テレビで死亡者が増加していると煽る報道を鵜呑みにしていけない
9月17日の夜、テレビのニュースで東京都の感染確認者数が882名と減少したが、死亡した人が25名と死亡者が増加していると報道していました。いかにもここにきて死亡者が増加しているといわんばかりの報道内容でしたが、問題点がありますので、テレビの恐怖を煽る報道を鵜呑みにしてはいけません。
9月17日に発表された死亡者の84%は7・8月に感染確認された患者
この表は、「9月17日に東京都が発表した死亡者の一覧」です。まず、お亡くなりになった方が、新型コロナに感染していると「診断された日」を見てみましょう。表では緑色に塗ってあるところです。
「診断日」は、
7月 2名
8月 19名
9月 4名
となっています。9月17日に発表された死亡者が感染したのは,1か月も2か月も前のピーク時に感染した患者なのです。
9月17日に発表された死亡者の死亡日は8月の方が多い
次に、 「9月17日に東京都が発表した死亡者の一覧」 から死亡した日を見てみましょう。
「死亡日」は、
8月 13名
9月 12名
となっています。最近お亡くなりになった訳ではありません。9月17日の発表者のうち今週にお亡くなりになった方は6名です。
死亡者が増加しているのでなくたまたま集計された人数が多いだけ
テレビのニュースの 死亡者が増加している という報道は間違いです。17日に集計された人数が増えているだけのことなのです。
このようにマスコミは、よく確かめもしないで発表された数を鵜呑みに、視聴者の気を引くためにやたらに恐怖を煽りますので注意が必要です。
若い人の死亡者が増加している
死亡者の年齢別内訳
次に、 「9月17日に東京都が発表した死亡者の一覧」 の中から死亡者の年齢を見てみましょう。
「死亡者の年齢」は、
90歳代 5名
80歳代 2名
70歳代 8名
60歳代 3名
50歳代 4名
40歳代 1名
30歳代 1名
となっています。ワクチン接種が始まる以前は、死亡者のほとんどが高齢者でしたが、69歳以下の方も9名お亡くなりになっています。また、30歳代・40歳代も各1名含まれています。
重症者の年齢別内訳
東京都で9月16日時点で、重症化して病院に入院している患者の年齢別内訳は上の表のようになっています。
実に恐ろしいことに、働き盛りの若い人の重症者が高齢者よりも多くなっています。逆に、ワクチン接種が完了している高齢者の重症者は大幅に減少しています。ワクチンが、重症化を抑える効果が高いことがよく分かります。
若い人で糖尿病の既往症のある方は危険です。若い人が重症化しても死亡にまで至る人は少ないですが、退院するまでにかなり入院する必要がありますし、ひどい後遺症で苦しむことになります。
若い人でまだワクチン接種を済ませていない方は、早めに予約を取り、重症化しないように対策をするようにしてください。
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