超過死亡とは
感染症が流行した一定の期間の死亡数が、過去の平均的な水準をどれだけ上回っているか示す指標。超過死亡率を見ることで、新型コロナウイルス感染症を原因とする(感染さえなければ死ななかっただろう)死亡者の数を見積もることができる。
超過死亡が突出した国がある
平年の死者数をもとにした予想死者数より多い、いわゆる「超過死亡」から、COVID-19パンデミックの影響で亡くなった人の数が、各国政府の公式発表よりも場所によってははるかに多いとがうかがえる国が多くある。
死者総数(死因は問わず)を前年同期と比べることで、パンデミックの真の死者数の規模が、暫定的ながらも把握できる。
超過死亡を確認すると、PCR検査実施数が多い国ほど、新型コロナウィルス感染症が原因で死亡した患者の実態をつかめていないことが分かる。
超過死亡の原因としては、
- PCR検査による医療体制の逼迫(ひっぱく)など新型コロナウィルス感染症による死亡者を正しくつかめていない。
- また、PCR検査による偽陰性者がカウントされていない点も超過死亡者数が多くなる原因でもある。
- 中には、新型コロナウィルス感染症で死亡した患者の死因を意図的に別名で公表している国もあると想定される。
等の理由が考えられる。精度60%しかない検査を乱発したことが大きな混乱をもたらしたと言える。
新型コロナウイルス超過死者数
日本 (3月01日 – 3月30日)
日本 の死者数は平年より 0.3% 高く、平年より 400 人が多く死亡した。COVID-19による死者数は相対的に少ない。日本は新型コロナウイルス検査の大量実施を優先していない。それでも日本の超過死亡は少なく、新型ウイルスの被害が相対的に小さかったことを示している。
イギリス (3月07日 – 6月05日)
イギリス の死者数は平年より 43% 高く、平年より 64500 人が多く死亡した。新型コロナウィルス感染症でなくなった人を月に2万人近く低く公表している。
韓国 (2月01日 – 3月30日)
韓国 の死者数は平年より 5% 高く、平年より 2400 人が多く死亡した。新型コロナウィルス感染症でなくなった人を月に2000人から1000人近く意図的に低く公表している。
アメリカ (2月16日 – 5月02日)
アメリカ の死者数は平年より 16% 高く、平年より 97300 人が多く死亡した。
フランス (3月02日 – 5月10日)
フランス の死者数は平年より 25% 高く、平年より 28400 人が多く死亡した。
ドイツ (3月09日 – 5月10日)
ドイツ の死者数は平年より 4% 高く、平年より 7100 人が多く死亡した。
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