3/6ワクチンの調達・接種状況

対策
coronavirus covid-19 pandemic outbreak virus background concept

接種実績;4万6469件のワクチン接種

今までに接種が行われた新型コロナワクチンの接種回数はグラフのとおりです。合計 4万6469件のワクチン接種が確認されています。

ワクチンの効果・有効性

ワクチンというものは、感染症に対する免疫をつけたり、強めたりすることで、感染症の社会での流行、個人の発症や重症化を予防します。
  新型コロナワクチンでは、発症や重症化の予防効果が期待されています。

ワクチンの入った注射をしたグループで、新型コロナウイルス感染症の症状が出た人の数が、ワクチンの入っていない注射をしたグループより、95%少なかったと報告されています。これを有効率95%と言います。

 政府としては、できるだけ早期に、安全で効果的なワクチンを皆さまにお届けできるよう、取り組んでいます。

 

ワクチンの供給見込み

医療従事者等への接種に向けた供給見通し

リーフレット:新型コロナワクチン接種のお知らせ(医療従事者の方へ)

○1回目の接種分
 ・3/1の週 500箱
 ・3/8の週 500箱
 ・3/22の週 200箱
 ・3/29の週 200箱
 ・4/12の週 1,200箱以上
 ・4/19の週 1,200箱以上
  ※ここまでの合計で、3,861箱以上
    (当初見込んでいた約370万人分の1回目接種分を完了できる見込み)
 ・5月前半まで 対象者が約480万人となると見込んでも、必要量の配送を完了できる見込み
○2回目の接種分
 ・3/22の週 500箱
 ・3/29の週 500箱
 ・4/12の週 200箱
 ・4/19の週 200箱
  ※当面、1回目接種分の供給の3週間後に供給する見込み
 ・5月前半まで 対象者が約480万人となると見込んでも、必要量の配送を完了する見込み

住民への接種に向けた供給見通し

  ・4/5の週 100箱
   (各都道府県2箱、東京・神奈川・大阪は4箱)
 ・4/12の週 500箱
   (各都道府県10箱、東京・神奈川・大阪は20箱)
 ・4/19の週 500箱
   (各都道府県10箱、東京・神奈川・大阪は20箱)
 ・4/26の週 1741箱
   (全ての市区町村に1箱)
 ・6月末まで 高齢者約3600万人の2回接種分を配布できる量を供給見込み

・参考資料
    新型コロナワクチン配送スケジュール(令和3年3月5日時点)

 

ワクチンの調達・接種状況

日本政府はファイザーとの間で2021年内に1億4400万回分(7200万人分)の供給を受けることで合意している。

2月

これまで2回の輸入で約14万瓶が到着した。1瓶あたり6回採取する計算だと最大で約84万回分に相当する。

3月

44万瓶超のワクチンの到着を見込んでおり、およそ266万回分(133万人分)になる。
3月1日に1日、ベルギーから成田空港に到着した。今回は最大約52万回分で、これで計約136万回分が日本に届いたことになる。

医療従事者への接種は先行接種と優先接種に区分している。

先行接種

先行接種は、国立病院機構などの約4万人が対象で、このうち約2万人について副反応の出現頻度などを分析・公表する。優先接種はこれ以外の約470万人が対象となっている。

優先接種

医療従事者は他に先んじて優先接種できます、3月3日に医療従事者に対する優先接種が始まりました。優先接種が始まったのは千葉大医学部付属病院で、政府が公表する接種の実施施設数は3日に101施設となった。

早期に接種する医療従事者

以下の方々が、早期に接種する医療従事者等に該当します。

  1. 病院・診療所・薬局・訪問看護ステーションに従事し、新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者に頻繁に接する業務を行う職員
  2. 自治体等の新型コロナウイルス感染症対策業務で、新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者に頻繁に接する業務を行う職員
  3. 新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者を搬送する救急隊員等・海上保安庁職員・自衛隊職員 

一般の医療従事者の接種

一般の医療従事者の接種は、3月上旬から順次進められています。ワクチンは段階的に供給され、接種が進められる見込みです。

4月

4月中に約370万人が1回接種できる量を配送。
65歳以上の高齢者約3600万人の接種を4月12日に開始すると発表。4月5日の週に計11万7千回分、同月12日の週と19日の週にもそれぞれ最大で計58万5千回分を各都道府県に発送し、同月26日には全市区町村に行き渡る量を発送する

6月

6月末までに少なくとも4000万人分超を確保する見通しだ。
6月中には約470万人が2回接種できる量の配送を終える。高齢者に関しては6月中に2回接種できる量を自治体に配送するとの見通しを示している。

アストラゼネカは承認を申請中で、1億2000万回分(6000万人分)の供給を受けることになっている。モデルナは5000万回分(2500万人分)供給することで日本政府と契約しているが、まだ治験段階だ。

 

新型コロナワクチンの副反応疑い報告について

ワクチンの副反応

  ワクチンを打ったあと、打った場所の腫れ・痛み、発熱、頭痛などの副反応が起こることがあります。
  治療を必要としたり、障害が残るほどの重いものは、極めて稀ですが、ワクチンによる何らかの副反応が起こる可能性はゼロではありません。

発症や重症化の予防などワクチン接種のメリットが、副反応のデメリットよりも大きいことを確認していきます。
  政府としては、安全性に関する情報を、適切に収集し、国民の皆様に提供していきます。

副反応疑い報告について

令和3年2月17日~令和3年2月25日までの報告分の症例は、3件です。

  1. 21年2月19日 ファイザー 食物アレルギー 皮膚及び口腔内のアレルギー反応 2021年2月19日 回復
  2. 47歳 女 2021年2月19日 ファイザー 神経線維腫症 冷感、悪寒戦慄2021年2月20日 回復
  3. 40歳 女 2021年2月22日 ファイザー 脱力(手足が上がらない)、発熱 2021年2月23日 回復

なお、3月3日17時時点で、アナフィラキシーの発生があったとの報告はなされていません。アナフィラキシーの事例の報告があった場合には、当面、審議会の開催を待たずに掲載することとしています。

令和3年3月2日 新型コロナワクチンの接種後の死亡事例の報告概要

医療機関からの副反応疑いの報告の概要は以下のとおりです。
※詳細は調査中です。

(1) 事例
・60歳代の女性。基礎疾患及びアレルギー歴:無
・接種日:2月26日(金)、発生日:3月1日(月)
・報告日:3月2日(火)
死因:報告者によると、くも膜下出血と推定されると報告されています。

(2) 接種されたワクチンについて
ファイザー株式会社「コミナティ筋注」 ロット番号:EP2163

(3) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
報告者は、現時点では評価不能と報告しています。

(4) 専門家の意見
○森尾友宏 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会長
死因として疑われているくも膜下出血は、40~60歳台の方に比較的起こりやすい疾患とされており、今のところ海外における接種事例でも、くも膜下出血と新型コロナワクチンに関連があるとはされていないようである。偶発的な事例かもしれないが、この症例についても更に情報を収集し、今後の審議会で評価していく必要がある。

 

令和3年3月5日新型コロナワクチン接種後にアナフィラキシーとして報告された事例の概要(1例目)

医療機関からの副反応疑いの報告の概要は以下のとおりです。
※詳細は調査中です。
 
(1) 事例
・30歳代の女性。基礎疾患:有(喘息、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症)
・接種日:3月5日(金)、発生日:3月5日(金)
・報告日:3月5日(金)
※接種5分以内に咳がみられ、その後、呼吸が早い、まぶたの腫れ、全身のかゆみ等の症状がみられた。投薬後、症状は改善した。
 
(2) 症状の転帰
軽快
 
(3) 接種されたワクチンについて
ファイザー株式会社「コミナティ筋注」 ロット番号:EP2163
 
(4) ワクチン接種との因果関係(報告者の評価)
報告者は、関連ありと報告しています。(他要因の可能性の有無:有(喘息))
 
(5) 専門家の意見
○岡明 薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会長
基礎疾患として喘息のある方が、 ワクチン接種後5分以内に咳などの呼吸器症状が出現し、また全身のかゆみやまぶたの腫れなどの症状も認めたことからアナフィラキシーと診断されている。適切な治療で症状は軽快をしたものと考えられる。本ワクチンを含めどのワクチンにもアナフィラキシーをおこす可能性はあり、接種後少なくとも15分以上の観察期間の周知と、アナフィラキシーによる症状が疑われた場合の適切な対応が重要と思われる。詳細な情報を収集し今後の審議会で評価をしていく必要がある。
 
○森尾友宏 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会長
薬や食品などで重いアレルギーの症状(アナフィラキシーなど)を起こした方は、問診票に必ずご記載いただくとともに、接種する施設ではこのような事態に備えて、アナフィラキシーに即時に対処できる体制を整えておくことが重要である。詳細な情報を収集し、また症例を蓄積して、今後の審議会で評価していく必要がある。

ファイザー製ワクチン 日本でも一般的な医療用冷凍庫に

厚生労働省は、ファイザー社の新型コロナウイルスのワクチンについて、-20度前後で、最長2週間の保管を新たに認めた。

これまでは、保管の条件を-90度から-60度で有効期間は6カ月、「超低温冷凍庫」での保管が必要としていた。 厚労省は、ファイザー社のワクチンについて、-25度から-15度で、最長2週間まで「一般的な医療用冷凍庫」での保管を認め、国内の添付文書が改訂された。

これで、ワクチン接種を病院単位で、また、老人ホームでの接種も可能となる。

 

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