記のプロセスによって血液が固まりやすくなり、血栓が発生することがあります。 血栓によって臓器へと血液が供給されにくくなると、臓器にはダメージが蓄積されることにつながります。
コロナウイルスに感染した初期は症状が軽かったとしても、50日後・100日後に異変が起こることもあるわけです。

ですから入院せずに済んだ方でも、肺・心臓・完動脈・脳などに影響を受けている可能性は十分に考えられます。

上咽頭擦過治療(EAT、Bスポット療法)

新型コロナ後遺症では上咽頭(鼻とのどの間の部分)に炎症を起こしてしまっていることがかなりの頻度で起きています。 この部分を治療するのが上咽頭擦過治療(以下EAT)、および鼻うがいです。 特に「煙臭い、焦げ臭い」といった症状がある場合には、ほぼ間違いなく上咽頭に炎症があります。

倦怠感などの後遺症に対して、上咽頭擦過治療(Bスポット療法、あるいはEAT)を行い、良い結果が得られている報告があります。

すべての症例で効果があるわけではないですが、副作用のない治療法ですので、耳鼻科の医師に相談し取り入れてみるといいです。

塩化亜鉛療法(Bスポット療法、上咽頭擦過療法:EAT)

上咽頭(鼻咽腔ともいいます)の頭文字「B」をとった治療法で、元東京医科歯科大学の堀口申作先生が命名された治療法です。上咽頭に塩化亜鉛を塗る治療法です。

上咽頭炎の治療法としては、

  • 消炎剤や抗菌薬などの内服治療
  • ネブライザーなどの局所療法

が考えられますが、これらと並行して適宜行います。

診断・治療の確立された病気ではないため、治療効果などは証明されていませんが、下記症状に対し効果が見込めると言われています。

  • 鼻やのどの痛みからくる風邪
  • 頭痛を伴う肩こり
  • アレルギー性鼻炎
  • 後鼻漏
  • 片頭痛
  • 耳管機能障害(耳管開放症・耳管狭窄症)
  • IgA腎症
  • めまいや耳鳴、ぜんそく、掌蹠膿疱症

【参考】
上咽頭炎とBスポット療法 – 京橋駅前クリニック
塩化亜鉛療法(Bスポット療法、上咽頭擦過療法:EAT)について

コメント

タイトルとURLをコピーしました