第7波もピークを過ぎたが、症状やダメージはウィルスが減少し始めたころにより強く表れる

対策
3d coronavirus infection spread covid-19 pandemic background

新型コロナウィルスの増殖がピークを過ぎても、まだウィルスは残っておりダメージは蓄積されるため、症状やダメージはウィルスが減少し始めたころにより強く表れます。しかし、対策をしウィルスをよりはやく減少させることで、ダメージを少なくすることができ、より確実に回復したり、ダメージをいつまでも残したりしないで済むようになります。

救える命を救うことができない

“症状”出ても「すぐに救急車は呼ばないで」

新型コロナウイルス感染の急拡大によって、新潟県内でも救急医療が圧迫されている。新潟市ではすでに救急患者を受け入れることができず、新潟市外に患者を運ぶケースも。

新潟大学大学院 高橋昌 特任教授:
現実、新潟市内の救急の応じられる数はオーバーフローしている状況

すでに新潟市内の病院では救急患者を受け入れることができず、長岡市や新発田市の病院まで患者を運ぶケースが起きていると言う。その原因の一つが、新型コロナウイルス患者の救急要請が相次いでいる点だと指摘する。

 「助かる命が助からなくなる」県民の協力も必要に

新潟大学大学院 高橋昌 特任教授:

救命が機能しないということは、新型コロナの患者さんだけではなくて、それ以外の助かる命が助からなくなるということ。いかにそこの負荷を減らすかということに関しては、県民全体の協力も必要になる

“症状”出ても「すぐに救急車は呼ばないで」 新型コロナで“救急医療”に危機【新潟発】

コロナ感染者の救急搬送が急増

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京都内では感染した患者の救急搬送が再び急増し、救急車の稼働率が98%を超えるようになりました。空き病床が見つからず、搬送までに5時間以上かかるケースも出ていています。

空き病床が見つからず搬送までに時間がかかるケースも増えていて、今月17日までの1週間で見ますと、552件のうち86%が搬送までに1時間以上かかっています。5時間以上かかったケースも20件あったということです。

【参考】都内の救急車稼働率98%超える コロナ感染者の救急搬送が急増

医療ひっ迫

感染の急拡大で医療体制がひっ迫するなか、いま、各地で救急搬送が課題となっています。

滋賀

大津市で先月の救急車の出動回数が過去最多に。出動が大幅に増えています。

出動回数が増えている要因について大津市消防局は、新型コロナの感染者が症状の悪化を訴えたり、このところの暑さから熱中症などの症状を訴えたりする通報が多いことを挙げています。
大津市消防局救急高度化推進室の北村勝 室長は「各消防署の救急車が常に出払っている状態で、緊急性の高い患者のもとに救急隊の到着が遅れることが懸念される状態だ」と話していました。

県内の病床使用率が85%を超えるなか、受け入れ先が決まるまでの時間は徐々に延びているということです。

和歌山 

医療体制がひっ迫するなか、和歌山市では、先月(7月)、救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、去年の同じ時期と比べて2倍に増えたことがわかりました。

特に発熱がある患者は新型コロナへの感染が疑われることから搬送が難しくなるということで、病院への照会を4回以上行ったケースは、今月7日までの1週間だけで20件と、去年の同じ時期に比べて10倍に急増しています。

【参考】新型コロナ感染急拡大 医療ひっ迫のなか救急搬送が課題に

新型コロナウイルス感染症による死者数が、流行の「第7波」で急増

死者数が急増

新型コロナウイルス感染症による死者数が、流行の「第7波」で急増している。1日当たりの死者数は1カ月で約7倍に増え、ほぼ連日200人台と、年明け以降の第6波に迫る。各地の病床逼迫(ひっぱく)も深刻で、専門家は「第6波を超える可能性もある」と指摘している。

オミクロン株の派生型「BA.5」が広がり始め、感染者が急増。その結果、死者は約7倍に上り、高水準となっている。

【参考】コロナ死者、1カ月で7倍 連日200人超、「第6波」に迫る

救える命が救えない

新型コロナの感染拡大で病床使用率が90%を超えている神奈川県は、新型コロナへの感染が確認された90代の女性が、先週、救急搬送中に受け入れ先の病院がみつからず、自宅に戻され、その翌日に死亡したと発表しました。

医師は入院が必要と判断して救急搬送を要請し、女性は救急車に乗ったものの、受け入れ先の病院が見つからなかったために自宅に戻され、その翌日、9日に同居している家族によって、自宅で死亡しているのが見つかったということです。

【参考】コロナ感染の女性 搬送先みつからず 自宅で翌日死亡 神奈川

新型コロナウィルスに新たな武器、経口治療薬

ゾコーバは北海道大学と塩野義製薬の共同研究から創製された経口の低分子薬だ(開発コードは S-217622)。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はウイルスを増殖する際に3CLプロテアーゼを利用するが、S-217622が3CLプロテアーゼを選択的に阻害することで、SARS-CoV-2の増殖を抑制すると考えられている。

韓国、シンガポール、ベトナムにも治験を拡大予定だ。臨床試験に成功すれば、日本発の大型医薬品が誕生する可能性がある。

オミクロン株への効果は?

オミクロン変異株「ケンタウロス」にも効果
塩野義製薬は10日、開発中の新型コロナウイルス感染症の経口薬「ゾコーバ錠」(軽症や中等症の患者向けの飲み薬)について、オミクロン株の新たな派生型「BA・2・75」(通称「ケンタウロス」)に対する抗ウイルス効果を非臨床試験で確認したと発表した。
 

【参考】
新型コロナ経口薬への期待が高まる塩野義製薬、海外展開にも注目
【特集】コロナとの闘いに「新たな武器」◆進む飲み薬開発
オミクロン変異株「ケンタウロス」にも効果 塩野義製薬、開発中の新型コロナ飲み薬「ゾコーバ錠」

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