「風邪かな?」と感じたら!まず電話!
感冒やインフルエンザと新型コロナウイルス感染症が同時に流行することが予想されます。 咳・鼻水・微熱で「風邪かな?」 と感じても今までのように直接医師にかかるのは控えてください。新型コロナウィルスに感染しているかも知れないからです。
少しでも体調に異変を感じ、「風邪かな?」と思ったら、すぐ電話で相談しましょう。あなたの早めの行動が、家族や同僚、みんなを守ります。コロナ禍でも必要な受診は確実に受けましょう。
発熱等症状があれば、まずは、かかりつけ医など身近な医療機関に電話相談
軽い風邪の症状があります。先生に見てもらいたいのですが。
せっけんを使った手洗いをすませて、マスクをつけて来院してください。発熱外来は、駐車場の西側に専用入り口がありますから、そこから入るようにしてください。
- 発熱等の症状がある方は、感染症が疑われる場合がありますので、必ず事前の電話連絡の上、受診してください。
- 相談先の医療機関で対応できない場合は、その医療機関が他の診療・検査ができる医療機関を紹介します。
かかりつけ医を持たないなど、相談先に迷うときは『 受診・相談センター (保健センター)へダイヤル』
・受診・相談センターでは、診療・検査ができる医療機関を案内します。お住いの地域の 受診・相談センター の電話番号は広報かWebで調べてください。
「風邪」ぎみなんですが、新型コロナが気になります。どこか医療機関を紹介してください。
新型コロナウイルス感染症を診断するための検査にはどのようなものがありますか。
新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、PCR検査、抗原定量検査、抗原定性検査等があり、いずれも被検者の細胞内にウイルスが存在しているかどうかを調べるための検査です。
<抗原検査とPCR検査の違い>
検査種類 | 抗原検査(定性) | 抗原検査(定量) | PCR検査 |
〇調べるもの | ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) | ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) | ウイルスを特徴づける遺伝子配列 |
〇精度 | 検出には、一定以上のウイルス量が必要 | 抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる | 抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる |
〇検査実施場所 | 検体採取場所で実施 | 検査機器等を要する | 検査機器等を要する |
〇判定時間 | 約40分 | 約30分 | 数時間 |
(参考)使用方法のガイドラインはこちら
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第3.1版
陽性になって入院や療養をした場合、どうなったら元の生活に戻れますか。
医療機関に入院した場合の退院基準
【症状がある人の場合】
(1)人工呼吸器等による治療を行わなかった場合
1.発症日から10 日間経過し、かつ、症状軽快後72 時間経過した場合
2.発症日から10 日間経過以前に症状軽快した場合に、症状軽快後24 時間経過した後2回検査を行い陰性が確認された場合
(2)人工呼吸器等による治療を行った場合
3.発症日から15 日間経過し、かつ、症状軽快後72 時間経過した場合
4.発症日から20 日間経過以前に症状軽快した場合に、 症状軽快後24 時間経過した後2回検査を行い陰性が確認された場合
【無症状病原体保有者の場合】
5.発症日から10 日間経過した場合
6.発症日から6日間経過した後に 2回検査を行い陰性が確認された場合
自宅や宿泊施設での療養の場合の解除基準
宿泊施設での療養や自宅療養とされた場合も、医療機関に入院した場合と同様の基準で療養の終了が可能です。
(参考)
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における新型コロナウイルス感染症患者の退院及び就業制限の取扱いについて(一部改正)
https://www.mhlw.go.jp/content/000745527.pdf
第24回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000741775.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000741776.pdf
新型コロナウイルスは重症化しやすいのですか。
新型コロナウイルスに感染した人は、無症状や軽症で自然治癒する方も多いですが、重症化する方は、普通の風邪症状が出てから約5~7日程度で、症状が急速に悪化し、肺炎に至るようです。
新型コロナウイルスによる肺炎が重篤化した場合は、人工呼吸器など集中治療が必要となり、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を有する方では、重症化するリスクが高いと考えられています。なお、若年層の方であっても、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応を起こして重症化する事例も報告されています。
なお、新型コロナウィルスは絶えず変異を繰り返します。最近の変異株では、
デルタ株;感染力が強く、従来株より重症化しやすく入院リスクが増す
オミクロン株;感染力がデルタ株よりも強く、重症化はデルタ株より低い
と言われています。
自宅で療養を行う場合には、何に注意する必要があるのでしょうか。
保健所から解除されるまで、自宅で過ごしていただく必要があります。保健所等が定期的に、体温、咳、鼻汁、倦怠感、息苦しさ、血中酸素飽和度(SpO2)などの健康状態を確認し、療養解除の時期等を判断します。パルスオキシメーターで血中酸素飽和度93%以下は、酸素投与が必要な状態ですが、病状が悪化しても自覚症状が出ないことがあります。
症状が変化した場合に加え、血中酸素飽和度が93%以下の場合には、あらかじめ保健所から伝えられた連絡先(コールセンター・保健所・かかりつけ医等)に我慢せずにご連絡ください。
(参考)療養解除の基準とよくある質問
https://www.mhlw.go.jp/content/000814817.pdf
(参考)家庭での感染予防について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-2
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