5~11歳へのワクチン接種、2月中に開始可能

ワクチン 対策

ワクチンは2月下旬から各都道府県に配送される

松野官房長官は、新型コロナウイルスワクチンの5~11歳の子どもへの接種について、2月中に開始可能だとの見方を示しました。

松野氏は、「接種体制の準備ができている自治体において3月を待たずに接種を開始できるよう、政府として必要な手続きを進めている」と述べました。

2月下旬から各都道府県に配送されます。ワクチン接種が5歳から実施できるようになるのです。

当面 “努力義務”にせず

厚生労働省は5歳から11歳の子どもへの接種について、自治体を通じて接種の呼びかけは行うものの、当面は、保護者が子どもに接種を受けさせるよう努めなければならない「努力義務」としないことを決めました。

子どもへのワクチン接種が進み、データが十分にそろった段階で、努力義務とするかを改めて議論するとしています。

お子さんにも安心して接種していただるワクチンです

11歳以下の子どもが接種するワクチンは大人用とは別物です

政府が公認した5歳から11歳を対象にしたワクチンは、ファイザーが開発した「mRNAワクチン」と呼ばれるタイプのものです。しかし、12歳以上用のワクチンとは別物です。

ファイザー製の11歳以下のワクチンも 「mRNAワクチン」 ですが、 12歳以上用のワクチンとは別物です。

また、1回に接種する有効成分の量が3分の1になります。このため厚生労働省は自治体に対して、別の種類のワクチンとして取り扱うよう求めています。

取り違えを防ぐため容器のふたの色も違います。12歳以上は紫色、5歳以上はオレンジ色でとなっています。

発症予防効果は9割、副反応は少なめ

アメリカなどで5歳から11歳の2000人余りが参加して行われた臨床研究では、2回目の接種後7日以上たった人に対する発症予防効果が90.7%だったと報告されています。オミクロン株に関しては調査中。

11歳以下用の新型コロナワクチンによる副反応は、12歳以上用のワクチンと同じ症状が出ます。しかし、副反応が出る割合は大人の半分以下です。

最も気になる副反応である38度以上の発熱が出る割合は、わずかに7%にすぎません。安心して接種していただけます。

主な副反応

2回接種後7日以内の副反応は、
・接種部位の痛みが71%(16~25歳では78%)
・疲労感39%(同66%)
・頭痛28%(同61%)
・38度以上の発熱が7%(同17%)
と、12歳以上の副反応に比べて大きく低下しています。

海外では、副反応が出てもほとんどは1日から2日ほどで収まり軽度か中等度で済みました。アメリカでは次の日に登校をしなかった児童は10%程度いました。また、医療行為が必要となる児童は1%出たとのこと。

副反応について理解した上で接種を決断した方は、お子さんに出やすい思われる副反応への対応法を事前に調べて起きましょう。接種翌日には発熱や倦怠感、接種局所の疼痛が出ることが多いため、登校や課外活動が出来なくなることもあります。長期休暇中など翌日に休んでも困らない日を選んで接種するようにしましょう。

子どもの新型コロナワクチン接種で想定されるメリットとデメリット

子どもの新型コロナワクチン接種で想定されるメリット

接種のメリットは、

  1. 感染することを防ぐこと
  2. 感染しても発症を防げる可能性が高い
  3. 発症しても重症化を防げる可能性が高い
  4. みんなで接種することにより家族や友人へ感染させることを防ぐ
  5. 学校での感染のリスクが小さくなれば、これまでのような通常の学校生活に戻れることが期待できることです。

新型コロナウィルスによる感染症は、人から人へ感染するものです。感染を予防するためには、一人ではなくみんなで協力し合うことも大切です。子どもたちが学校へ通うなど正常な日常生活を行うには一緒に生活する者の多くがワクチンを接種することが求められることもあります。

子どもの新型コロナワクチン接種で想定されるデメリット

接種のデメリットは、接種後に

  1. 小児への接種は始まったばかりのため、十分なデータがありません。
  2. 接種部位の痛み、発熱、だるさ、頭痛などの症状(言わる副反応)が出る可能性が高い
  3. まれにアナフィラキシー(強いアレルギー反応)を起こすことがあります。そのため、15~30分間、接種会場で様子を見る必要があります。
  4. まれに軽症の心筋炎を起こすことがあることです。極まれに入院が必要となる人もいますが、」ほとんどは軽症です。
  5. 接種後特に数日間は無理をせず、激しい運動は避ける必要がありますが、子どもは自分で状況判断することは難しいです。

健康上問題がないけどワクチン接種させるか判断に迷う

オミクロン株は子供がかかりやすいです。今後、登場する変異株はオミクロン株同様に感染力が強い物と予想されます。

オミクロン株がもっとも早く流行した南アフリカでは、他の変異株と比較して子供の入院が増えていることが報告されています。オミクロン株は、若年層にもリスクが高い可能性が考えられます。

日本でも新型コロナに感染する人は、ほぼオミクロン株に変わってきています。でも、お子さんは、学校に行かせたいし、できれば普通に生活させたいものです。

その切り札が「ワクチン」です。

ワクチン接種が、オミクロン株からお子さんを守る最も有効な手段なのです。

感染力が強いオミクロン株で、マスクだけで安全と言えますか?
基本的な感染対策を怠らなければ感染しないと言えますか?

感染対策だけでは感染を防ぐことが出来ないためにこれだけ感染者が増えてきているのです。ワクチン接種が、オミクロン株からお子さんを守る最も有効な手段なのです。

さらに、今後登場する新しい変異株は、オミクロン株同様に感染力が強い物と予想されます。子ども用のワクチンを接種しておけば、新変異株が流行してきても安心して、学校や保育園・習い事に通うことができます。

コメント

  1. サワタリ ワタル より:

    未だに
    ”一部の臨床試験の終了予定時期が、将来の日付になっている”という厚労省のQ&Aの文面を皆無視しているのかと思います。これから将来有る子供が後になってやはりワクチンの毒が本当だったと判ってもそれに補償も受ける事が出来ない事などを知らしめる必要があるのでは無いでしょうか?
    ただ今だけ感染しない。ああ、よかったねでは済まされない事だと思いますが。その記述が、推進に舵を切っているような記事で、腑に落ちないところです。

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