6月2日コロナウィルス感染症の状況

経過と近況

6月2日までの新型コロナウイルス感染症に関する状況を簡単にまとめます。

新型コロナウイルス感染症の発生状況

2020年 6月2日
国内感染者1万6949人 死亡者898人
海外感染者615万2160人 死亡者37万1700人

国内

・北九州16人、東京13人、北海道5人など合わせて37人の感染が確認されています。
・北九州市によりますと、新たに感染が確認されたのは、小学生を含む10歳未満から90代の男女合わせて16人です。このうち9人は八幡西区にある産業医科大学病院の医療スタッフで、すでに感染が確認されている入院患者の濃厚接触者だということです。
・東京都は1日、都内で新たに13人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。うち8人は接客を伴う飲食店など「夜の街」で発生したとみられる。

 

海外

新規感染者数は5月30日に13万4000人を超え、過去最多を更新した。感染の震源地となっているブラジルは約3万3千人と、米国(約2万4千人)を大きく上回った。インドも感染拡大が続いており、新興国の置かれた状況は日増しに厳しくなっている。

対策

検査

唾液検査
厚生労働省は2日、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で、唾液を使うことを可能とする通知を出した。唾液中のウイルス量が多いとされる発熱などの症状が出てから9日以内が対象。唾液は、滅菌容器に患者自ら1~2ミリリットルを採取してもらう。鼻の粘液を採る従来の方法よりも医療従事者の感染リスクが低く、効率的な検査が可能になる。

抗体検査を実施
・厚生労働省は、今月中に東京と大阪、宮城の3都府県で合わせて1万人規模の検査を実施することにしていて、都内では1日から始まりました。

新型コロナ核酸検出検査
・中国武漢市衛生当局が1日発表したところによると、新型コロナ核酸検出検査を5月31日に6万人余りに対して実施した結果、無症状感染例がゼロだった。

PCR検査の限界

PCR検査で新型コロナウイルス感染は「陰性」と判定された入院患者が実は感染しており、相部屋に移って集団感染につながった。

事例1

4月12日、発熱があった患者に医師の判断でPCR検査をした。新型コロナとは違う病気で入院予定だった。結果は陰性。念のために個室に入り、CT検査もしたが肺炎の疑いはみられなかった。

 検査から1週間後、患者は他の患者もいる大部屋に移り、数日過ごして退院した。しかし、発熱が続いて再入院すると、PCR検査で陽性と出た。大部屋にいた患者や担当の職員を検査。計7人の感染が判明した。

事例2

5月2日に新型コロナの感染疑いで入院した患者は、PCR検査で陰性。CT検査も異常はみられなかった。2日後に大部屋に移り、その後、この部屋の患者で発熱が相次いだ。大部屋に移った患者を含め、患者計7人の感染が確認された。

感染確認に使われるPCR検査は、精度の問題を抱える。

 

検査圧力によって誤った検査結果が横行している

米国ジョンズ・ホプキンズ大学のLauren M. Kucirka氏らが7つの研究のプール解析を行ったところ、偽陰性率は、発症後3日目(感染後8日目)に最も低くなることがわかった。検査は発症すなわち症状が出てから3日間待って実施すべきとしている。

しかし、昨今何を間違ったのか現場へ「早期に検査しろ」というマスコミ等の検査圧力が加わり、日本の新型コロナウィルス感染者数の統計も混乱している。

制限解除・経済

東京都は、1日から休業要請などの緩和の段階を「ステップ2」に進め、緩和の対象を広げました。学習塾、劇場や映画館、スポーツジム、それに、百貨店などの小売店も再開できるようになりました。

新型コロナウイルスの影響で倒産した企業が、1日までに全国で200社に上ったことが民間の調査会社の調べで分かりました。

学校再開

イギリスでは、新型コロナウイルスの感染のピークは過ぎたとして、一部の地域でおよそ2か月ぶりに小学校が再開します。ただ、安全性への懸念から子どもを登校させない保護者もいて再開の時期を巡って依然、賛否がわかれています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました