お酒を飲んで酔っ払った状態で感染対策はきちんとできるか?
「私は注意しているから大丈夫」と飲み会に参加したり、マスクをつければ仲間と飲食してもなんとかなると考えている人もいるかもしれません。政府も、口に物を入れる瞬間だけマスクをはずし、会話するときはマスクをする「マスク会食」を提唱しています。
しかし、お酒を飲んで酔っ払った状態で、律義にそんな行動ができるのでしょうか。
お酒を飲むと注意力が低下する
アルコールを飲むと注意力散漫になります。酒で起きる変化は、
- 脳の理性をつかさどる「大脳前頭前野」の機能が落ち、一方で、本能や感情をつかさどる「大脳辺縁系」の活動は活発になるとされている。
アルコールを取ると気の赴くままに行動して注意力が散漫になり、人によっては感情の起伏が激しくなりやすいということになる。 - アルコールには、身体の動きの“司令塔”ともいえる「中枢神経(脳幹網様体賦活系)」の活動を抑制する働きもある。
マスク会食は守られない
最も「注意」しなければならないのは、飲み食いをするたびにマスクを付け直すことです。しかし、酔いが回ればマスクのつけはずしを忘れ、マスクまでなくしていしまう人も出でしまいます。
こまめにマスクを着脱する「マスク会食」はそもそも面倒なので、気分が盛り上がり、会話も弾めば、「マスクをしなければならない」という意識(注意)もおろそかになり、「ついうっかり」マスクをはずしたまま会話を続けてしまうケースも増えてしまうことでしょう。
現実には、酒が入れば「マスク会食」を律義に守ることは難しいのです。感染拡大が続いている時には、お酒を伴う飲食を出来るだけ控える必要があります。
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