恐ろしい疫病が流行しても「生き抜く力」を身に付けましょう!
ウィルスや細菌には決定的な弱点があります。感染経路を絶てば死滅します。国民一人ひとりが危機意識を持ち、社会的距離を保ち感染予防の行動をすることが、新型コロナを打倒する鍵です。
「自分の健康は自分で守る」
病気になることを物や人のせいにしていてはいけません。自分に責任が持てる行動をしてください。
次に流行する細菌やウィルスは新型コロナウィルスとは比較できない毒性が高い疫病かもしれません。しかし、「コロナ禍でも生き抜く賢い生活の在り方(スマートライフ)」を理解して実践すれば、感染経路を絶つことができます。
もっと恐ろしい疫病が流行してもあなたやあなたの家族が「生き抜く力」を身に付けましょう。
マスクの着用・3密の回避・手洗い・消毒など、基本的な対策の徹底、
会話の際にはいつでもマスク をつけて、一致協力して感染を抑え文化的で豊かな生活を取り戻しましょう。
最も大切なことは、普通の日常生活を取り戻すことです。コロナ以前と同じように日常生活を行っていても感染しない手立てを見つけることが真の問題解決となります。その切り札が「国民の協力」と「ワクチン」であることは言うまでもありません。
ワクチンを打つメリット
ワクチンの副反応より、新型コロナにかかったほうがつらい
感染すれば、副反応と比較し症状は重い
副反応が心配になる人もいるかと思いますが、新型コロナにかかった方がはるかにつらいです。ワクチンを接種した2日目から、発熱や咳、全身の倦怠感など日常生活を行うことがつらい副反応が出る人もいます。でも、高熱・頭痛が出る人は3人に1人程度です。しかも、市販の解熱剤で症状を軽減することができ、2・3日で症状は治まります。
もし感染すれば、副反応と比較し症状は重いです。
「若者は無症状・軽症で済むじゃないか?」と舐めている人もいるかもしれませんが、大いに認識違いをしています。感染症で医者が「重症」と言う時は、機械の力を借りないと生きて行けれない「死に直面しているほど症状が悪化している」ことです。入院し手当が必要となった患者や重症化の恐れがあるので観察が必要ななほど症状が進めば「中等症」となります。
普通の風邪を引いて通院したら、医師から「入院が必要です」と言われたらどれだけ症状が悪化しているか分かりますね。新型コロナでも入院が必要な中等症とは「いつ重症化するか分からず、このまま症状が進めば死に至るかもしれない」ほど危険が迫っている症状のことなのです。
「無症状」「軽症」と言っても肺や神経は侵され多くが後遺症に苦しむ
37.5℃の発熱が数日続く程度でしたら「軽症」です。感染しても症状に気がつかない場合「無症状」となります。
新型コロナウィルスはインフルエンザと違ってウィルスの増殖はゆっくり進みます。ウィルスが患者の肺をおかし肺が徐々に破壊されて行っても体力がある若者は気が付きません。無意識で呼吸を深く行ったり、速くしたりして必要な酸素を補い、その状態にすぐに慣れてしまうからです。しかし、肺の中は大変なことになっています。無症状の人の中には、肺がウィルスに侵されても体力でカバーすることができるため肺が破壊されていても気がつかないケースもあるのです。
新型コロナに感染すると味覚が失われる人もいます。これは、味覚をつかさどる神経がやられるからです。
壊れた肺は治りません。ずっと無意識で深い呼吸をし続けなければいけません。完全に慣れるまで倦怠感や疲労感を伴います。さらに、新型コロナでおかされた神経は簡単には治りません。
新型コロナに感染すれば、ずっと長いこと苦しまなくてはいけません。しかも、「無症状」「軽症」であった若者に後遺症が多いのです。新型コロナウィルス後遺症で病院に訪れる患者の半数近くは若者で 「無症状」「軽症」 だった人なのです。
感染すれば家族・会社・学校・同僚・友達に多大な迷惑をかける
PCR検査を受け「陽性」と判定されたら、隔離生活をしたり、入院したりするだけで済みません。保健所は、「陽性」と判定された日時から2週間さかのぼって「濃厚接触者」を調べます。
社会的距離を保たないで長く接した人は「濃厚接触者」となります。「濃厚接触者」と認定された人は、PCR検査を受けることになります。 「濃厚接触者」 と認定された人は、たとえ検査で「陰性」と判定されたとしても、後日、症状が出てくる可能性がありますので、14日間は自主隔離を要請されます。その間、仕事にも学校にも行くことは出来ません。
万一、あなたが新型コロナに感染したとすると、家族・同僚・友人などにコロナを移してしまうかもしれません。たとえ移していなくても、家族・同僚・友人は2週間隔離生活を行わなければいけなくなります。会社にも学校にも行くことはできません。大変な迷惑をかけることになるのです。
あなたは、家族や同僚・友達に新型コロナウィルスを移したとしたら、平気でいられますか。万一感染すれば、肉体的苦痛に加え、大変な精神的苦痛を味わうことになるのです。
日本で接種しているワクチンは変異株に対して感染にも重症化にも予防効果がある
ワクチンの発症予防は米ファイザー製で約95%、モデルナ製は94%と報告されています。しかし、変異株の登場で2つのワクチンの感染予防効果は低下しているというニュースもあります。
実際、日本では変異株に対してどれだけ感染予防効果があるのでしょうか?
7月29日現在で、医療従事者のワクチン接種は完了し、高齢者で2回目のワクチン接種を完了した人は73.1%に達しました。
東京都の 7月29日 の65歳以上の感染確認者数は105人です。これは全体の2.72%となります。都ではワクチンを接種する以前は、65歳以上の感染確認者の割合が10~20%でした。
大阪府の 7月29日 の60歳以上(ワクチン接種が進んでいない64歳以下の人を含む )の感染確認者数は47人です。これは全体の5.04%となります。府ではワクチンを接種する以前は、30%程度毎日ありましたから、大阪府もワクチン接種が進んでいる高齢者の感染が激減しいます。
現在の感染爆発の原因は、デルタ株の感染力にありますが、ワクチン接種が進んだ高齢者には明らかに感染予防効果が発揮できていることが分かります。
この事実により、日本人にとってファイザー製・モデルナ製両ワクチンともデルタ株に有効であるという結果が出ているのです。
医師から打たないように言われている人を除いて、健康な人はワクチンを打つべきです。
稀に「ワクチン嫌い」の人がおり、黙ってワクチンを接種しないのであればいいのですが、過剰にワクチン接種に反対する人がいます。とても常識的、理性的とは思えません。社会に反発するような発言をして周りの人から注目を浴びたいのです。仕事・学業や人間関係がうまくいかず、無意識に助けを求めている「心のサイン」とも言えます。過激な反ワクチン派の多くの人に真っ先に必要なことは、ワクチンでなく「心のケアー」のようです。
感染しないためのライフスタイルを身に付けよう!
ウィルスや細菌はどのようにして体に侵入してくるか(感染経路)
私たちは、自分自身や家族を守るために、新型コロナだけでなく今後新たに持ち込まれる恐ろしい疫病には絶対に感染しない知識を身に付け、対策を実践できる能力を身に付ける必要があるります。そのためには、 ウィルスや細菌はどのようにして体に侵入してくるか(感染経路) を知る必要があります
細菌やウィルスが体に侵入してくる方法(感染経路)には、
- 空気感染
ウイルスや細菌が空気中に浮遊し、広い範囲で人に感染させることです。 - 飛沫感染
せき、くしゃみなどにより、つばや分泌物にウイルスや細菌がつつまれて空気中に飛び出し、5m前後の短い範囲で人に感染させることです。 - 接触感染
飛沫が落ちたり、感染者が触ったりしてウィルスや細菌が付着しているものに皮膚や粘膜が触れて感染することです。 - 経口感染
ウイルスや細菌に汚染された水や食べ物など汚染物を、生のまま、または、十分に加熱しないで食べたり飲んだりした場合に感染します。
汚染された糞便を処理した時に消毒しないで手指を介して経口摂取される場合を特に糞口感染といいます。
等があります。感染経路は、ウィルスや細菌によって違います。流行している病気の感染の仕方を理解すれば、ウィルスや細菌を体内に侵入させないように対策をすることができます。
従来型新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な感染経路
従来型新型コロナウイルス感染症(COVID-19) の場合、次のように感染します。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こすウイルスは、主に感染者による咳やくしゃみ、または息を吐いた際にでる飛沫を通じて感染します。
これらの飛沫はその重みのため、空中には浮遊せず、すぐに床や物の表面に落ちます。COVID-19 感染者の近距離にいる際にウイルスを吸い込んだり、汚染された物に触れてから自分の目、鼻、口に触れたりすると、ウイルスに感染する可能性があります。
新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染対策を行うことで感染リスクを減らすことができました。しかし、新型コロナウィルスの変異株の1種であるデルタ株の登場でこの程度の対策では、感染を防ぐことが出来ないことが分かってきました。
より感染力が強いデルタ株では従来の対策だけでは感染を防ぐことが出来ない
現在日本でもデルタ株の感染爆発が起きています。デルタ株の感染力は非常に強く、今までの対策だけでは不十分であることが分かってきています。つまり、今までどうり社会的距離を保つだけでは条件によっては感染してしまうのです。
デルタ株が感染力が強い理由は、
- 増殖するウィルス量が従来株より1000倍以上である
- 曝露してから感染力を持つまでに従来株よりも2日も早い
- 飛沫に含まれるウィルスの量も多いため、空気中に飛散した飛沫を覆う水分が蒸発しても、ウィルスが生き残る可能性が高くなり、空気感染する水痘(水ぼうそう)と同等の感染力を持つ
などが言われています。
飛散されるウィルス量が多いため社会的距離を保てない場合大量のウィルスを曝露してしまいます。かつ、空気感染する為に従来のマスク着用・換気・手洗いの対策だけでは防御できない場面が出てきます。
ウィルスにしてみれば、彼らが生き残るためには人の対策に穴をあける能力を身に付け子孫を反映させる戦術を取ってくるのです。そのため、今まで新型コロナに比較的強かったアジアの諸国にも感染爆発が起きてしまいました。
さらにたちの悪いことに、増殖するウィルス量が多いために、若い世代も重症化してしまいます。また、ワクチン接種だけでは完璧ではありません。なぜなら、現在のワクチンは従来株を想定して作られているからです。
ウィルスや細菌が侵入する感染経路を遮断する(感染対策)
手洗い・マスク・三密を避けるなどの基本的な感染防止対策を徹底については耳にタコが出来るくらい読んだり・聞いたことがあると思います。「徹底」とありますから家庭を出て市民生活を行う時には、常に感染対策を怠らなく実践することになります。
スマートライフ、感染を防ぎ、新たな日常を生きるために
- 密集・密接・密室を避ける
- 安全な距離を保つ
- こまめに手を洗う
- 室内換気と咳エチケット
- 接触確認アプリをインストール
しかし、手洗いを常にしているわけにはいきません。たとえマスクを常時正しくつけていたとしても空気感染には完ぺきでありません。ウィルスが大量に浮遊している室内でパーティションで遮断しても意味がありません。飛沫内のウィルスが従来株の1000倍以上であるデルタ株に今までの感染対策だけではいくら「徹底」しても不十分です。
デルタ株の感染力は、北海道大学の伊藤公人教授と京都大学の西浦博教授らのグループが行った分析の結果、従来ウィルスの1.78倍と言われています。デルタ株が猛威をふるい感染爆発が起きている中でいかに感染しないか対策をするには、今まで以上の対策が必要となります。
出来うるあらゆる手段を使い対策をして感染リスクを限りなく0に近づける必要があります。
ワクチン接種は必須
健康上の理由で医師からワクチン接種を止められている人以外は出来るだけはやくワクチンを接種してください。
ワクチンを接種しないことそのものが気の緩みです。「無知」「同調」「無関心」によって、多くの人々が日々実践している感染対策が簡単に崩壊してしまうのです。
しかし、ワクチンを接種したからと言って油断は禁物です。なぜなら、現在接種しているワクチンはデルタ株を想定して作られたワクチンではないからです。ワクチンの有効性を確かめるために行った治験は、従来のコロナ株を対象として行われたものです。
- ファイザー製ワクチン2回接種完了後にはデルタ株に対しても有効性88.0%
- 米モデルナの新型コロナウイルスワクチンは、2回目接種の6カ月後も93%の有効性を維持
と発表されていますが、海外の感染状況を見るともっと低いかもしれません。
ワクチン接種+あらゆる手段を使い 感染リスクを限りなく0に近づける
「ワクチン」+「感染対策(手洗い・マスク・社会的距離・換気・蜜を避ける など)」と1つの手段だけでは完璧でないため、様々な手段を組み合わせ対策する必要があります。
チーズの穴をリスクの「抜け道」に例えた「リスク管理の考え方」
図のようにチーズ 1 枚だけでは、穴を通してウイルス感染が容易に起こります。
しかし下の図のように、チーズを幾重にも重ねた状態をイメージしてください。
1 枚では完璧な防護にならなくても、様々な手段を幾重にも重ねることで完璧な防護に近づいていくことを、このスイスチーズモデルは示しています。
日本の高齢者はワクチン接種後も感染対策を怠らないで実践できている人が多いです。日本の場合ワクチン接種+複合的な感染対策を実施することで高い感染予防効果を発揮できています。
新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合では、ワクチン接種を済ませた65歳以上の感染者数が、未接種の10分の1以下に減少したとのデータが示されました。
感染爆発が進行している現時点では、「ワクチンをはやめに接種」することに加え感染対策の徹底を実践することで感染リスクを減らすことができます。
感染拡大中は人との出会いを減らすように自粛しましょう
新型コロナウィルスは人から人へと感染するウィルスです。他者との社会的距離を完ぺきに保つことができればウィルスに感染することはありません。
海外の紛争中、または、紛争が終わった国では、国の至る所に地雷が埋めたままになっています。不用意に地雷原を歩けば地雷を踏んでしまうことになります。感染が拡大している時には、今まで通り人と出会うことを繰り返せば、新型コロナと遭遇する確率は高くなります。
感染爆発が起きている現時点での不要不急の外出は控えることで感染リスクを減らすことができます。「君子危うきに近寄らず」とは、教養があり徳がある者は、自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということを言います。 感染拡大中は人との出会いを減らすように自粛 することが賢明です。
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