レプリコンワクチンとは
レプリコンワクチンとは、少ない有効成分量で効果が長く続くことを目的とした「次世代mRNAワクチン」と呼ばれるワクチンです。mRNAをワクチンを接種した人の体内で複製することでワクチン接種の効果を高めるものです。
体内で複製する仕組み
レプリコンワクチンは投与されると細胞内に取り込まれ、大量に複製するためのレプリカーゼという酵素を作るたんぱく質の設計図(mRNA)を送り込みます。
そして、レプリカーゼがmRNAを増幅することで、効率的にウイルスのスパイクタンパク質が生成されるのです。
レプリコンワクチンによって複製されたスパイクタンパク質を、体内の免疫系は「異物」と認識して、それに対する抗体や細胞性免疫を活性化します。そして、実際にウイルスに感染した際に、免疫系が迅速に反応し、ウイルスを排除できるようになるわけです。
まとめると、レプリコンワクチンは、ウイルスの「コピー能力」を応用し、効率的に免疫システムを訓練することで、ウイルスに対する防御効果を高めるワクチンといえるでしょう。
レプリコンワクチンの副作用は?
実際、レプリコンワクチンでどのような副作用が出たのでしょうか?
ベトナムの16,000例に及ぶ臨床試験によると、頻度別に以下の副作用がありました。(1回接種)
- 20%~40%:疼痛、圧痛、頭痛、疲労感、筋肉痛
- 20%以下:局所の腫れ、発熱、関節痛、悪寒、下痢、めまい、吐き気
本試験ではワクチン接種者の5例、プラセボ(偽薬)接種者の16例、計21例が死亡に至っています。しかし、死亡者はすべてワクチン接種に関連しておらず、レコプリンワクチンに関しては安全とのこと。
実際には、ファイザー社ワクチンと比較しても、ほぼ変わらない副作用発現率となっています。これらの結果から、安全性は、従来のワクチンと変わらないと考えられます。
レプリコンワクチンのメリット
レプリコンワクチンのメリットは、
- 効果の持続期間が長い
- 少ない投与量で済む
の2つです。従来のmRNAワクチンよりも少量で予防効果が長く続くポテンシャルを持つのが、レプリコンワクチンの最大の強みです。
大勢の接種者を集めないとメリットはない
レコプリンワクチンに不安を持つ方は、従来のワクチンを接種しても、副反応も効果も変わらないです。少量で済むのでワクチンを打つ医師にとってはメリットがあるかもしれませんが、クライアントにとってのメリットはないです。
しかも、少量で済むため、ワクチンを接種する人が少ない場合、捨ててしまう量も多くなってしまいます。大会場で、大勢の接種者を集めないとメリットはないと言えます。
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