12月2日新型コロナウィルス感染症の状況

経過と近況
3d coronavirus infection spread covid-19 pandemic background

2020年 12月2日 
国内感染者15万1030人 死亡者2193人
世界感染者6323万6804人 死亡者146万7987人

国内2030人の感染確認

全国で2030人の感染が新たに発表されています。
・国内で感染が確認された人は15万1030人
・亡くなった人は2193人  

都市部で急激に感染拡大し全国に広がりつつある

陽性者数が100人を超える都道府県は、
東京都372大阪府318、、神奈川県158愛知県197北海道206、埼玉県104、兵庫県123人です。
陽性者数が多い県は、
千葉県74、福岡県33、沖縄県27、茨城県50、京都府22、静岡県42、群馬県32、岐阜県21、栃木県26人です。

出張、旅行、イベント等で人々が全国に行き来し、都市部から日本全国に感染が広まりつつあります。

感染の状況から考察すると、感染拡大の最大の原因は、気の緩みです。社会活動をしていても感染しない人もいます。しっかり対策をしているからです。出歩くことや旅行・スポーツ等をすることが問題でなく、感染対策を怠る気の緩みが問題なのです。感染拡大は、飲食・スポーツ・喫煙・休憩時のマスクをはずして会話等市中感染であると推定されます。 

ウィルスが強毒化?重症者は全体の1.9%と急増している

重症者は492人(+21)で全体の1.9%で重症者の数から推定される死亡率は、0.5~0.6%となります。

重症患者が急増しています。強毒な新型コロナウィルスが海外から流入しているのかと疑われるほど、重症者はここにきて増加してきています。しかし、感染者数の増加も大きく割合としては低く抑えられています。

このグラフは、日本全国の新型コロナウィルス感染症が原因で死亡した人の数を表したもものです。グラフの増減がぴったり、「陽性確認者数」のグラフと同じです。すなわち、死亡者が増加したのはウィルスが強毒化したのでなく、重症化するリスクを持った人の感染が増加したからです。重症者や死亡者が増えたことは、高齢者の感染者数が増加していることが原因です。

症状が改善して退院した人などは12万5470人。

 

東京都 372人の感染確認

東京都は、1日、都内で新たに372人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 

年齢別感染者数と割合

3日の発表では、20歳代と30歳代がが多く、20歳代は全体の25%、30歳代は全体の22%です。東京都の感染確認者の4人に1人は20歳代、同じく5人に1人30歳代です。

さらに、80歳代の感染も増えており、高齢者の感染の絶対数が増えて来ています。

60%は感染経路不明

・60%の223人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。
感染経路不明は、感染が拡大中のサイン。保健所の検疫調査だけでは感染を制御できておらず、市中感染が拡大しています。

感染者が急激に増えても、濃厚接触者の追跡調査を行う保健所の職員の数は変わりません。職員に限りない負担をかけることは危険です。感染経路不明者が50%を超えた場合、行政による行動制限を行う必要があります。

健康な人がウィルスを運ぶ

感染しても無症状か軽症で済む49歳以下は262人で全体の70%です。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。

このように、健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。

 

社会活動をする20歳代から50歳代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込む

社会活動が活発な20歳代から50代までは270人で全体の72%です。この世代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食はできるだけ控えてほしいと思います。

高齢者の感染が増加している

高齢者(60歳以上)の感染者数は75人で20%と増加しています。高齢者は重症化する確率が高いので、高齢者への感染は避けたいところです。

特に、80歳代の感染者数が顕著に多いです。80歳代は体力が落ちており抵抗力も弱く、新型コロナウィルスに感染しやすい年齢であるかもしれません。理由はともあれ80歳代の方は危険です。

高齢者は、感染が拡大してきているこの時期は、出来るだけ外出を控え、より危機意識を持って生活してほしいです。

重症者は1.4%と抑えられているが急増している

都内で1日までに感染が確認された4万1311人のうち、入院中の人は1650人です。

都の基準で集計した重症の患者は、62人(-8)で全体の1.4%でした。

重症の患者を年代別にみると、
70代が29人、80代が14人、60代が13人、50代が12人、40代が2人となっています。

・すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万6413人。

重症者が異常に増えているが回復者も出てきた

 

このグラフは東京都のモニタリング項目(7)の重症者の数です。11月24日以降重症者が急激に増えています。東京も高齢者の感染者が急激に増えてきており、今後、重症患者がさらに増えると予想されます。

都の担当者は「50代以上の感染確認が増えているのに比例して重症者が増えていると思われる。一気に増えると医療現場も対応に苦労する可能性があり非常に心配だ。50代以上の感染を減らすことが重要だ。」としています。

1日は、逆に重症者が8人減っており、症状が重篤な患者の中から回復した人も出てきています。

 

大阪 新型コロナ 318人感染確認、東京より深刻

大阪府は、府内で新たに318人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

年齢別陽性者数

大阪府では、20歳代の感染者数が68人、全体の21%となっています。感染者の5人に1人は20歳代です。高齢者の感染も非常に多く、したがって、重症患者も多く、大阪は、極めて深刻な状態です。

大阪は高齢者の感染者が極めて多い

感染しても無症状か軽症で済む49歳以下は186人で全体の59%です。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。

このように、健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。

社会生活を行う時には、出会った人すべての人が感染者と想定して感染対策を行う必要があります。

・社会活動が活発な20歳代から50代までは200人で全体の63%です。この世代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食はできるだけ控えてほしいと思います。
・60歳以上の感染者数が90人で全体の28%です。大阪は、高齢者の感染者の割合が極めて高いのが大きな特徴です。

大阪は、重症者が107人(+5)と多い

大阪は、重症者が125人(1日の重症者12人)と極めて多いです。

府は12月11日まで大阪市北区と中央区の全域の飲食店などに時短営業を要請しています。

このグラフは、東京都と大阪府の新型コロナ陽性確認者の年齢別割合を表したものです。東京が青、大阪が褐色です。

東京都では、感染者の年齢が比較的若く、20歳代から40歳代に集中しています。東京に対して大阪は、高齢になっても感染者の割合が多いです。

高齢者は重症化する可能性が高く、医療リソースを多く消耗してしまいます。何としても高齢者の感染は避けたいものです。

高齢者は、感染が拡大しているこの時期は、飲食店でお酒を伴う食事は控えてほしいと思います。

北海道151人感染確認

北海道などは1日、新型コロナウイルスに感染した14人が死亡し、新たに206人の感染を確認したと発表しました。感染者数の累計は9050人(実人数)です。

 

海外

日本時間の1日午後3時の時点で、世界全体で6323万6804人となりました。また、亡くなった人は146万7987人に上っています。

感染者が最も多いのは▽アメリカで1342万1114人、
次いで、インドが943万1691人、ブラジルが631万4740人、ロシアが227万5936人です。

中国共産党による不手際と隠蔽が大流行招いた

米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」(USCC)は1日、今年の年次報告書を公表した。新型コロナウイルスの感染拡大について「中国共産党による不手際と隠蔽(いんぺい)が世界的な大流行を招き、世界経済に大きな打撃を与えた」とし、中国の責任を厳しく指摘した。

 コロナ禍のさなかに中国が外交・軍事面で活発な動きを見せることにも警戒感を示した。

大阪、看護師不足で一部の病棟閉鎖

大阪市の市立病院は新型コロナの患者に対応する看護師を確保するため、がん患者などを扱う一部の専門病棟を、一時的に閉鎖することになりました。看護師不足のため、大阪府内で病棟の閉鎖を余儀なくされた病院はほかにもあり、新型コロナの感染拡大は一般の患者の治療にも影響が出る事態になっています。

東京発着分 高齢者など自粛を GoToトラベル

小池知事は、Gotoトラベル事業の東京発着分について、65歳以上の高齢者と基礎疾患を持つ人に対して、当面の間、利用自粛を呼びかけることで、菅総理と合意したことを明らかにしました。自粛要請の期間は、今月17日までです。

ワクチン関連のNEWS

ファイザーとモデルナ、EUでワクチンの承認申請 年内配布も

米製薬大手ファイザーと米モデルナは1日、それぞれが開発する新型コロナウイルスワクチンの条件付き緊急使用許可を欧州連合(EU)当局に申請した。

このうち、ファイザーは、年内にもEUでワクチンの配布が可能という見方を示した。ワクチンを共同開発する独ビオンテックの担当責任者は「ワクチンの在庫を積み上げており、(承認が下りれば)数時間内にワクチンを配布できる」と述べた。

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インドで新型コロナ用ワクチン「スプートニクV」の臨床試験開始

インドでは、中央医薬品研究所の必要な認可を受けた後、新型コロナウイルス用ワクチン「スプートニクV」の第2・3段階の臨床試験が開始された。

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ファイザーとビオンテック、EU当局にコロナワクチンの認可申請

米ファイザーと独ビオンテックは共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、欧州連合(EU)当局に認可を申請した。承認は年内にも下りる見通しとなった。

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