小児の原因不明の急性肝炎が世界中で急増している
世界保健機関(WHO)の報告によりますと、4月 21 日現在で、12 カ国で少なくとも 169 例(死亡1名)の小児における原因不明の急性肝炎が継続して報告されています。
うち、74 例でアデノウイルスが検出されていますが、原因ウイルス等については不明であるとされてい
ます。また、小児における急性肝炎が実際に増加しているのかについても、不明であるとしています。
WHO=世界保健機関によりますと、イギリスやアメリカなど12か国で主に10歳以下の子どもで急性肝炎の報告が相次ぎ、今月21日の時点で少なくとも169人の患者が報告され、このうち1人が亡くなっています。
海外で報告された患者からは一般的な肝炎ウイルスは検出されず、原因は分かっていませんが、患者の4割余りからはのどの痛みなどを引き起こすアデノウイルスが検出されています。
原因不明の急性肝炎で新たに16歳以下の子ども2人が入院 計3人に
欧米で幼い子どもを中心に相次いで報告されている原因不明の肝炎について、厚生労働省は国内で新たに16歳以下の子ども2人が同様の症状で入院したことを明らかにしました。
国内で確認された原因不明の肝炎の可能性がある患者は3人になりました。
この3人の関連性は明らかにしていません。
今のところ過度に心配する必要はない
子どもではA型からE型の肝炎には該当せず、原因がはっきりしない急性肝炎がしばしば起きるので今の時点では一般の保護者が過度に心配する必要はないそうです。
子どもに白目の部分が黄色く見える『おうだん』の症状が出たり、おう吐や下痢で元気がなくて水分が取れない状態になったりすれば、すぐに医療機関を受診しましょう。
欧米で急性肝炎になった子どもの多くでアデノウイルスが検出されています。アデノウィルスが原因とは断定できませんが、アデノウイルスは飛まつを通じてだけでなく接触感染で広がることも多いので、手洗いは引き続きこまめに行うようにしてください。
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