ゾコーバとは
ゾコーバは、北海道大学と塩野義製薬の共同研究で開発された、新型コロナウイルス感染症治療薬です。新型コロナウィルスの増殖を抑え、ウィルスによって起きる様々な症状を抑える効果があります。
感染から3日以内に飲めば、はやく楽になりつらい思いをしなくていいです。また、後遺症が出なくなる可能性が高くなります。
ゾコーバで期待できる効能・効果
症状の改善
ゾコーバは新型コロナウイルスの増殖を抑制し、試験では、飲み始めて4日目にはコロナウイルスの量が30分の1になります。
- 倦怠感や疲労感
- 熱っぽさや発熱
- 鼻水や鼻づまり
- 喉の痛み
- 咳
以上の、5つの症状が快復するまでの時間を短縮します。臨床試験では、症状がなくなるまでの時間の平均は、2日から3日早くなります。
ウィルスの増殖を抑える薬ですので、飲んだ次の日には症状の改善が見られ、つらい症状が和らぎ、苦しむことなく直すことができます。してください。
後遺症が起きにくい
新型コロナウイルス感染症は、さまざまな後遺症を引き起こします。若くて、軽症であった方でも、長く後遺症に苦しむ方もいます。ゾコーバはウィルスの増殖を抑える薬ですので、ウィルスによってもたらされる様々な後遺症の症状が出る可能性が低くなります。
また、最近の研究において、ゾコーバは、新型コロナウイルス感染症に特徴的な咳や喉の痛み、倦怠感、味覚、嗅覚異常といった後遺症状を改善することが報告されています。
さらに、後遺症の可能性が高いとされる神経症状(課題解決力、集中力・思考力の低下、物忘れ、不眠)についても、ゾコーバによって改善できることも報告されています。
ゾコーバはウィルスの増殖を抑える薬ですので、ウィルスによってもたらされる様々な後遺症の症状が出る可能性が低くなります。
ゾコーバの値段・薬価
ゾコーバの値段(薬価)は、保険を使わないと、1錠あたり7,407.4円です。通常、1回の治療につき7錠(51,851.8円分)を使用します。
ゾコーバなどの新型コロナウイルス感染症治療薬には、公費による支援が行われています。令和5年10月1日から令和6年3月末までは、医療費の自己負担割合に応じ、自己負担割合が
- 1割の人は3,000円
- 2割の人は6,000円
- 3割の人は9,000円
が自己負担額の上限となっています。この金額は、ゾコーバの薬代だけです、治療を受ける時には薬代以外の費用もかかります。
医療費の自己負担割合に応じ、自己負担割合が
- 1割の人は3,000円
- 2割の人は6,000円
- 3割の人は9,000円
が自己負担額の上限となっています。
ゾコーバの服用方法
・12歳以上の小児及び成人には1日目は375mg(3錠)を、2日目から5日目は125mg(1錠)を1日1回内服します。
症状が発現してから速やかに内服する必要があります。ゾコーバの有効性は、症状発現から3日目までに内服開始された場合です。
ゾコーバの副作用
頻度の高い副作用
次の副作用が1%以上の頻度で生じる可能性があります。
- 血中コレステロール低下
- トリグリセリド上昇(中性脂肪上昇)
- ビリルビン上昇(皮膚や白目が黄色くなる)
症状が出た場合には服用を中止し、医師に相談してください。
重大な副作用
どの薬でも同じですが、アナフィラキシーを起こす可能性があります。
- 皮膚の赤み
- 息苦しさ
- 激しい嘔吐
- ぐったりしてぼーっとする
- 意識が朦朧とする
ゾコーバを服用して、副作用やアナフィラキシーが疑われる症状があらわれた場合は、服用を中止し、すぐに受診してください。
ゾコーバは併用できない薬がたくさんあります
ゾコーバには、併用できない薬が多数あるため、服薬中のすべての薬を医師や薬剤師に確認してもらう必要があります。また、ゾコーバの服用に新たに他の薬剤を服用する場合も、事前に医師や薬剤師に相談してください。
ゾコーバの処方を受けるときは、現在服用中の薬がわかるおくすり手帳や、サプリメントの情報が記載されたパッケージなどを持参し、医師や薬剤師に飲み合わせを確認してもらうようにしてください。
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