2020年 11月29日
国内感染者114万5502人 死亡者2110人
世界感染者6039万2439人 死亡者143万2047人
国内2684人の感染確認

全国で2684人の感染が新たに発表されています。
・国内で感染が確認された人は14万5502人
・亡くなった人は2110人
都市部で急激に感染拡大し全国に広がりつつある
・陽性者数が100人を超える都道府県は、
東京都561、大阪府463、神奈川県215、愛知県217、北海道252、埼玉県118、千葉県113、兵庫県145人です。
・陽性者数が多い県は、
福岡県56、沖縄県78、京都府30、茨城県66、岐阜県20、静岡県81、群馬県29人です。
・28日に陽性者数が急増した都道府県は、
三重県29、広島県23人です。
出張、旅行、イベント等で人々が全国に行き来し、都市部から日本全国に感染が広まりつつあります。感染の状況から考察すると、感染拡大の最大の原因は、気の緩みです。社会活動をしていても感染しない人もいます。しっかり対策をしているからです。出歩くことやスポーツ等をすることが問題でなく、感染対策を怠る気の緩みが問題なのです。感染拡大は、飲食・スポーツ・喫煙・休憩時のマスクをはずして会話等市中感染であると推定されます。
ウィルスが強毒化?重症者は全体の1.7%と急増している
・重症者は440人(+5)で全体の1.7%で重症者の数から推定される死亡率は、0.5~0.6%となります。
重症患者が急増しています。強毒な新型コロナウィルスが海外から流入しているのかと疑われるほど、重症者はここにきて増加してきていますが、感染者数の増加の方が大きく割合としては低く抑えられています。絶対数は少ないが、高齢者の感染者数が増加していることが原因です。
症状が改善して退院した人などは12万259人。
東京都 561人の感染確認
561人の陽性を確認
東京都は、28日午後3時時点の速報値で、561人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
年齢別感染者数と割合

28日の発表では、20代が多く、20代は全体の24%でです。東京都の感染確認者の4人に1人は20歳代です。さらに、高齢者の感染も絶対数が増えていきており、先月と比較すると2倍になっています。なお、無症状が129人と過去最多になっています。
55%は感染経路不明
・55%の310人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。
感染経路不明は、感染が拡大中のサイン。保健所の検疫調査だけでは感染を制御できておらず、市中感染が拡大しています。
健康な人がウィルスを運ぶ

感染しても無症状か軽症で済む49歳以下は367人で全体の65%です。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。
このように、健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。
社会活動をする20歳代から50歳代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込む
社会活動が活発な20歳代から50代までは407人で全体の73%です。この世代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食はできるだけ控えてほしいと思います。
高齢者の感染が増加している
高齢者(60歳以上)の感染者数は111人で20%と増加しています。高齢者は重症化する確率が高いので、高齢者への感染は避けたいところです。
高齢者は、感染が拡大してきているこの時期は、出来るだけ外出を控え、より危機意識を持って生活してほしいです。
重篤者は1.5%と抑えられているが急増している


都内で27日までに感染が確認された4万210人のうち、入院中の人は1510人です。
都の基準で集計した重症の患者は、27日より6人増えて67人で全体の1.5%でした。

・すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万5733人。
ウィルスが強毒化?重症者が異常に増えている
このグラフは東京都のモニタリング項目(7)の重症者の数です。11月24日だけ突出して重症者が多いことが分かります。1日で10人の重篤患者が出ています。でも重篤者が10人も出た11月24日の感染確認者数は184人と少ないのです。11月24日の60歳以上の感染者の数は43人でした。43人中10人が重篤患者となります。
今までとは違う異常な増え方をしていますので、急増の原因としては、
- 高齢者の感染が増えてきている!!!
- 海外から強毒な新型ウィルスが流入している?
- 医師が意図的に重篤者の数を増やしている?
等の理由が考えられます。11月24日に重篤者が10人も出たのは怪しい数字です。
その後は、正常な増え方に戻りつつあり、11月27日には重篤者が+1で61人となりました。
小池知事「重症者の伸び早い」
重症の患者が6日連続で増加していることについて、記者団に対し、「きょうは67人で、このところの重症者の伸びは早いものがある。高齢の方々は、特に不要不急の外出をできるだけお控えいただきたい」と述べました。
「きょうから酒を提供する飲食店には夜10時までの営業時間の短縮をお願いしている。ぜひ協力をお願いしたい」と改めて呼びかけました。
大阪 新型コロナ 463人感染確認、東京より深刻
大阪府は28日、府内で新たに463人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

年齢別陽性者数


どの年齢も等しく感染者が出ています。社会生活の模範となるべき50歳以上の方も感染対策を怠っており残念です。高齢者の感染も非常に多く、したがって、重症患者も多いです。大阪は、極めて深刻な状態です。
大阪は東京と比較すると高齢者の感染者が極めて多い

・東京と比較すると全世代に渡って感染者が多いです。
・60歳代47人、70歳代54人、80歳代29人と高齢者の感染者数が非常に多いです。
・60歳以上の感染者数が117人で全体の31%です。東京では20%であり大阪の高齢者の感染者の割合が極めて高いです。
高齢者の酒を伴う飲食店の利用が東京より多いことが分かります。大阪では、規範意識が弱く、行政の要請を無視する人が多いのではないかと思われます。
大阪は、重症者が107人(+5)と多い

大阪は、重症者が107人(+5)と多いです。重症病床の確保数(206床)に対する使用率は51.9%となっています。
府は12月11日まで大阪市北区と中央区の全域の飲食店などに時短営業を要請しています。
北海道180人感染確認
北海道では28日、札幌市が156人、北海道が48人、旭川市が34人、小樽市が9人、函館市が5人、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。道内で28日発表された感染者は、合わせて252人となりました。
感染確認は252人と2日連続で250人を超えました。
海外
日本時間の28日午後3時の時点で、世界全体で6164万5535人となりました。また、亡くなった人は144万2664人に上っています。
米国では21日に累計感染者が1200万人を超えたばかり。26日の感謝祭に合わせた休暇期間中に全米で最大5000万人の移動が見込まれ、一層の感染拡大が懸念されています。
新型コロナの診療に関わる医療従事者の精神的な負荷について
新型コロナの入院患者、重症者が増加することによって、「医療従事者の精神的な負荷」も大きな問題です。約1年に渡ってほとんど休む間もなく医療従事者は新型コロナに対応してきました。
常に緊張感・焦燥感を抱えながら診療に当たっています。
緊張感・焦燥感
- 自分が新型コロナに感染するのではないか
- 自分が新型コロナで死ぬのではないか
- 自分から家族や同僚に感染させてしまうのではないか
- 自分や家族が周囲から偏見を持たれるのではないか
肥満、高血圧がる医師は、感染した場合は重症化リスクが高いことから、感染したらガチで死ぬ可能性があります。
医療従事者への精神的なケアについても十分な対策が求められます。
【参考】さらに詳しくは→→→新型コロナの診療に関わる医療従事者の精神的な負荷について
ワクチン関連のNEWS
英当局、ワクチン承認へ 来月7日にも接種
新型コロナウイルスのワクチンについて、英国の医薬品・医療製品規制庁が来週中に緊急承認する見通しだと伝えた。12月7日に接種が開始される可能性があるという。
英オックスフォード大の新型ウイルスワクチン、どうやってこんなに速くできたのか
10年かかるワクチン開発を10カ月で行う。設計や臨床試験、製造で近道はできない。
この2つの文章は一見、矛盾している。英オックスフォード大学がこのほど急ピッチで開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、こんなにあっという間にできたものの安全性は大丈夫なのかと、疑念が出ているのも、そのせいだ。
さらに詳しくは、→→→英オックスフォード大の新型ウイルスワクチン、どうやってこんなに速くできたのか
ロシア軍の40万人以上にコロナワクチン接種、年内に8万人
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相(65)は27日、同国軍の40万人以上を対象とした大規模な新型コロナウイルスのワクチン接種を開始したと発表した。
スプートニクVの開発者らは、同ワクチンが他のワクチン候補より保管しやすく、価格も1回分が10ドル(約1000円)未満と、世界的なワクチン開発競争に参加する有力候補の中で最も安いとうたっている。
さらに詳しくは、→→→ロシア軍の40万人以上にコロナワクチン接種、年内に8万人
国産コロナワクチンはいつ実用化される?
日本国内のワクチン開発はどうか。前出の森下氏は「地方にも安定した供給を維持するという課題に向き合う必要があり、安全で供給しやすい国産ワクチンの開発は求められている」と語る。
7月に国内初の治験に入ったアンジェスは、先月までに第1相・第2相試験の全接種を完了。年内にも次の臨床試験に入る見込みだというが、具体的な量産の時期などは明らかにしていない。
さらに詳しくは、→→→国産コロナワクチンはいつ実用化される?
コロナ起源は中国外との主張「かなりの憶測」=WHO幹部
中国は国営メディアを使って「コロナの起源が中国」との見方を否定する情報の拡散を続けている。ウイルスは昨年終盤に武漢の海鮮市場で確認されたが、それ以前に海外に存在していたという主張だ。
世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は会見で「コロナウイルスが中国で発生しなかったとの主張はかなりの憶測で、公衆衛生の観点から、ヒトの感染が確認された場所から調査を始めるべきことは明白だ」と指摘。WHOとしてウイルスの起源を調べるため、専門家らを武漢の食品市場に派遣する方針を確認した。
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