米科学誌サイエンスは、新型コロナウイルスについて、中国・武漢の動物取引市場が起源だったとする研究結果を掲載しました。今後の流行防止に向けて起源究明が極めて重要です。
研究では位置的には、ウイルス拡散が始まった2019年12月の時点で、武漢にある華南海鮮市場の周辺に感染が集中していた。ウイルスは武漢の市場で生きたまま売られていた動物の体内に2019年終わりの時点で存在していたと推定される。「19年12月20日以前に検出された感染例8例は全て、市場の西側からのものだった。市場では哺乳動物も売られていた」と、論文は指摘。近い位置にある5つの屋台で生きたもしくは最近食肉処理された動物が売られていたため、ヒトへの感染は予想できたとしている。
動物の中で2つの別個のウイルスが蔓延(まんえん)しており、それがヒトにも広がりクラスターが起きた。
また、19年11月より前にウイルスが人間の間で広く拡散した可能性は低いと結論付けました。
「現時点で、武漢の市場における野生動物取引以外の経路でウイルスがもたらされたとは考えづらい」とのこと。
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