新型コロナ オミクロン株BA.5の特徴、年齢が低い人ほど発熱する

対策
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感染の主流はより感染力の強い変異株へ、7波はBA.5

新型コロナウイルスは変異を繰り返しており、これまでに様々な変異株が出現しており、その中でもより感染力の強い株が主流となって感染を拡大させています。

  1. 第4波は、第4波はアルファ株
  2. 第5波はデルタ株
  3. 第6波はオミクロン株BA.1
  4. 第7波はオミクロン株BA.5が主流となっています。

BA.5は2021年11月に出現したオミクロン株から分岐した変異株であり、感染力が強く、ワクチンを接種した人や、過去に新型コロナに感染した人も感染しうるという特徴があります。

BA.5の症状は、旧オミクロン株と変わらない

風邪やインフルエンザの症状に似てきている

オミクロン株であるBA.5でも、旧オミクロン株と変わりはなく鼻水やのどの痛みの症状が多いようです。風邪の症状に近づいてきています。

BA.5の症状は、

・鼻水 66%
・のどの痛み 65%
・頭痛 64%
・咳 63%
・だるさ 62%
・くしゃみ 53%
・声のかすれ 44%
・発熱 31%
・嗅覚異常 21%

となっており、頭痛・鼻水やのどの痛み、咳です。風邪やインフルエンザの症状に似ています。フランス公衆衛生局のまとめによりますと、「BA.5」に感染した人の半数以上の人が『けん怠感』『せき』などの症状がでていて、「BA.1」と比べると味覚・嗅覚異常の症状を訴えている人の割合が多いということです。重症化する割合や潜伏期間など詳細な点はまだ不明です。

年齢が低い人ほど発熱する

「一般的に年を取れば取るほど感染症にかかった際に熱が出にくくなる」と言われています。

10代未満では約6割で発熱がみられたのに対して、70代以上ではわずか約15%のみが発熱がみられたとのことです。

また、オミクロン株が流行して以降、小児のけいれんが増えていることが明らかになっており、子どもは重症化する頻度が低いとは言え油断は禁物です。

症状がはやく進み、重症化する人は早く症状が悪化する

オミクロン株では重症化する頻度は低くなっているものの、これまでの新型コロナウイルスよりも早く症状が悪化することが分かってきています。

BA.5が主流である第7波の感染者では発症から中等症II(酸素投与が必要な状態)以上に悪化するまでの期間が、従来のオミクロン株よりもさらに短くなっており、6割の人が発症から3日以内に悪化しています。

新型コロナでは発症してなるべく早いタイミングで治療を開始することで重症化を防ぐことができるため、これまで以上に早期診断・早期治療が重要になってきます。

治るまでにBA.1では平均4日間、BA.5では平均7日間と長い

症状は個人によって違うため修正される可能性もあるが、症状が続く期間が、BA.1では平均4日間でしたが、BA.5では平均7日間と長かったという事例が出ています。病気が治るまでの期間が長くなると、“療養期間”が長引くことになります。

症状がある人は、症状が治まった後3日間待機する必要があります。BA.5では、旧オミクロン株よりも3日間程度ホテルや自宅で待機を続けなければいけなくなる可能性があります。

ウィルスが肺で増える可能性も

豪の論文によると、人を対象とした実験で、従来のオミクロン株はのどで増えるが、BA・5はアルファ株などと同様に肺で増える傾向を示しています。この実験の通りに人にも症状がでれば

  1. 肺炎を起こしやすくなる
  2. 高齢者などにとってリスクは高まる
  3. 入院者数は増える

等の為、医療を圧迫する可能性も否定できません。

肺での増殖は空気中を漂う微小粒子「エアロゾル」を吸い込むことでおきます。室内の換気や会話する時には不織布マスクの着用を徹底しするようにしてください。

ワクチン接種によって新型コロナへの感染予防効果・重症化予防効果を高めることができます。

BA・5の特徴はこれまでの派生型に比べ、過去の感染やワクチン接種によってできた免疫をかいくぐる能力が高いことです。人の感染を防ぐ中和抗体の強さはBA・2など過去のタイプに比べBA・5では3分の1程度に低下する実験結果が報告されています。

それでもBA.5においても、最も効果が期待できる対策は、ワクチン接種をすることです。3回のワクチン接種によって新型コロナへの感染予防効果・重症化予防効果を高めることができます。

オミクロン株は、免疫をすり抜けるためワクチンによる感染予防効果が低下しています。3回接種をしていても感染することはありますが、ワクチン接種でウィルス量を減らす効果が期待できます。感染した人のウィルスが減少することで、感染を抑えることが出来るようになります。

まだ接種していない人は、はやめに接種するようにしてください。

高齢者や基礎疾患のある方は4回目の接種によってさらに重症化を防ぐことができます。

感染症は、ウィルスや細菌を貰わなければ感染することはありません。基本的な感染対策は今後も怠らないようにしましょう。

・屋内ではマスク着用し、飲食の時間もマスクを外す時間をなるべく短くする
・3密を避ける
・こまめな手洗いを行う
・室内の換気に心がける など

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