ワクチンデルタ株にも有効!2回接種後の感染は激減、感染は0.4%、重症・死亡者なし

ワクチン 経過と近況

大阪府、ワクチン2回接種後の感染者の割合は、0.4%、重症・死亡者なし

大阪府は18日、今年3月以降の新型コロナの新規陽性者約8万5000人を分析したところワクチンを2回接種して14日以降に発症した人で、死亡や重症化したケースがゼロだったと明らかにしました。府は「ワクチンの効果が期待できる」としています。

大阪市立大の福島若葉教授(公衆衛生学)は「ワクチンの有効性がよく表れている。ただし、接種後に感染する『ブレイクスルー感染』も一定の割合で起きており、感染拡大を抑えることが大切だ」とのこと。

厚生労働省の調査で、2回接種した人の感染は17分の1

新型コロナウイルスに感染した人のワクチンの接種状況を厚生労働省が調べたところ、2回接種した人の感染は接種していない人に比べておよそ17分の1と大幅に少なくなっていることが分かりました。

厚生労働省が8月10日から12日の3日間に報告された全国の感染者5万7293人のワクチンの接種歴を分析しました。その結果、感染した人の82%にあたる4万7132人が1回もワクチンを接種していませんでした。

8月はすでにデルタ株の感染拡大が始まっていましたので、ワクチンはデルタ株にも有効であることが分かります。

人口10万当たりで新規感染者数を比べると、表にあるように2回接種した人は接種していない人に比べておよそ17分の1になっていたということです。

また、年代別にみてみますと人口10万当たりの新規感染者数は65歳未満では
▽接種していない人で69.7人
▽2回接種した人では7.4人

65歳以上では
▽接種していない人で31.1人
▽2回接種した人では2.3人と
なっていました。

65歳以上の感染者はワクチンを接種していない人がほとんどです。感染対策を十分しない人が、ワクチンの接種をしない傾向があることがよく分かります。

8月10日の時点で、65歳以上で2回ワクチン接種が終わった人は80%を超えていました。にも関わらず65歳以上の感染者が多くいます。感染対策も十分しない人が、ワクチン接種もしていないということが分かります。

【資料】ワクチン接種後に新型コロナウイルスに感染するブレイクスルー感染について

ワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する場合はあります。また、ワクチンを接種して免疫がつくまでに1~2週間程度かかり、免疫がついても発症予防効果は100%ではありません。

ワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する可能性はあります。

ファイザー社の新型コロナワクチン

ファイザー社の新型コロナワクチンは、通常、3週間の間隔で2回接種します。最も高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降です。

体の中である程度の抗体ができるまでに1~2週間程度かかるため、1回目の接種後から2週間程度は、ワクチンを受けていない方と同じくらいの頻度で発症してしまうことが論文等でも報告されています。

また、臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。

武田/モデルナ社の新型コロナワクチン

武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは、通常、4週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから14日以降となっています。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約94%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。

アストラゼネカ社の新型コロナワクチン

アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、通常、4~12週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目の接種を受けてから15日以降です。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は、複数の臨床試験を併合して解析した結果から約70%等の結果が確認されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。

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