新型コロナに感染するとしばらくは感染しにくい
新型コロナに感染すると、免疫ができるため、一度新型コロナに感染すると、しばらくの間は感染しにくくなります。
- 感染するとその後6ヶ月〜9ヶ月は再感染するリスクが80〜85%低くなる
- それ以降はゆっくりと減衰していく
新型コロナの免疫は一度獲得すると永久に有効があるのではなく、感染から時間が経つと予防効果は落ちてきますし、別の変異株には再び新型コロナに感染することがあります。
一度感染した人は、ワクチン接種によって免疫がより強化される
新型コロナに感染した人は、ワクチン接種をすることで感染予防効果を強化することができます。
感染したことのある人がワクチンを接種した場合と感染したことのない人がワクチンを施主した場合の免疫力の違いは次のようであることが分かっています。
- どちらも1年以内であれば高い予防効果がある
- 1年を過ぎると、ワクチンを接種していない人は免疫力が徐々に低下してしまう。しかし、感染したことのある人がワクチンを接種した場合、感染予防効果が1年以降も94-95%と高く維持される
このように1度感染しても免疫は、自然に減衰していきますが、ワクチンを接種することで長く免疫による効果が維持されるのです。
オミクロン株は新型コロナに感染したことがある人が持つ免疫からも逃れて感染してしまうことがある
イギリスでは、オミクロン株が広がった2021年12月以降、新型コロナに感染する人の中に再感染する人の割合が増えています。
つまり、オミクロン株は過去に新型コロナに感染したことがある人が持つ免疫からも逃れて感染してしまうことがあるということです。
オミクロン株に感染したことのある人はBA.5に対する免疫効果がある
オミクロン株以前の新型コロナウイルス(野生株、アルファ株、ベータ株、デルタ株など)に感染した人は、BA.4/BA.5に対する予防効果は期待できません。
それに対して、オミクロン株(BA.1またはBA.2)に感染した人が持つ免疫は、BA.4/BA.5に対する発症予防効果は76.1%、感染予防効果は79.7%と高いことが分かっています。
しかし、オミクロン株(BA.1またはBA.2)に感染した人でも20%強の人は濃厚接触すれば感染してしまいます。でも、ワクチンを接種すればBA.4/BA.5に対する高い発症予防効果と感染予防効果を維持できるのです。
まだワクチンを接種していない人は、爆発的流行が起きていますので、今すぐに接種するようにしてください。
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