ワクチンを接種した後に新型コロナに感染

対策
3d coronavirus infection spread covid-19 pandemic background

ワクチン2回接種 普通の生活に戻って大丈夫?

長期間の自粛生活に疲れている国民は多く、接種を受ければ、これまで控えていたコロナ以前の生活が送れると期待する人が多いようです。

厚労省では、接種後もマスクの着用や手の消毒、3密(密閉、密集、密接)の回避を続けるよう呼び掛けています。

しかし、厚労省は接種後の行動について「基本的に接種前と同様にしてほしい」と求めている。接種後に陽性になる例が全国で確認されているからです。

国内で現在用いられている米ファイザー社と米モデルナ社のワクチンは、3~4週間空けて2回接種を受ける仕様となっています。同省によると、それぞれ十分な免疫が働くまでには2回目接種から1~2週間程度かかるためです。それでも発症予防効果は100%ではありません。

日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果(発症予防、持続期間)がありますか。

日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、いずれも、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、重症化を予防する効果が期待されています。

日本では現在、ファイザー社、武田/モデルナ社、及びアストラゼネカ社のワクチンが薬事承認されており、うち、ファイザー社と武田/モデルナ社のワクチンが、予防接種法における接種の対象となっています。

いずれのワクチンも、薬事承認前に、海外で発症予防効果を確認するための臨床試験が実施されており、ファイザー社のワクチンでは約95%、武田/モデルナ社のワクチンでは約94%の発症予防効果が確認されています。

重症化予防効果

重症化予防効果については、薬事承認前に行われた臨床試験では症例数が十分ではありませんが、海外で実際に接種された人の情報を集めた研究等から、重症化予防効果が報告されており、効果が期待できます。

感染を予防する効果

感染を予防する効果については、ファイザー社、武田/モデルナ社、いずれも承認前の臨床試験では確認されていません。しかし、現在、多くの国又は地域でこれらのワクチンの接種が進められることでデータが蓄積されつつあります。一部の国で実施された研究では、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも感染者(有症者・無症候性感染者のいずれも)の発生が少ないことを示唆する結果が報告されています。

なお、ワクチンの発症予防効果は100%ではないことを踏まえると、接種後も引き続き、感染対策を継続することが重要です。

効果の持続期間

効果の持続期間については、例えばファイザー社のワクチンの場合、海外で実施された臨床試験後の追跡調査の結果によると、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は91.3%であったという報告もあります。また、武田/モデルナ社のワクチンの場合、同様の調査において、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は90%以上と発表されています。

感染リスクは下がるのでしょうか?

絶対下がります。1回だけ接種しても、感染リスクの下がり方は低いんですよ。

2回接種すると、これまでの治験のデータでは95%の発症予防効果があると言われています。1回だけでは30%~50%台と言われていますので、1回だけではまだ不十分です。

接種して免疫ができるまで、どのぐらいかかるのか?

ワクチンを接種して免疫がつくまでに1~2週間程度かかりまう。免疫がついても発症予防効果は95%ですので感染対策が必要です。

ファイザー社の新型コロナワクチンは、2週間後

ファイザー社の新型コロナワクチンは、通常、3週間の間隔で2回接種します。最も高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降です。体の中である程度の抗体ができるまでに1~2週間程度かかるため、1回目の接種後から2週間程度は、ワクチンを受けていない方と同じくらいの頻度で発症してしまうことが論文等でも報告されています。また、臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。

武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは、2回目を接種してから14日以降

武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは、通常、4週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから14日以降となっています。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約94%と報告されており、ファイザー社の新型コロナワクチン同様、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。

どちらのワクチンも2週間たつと95%くらい発症を予防する効果があるくらい免疫が上がります。

新型コロナウィルス感染症に感染したらどうなるか

12歳以下のお子さんや健康上の都合でワクチンを接種しなかった人は、今後も新型コロナウィルスを曝露すれば、高い確率で感染する恐れがあります。

まず、私たちがPCR検査で「陽性」と判定された場合、保健所はどのように対応をし、感染者はどうしなければいけないのかを知っておきましょう

「陽性」と判定され普通の生活に戻るまでの経過はだいたい次のようになります。では、その内容について少しだけ詳しく見ていきましょう。

積極的疫学調査、症状や過去14日間の行動の調査

保健所は、感染が判明した方の症状や過去14日間の行動歴を聞き取ります積極的疫学調査)。

また、同居している人や一緒に食事をした人、友人や職場の同僚との接触状況などを確認します。この聞き取りを踏まえて、入院の必要性や検査対象者等の有無を判断します。

保健所から濃厚接触者やPCR検査が必要と判断された方の氏名や連絡先を伺いますので、14日間に接したへ保健センターから連絡があることについて、事前に連絡をしなくてはいけません。

なお、学校・会社等に状況、感染防止への対策等、確認し、必要であれば濃厚接触者の有無について調査することになります。

あなたが感染したことから、感染が判明してから14日間以前に接した人に新型コロナウィルスを移していないか調査を保健所が行うのです。

3 積極的疫学調査の結果、PCR検査が必要と判断された方

積極的疫学調査の結果、PCR検査が必要と判断された方は、保健センターが案内する場所等で、PCR検査を受けることになります。

検査の結果、「陰性」と判定された場合、一度「陰性」となった場合であっても、数日後に風邪症状などの症状が出現し、再度PCR検査を実施したところ「陽性」となる場合もあります。そこで、つぎのような指示が来ます。

  1. 濃厚接触者
    PCR検査が陰性であっても、14日間の自宅待機となります。最終接触日から14日間は、不要不急の外出を控え、保健センターの指示に従って生活しなくてはいけません。
  2. 濃厚接触者以外でPCR検査を受けた人
    濃厚接触者のような、14日間の自宅待機は不要です。

濃厚接触者とは

濃厚接触者とは、感染者の感染の可能性がある期間(発症の2日前から入院または自宅等での療養の開始までの期間)に接触した方のうち、次の範囲に該当する方で、積極的疫学調査の結果から保健センターが判断します。

  • 感染者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった方
  • 感染者の気道分泌液もしくは体液等のウイルスに直接触れた可能性が高い方
  • マスクなど適切な感染防護無しに感染者を看護若しくは介護していた方
  • その他:手で触れる距離(目安1メートル)で、必要な感染予防策なしで、感染者との15分以上の接触があった方(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断)

 ※国立感染症研究所「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」参考

「陽性」と判定されると、判定前の14日間に濃厚接触した全員が、PCR検査を受け、PCR検査が陰性であっても、14日間の自宅待機となります。

待機、入院について

「現在の症状」、「年齢」、「基礎疾患の有無」などの状況により、原則、入院又は宿泊療養をします。

入院

保健所から入院先の案内が来たら、入院の準備(入院に必要な物品等は保健が教えてくれます。)をします。なお、自宅から入院先の病院までは、保健所の職員等が搬送します。

宿泊療養

軽症及び無症状の方は、原則、宿泊療養施設(ホテル)での療養となります。事前に保健所から準備物や注意事項等の説明があります。その後、宿泊施設への入所時間等を調整します。なお、自宅から宿泊療養施設までは、保健所の職員等が搬送します。

自宅待機

無症状等の方で、宿泊施設での療養が困難な方等については、自宅療養となる可能性があります。

元の生活への復帰について(就業・就学制限の解除)

症状が出始めた日から10日間(症状のない人は、検査のための検体採取日から10日間)が経過し、かつ、症状軽快後72時間が経過すれば、退院または宿泊療養施設あるいは自宅での療養が解除されます。
 退院、あるいは宿泊療養・自宅療養が解除されれば、就業・就学制限は解除され、元の生活へ復帰できるようになります。

就業制限解除等の基準

区分基準
有症状者発症日から10日間経過かつ症状軽快後72時間経過した場合
無症状者検体採取日から10日間経過した場合
濃厚接触者陽性者との最終接触から2週間の健康観察期間が終了した場合
(濃厚接触者は患者ではありませんが、新型コロナウイルスの潜伏期間中は発症の可能性があるため、不要不急の外出はお控えください。)

感染したら重症化・死亡リスクだけでなく、たとえ無症状であっても家族・友達・同僚に計り知れない迷惑をかける

感染したら重症化・死亡リスクだけでなく、たとえ無症状であっても家族・友達・同僚に計り知れない迷惑をかけることがよく理解できたと思います。

ワクチンを接種したとしても、どんな時も「絶対に感染しない」という覚悟で毎日生活をするように心がけてほしいです

自分だけが(感染リスク)が下がっていても、周りの方はまだ接種していない方が多いので、その方たちが感染している可能性があるわけですね。
そういう人たちと長時間マスクなしで話をすれば、ウイルスの暴露、たくさんのウイルスが入ってくるので、完全には予防できない。
多くの人がワクチンを接種した状態になるまでは、感染防止活動をこのまま続けていただきたいと思います。

接種後の副反応は、出ても一時的なものにすぎません。逆に、若い人は、無症状や軽症であっても味覚障害など後遺症が続くリスクが高いので、ためらわずに新型コロナワクチンを接種してほしいと思います。

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