韓国、デルタの新変異株を「東京株」と報道、 日本は「ウイルスのカクテル化で非常事態」と皮肉る

新型コロナウィルス感染症
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東京医科歯科大、デルタ株で、アルファ株に類似した変異株を国内で確認したと発表

東京医科歯科大は30日、流行する新型コロナウイルスのデルタ株について、英国由来のアルファ株に類似した変異を持つ新たなタイプを国内で初めて確認したと発表しました。

新たなデルタ株は今月、同大付属病院の患者から検出されました。

デルタ株に特徴的な「L452R」変異に加え、アルファ株に特徴的な「N501Y」に類似した「N501S」変異があったとのこと。同大学は、患者に海外渡航歴はなく、この変異は国内で起きた可能性が極めて高いとみている。

しかし、実際はデルタ株のスパイクたんぱく質にはL452R以外にも複数の変異があります。

「感染力は分からない」が、デルタ株より感染力が増大可能性もありうる

 NHKなどによると、オンライン会見に応じた武内准教授は、

「新たなデルタ株の感染力についてはわかっていませんが、アルファ株やデルタ株よりもさらに増大する可能性は十分に考えられます。感染が広がると国内でも次々と新たな変異株が出る可能性があるので、なんとか感染を抑える必要があります。遺伝子を解析するウイルスの監視体制もさらに拡充しないといけません」

と語っていました。

デルタ株の感染力

現在日本ではデルタ株が蔓延し、現在、40代や50代の入院患者に加え、20代~30代でも短期間で重症化するケースが続出しています。中には高齢者でなくても死亡するケースが出てきています。

千葉県内でも8月18日、一人で自宅療養中の20代男性の死亡が確認されました。20代の死亡は珍しい物でなくなりつつあります。

この20代の男性は40度の発熱があり、医療機関が軽症と判断、「入院の必要なし」と診断。保健所が一度も直接連絡を取らないまま、2日後に急速に容体が悪化したらし、「連絡が取れない」という家族からの通報で救急隊が駆け付け、死亡しているのが見つかったとのこと。

デルタ株は、最も感染力の強いウイルスの一つです。デルタ株はなぜそれほど感染力が強いのか。

多くの専門家が着目するのが『L452R』という変異だ。感染する際に、人の細胞表面の受容体に取りつく突起状の『スパイクたんぱく質』にこの変異が生じたことで、細胞への結合力が強まったとみられています。

また、中国の研究グループは7月、患者の体内のウイルス量をPCR検査で調べた結果、デルタ株の感染者の体内のウイルス量が従来のウイルスに比べ平均1000倍以上で、増殖スピードも速かったとする研究論文を公表しました。

デルタ株は従来の株より増殖が早いし、ウイルス量も多いためより感染力が強く、いままで重症化しなかった若者も重症化するリスクが高くなったと見られています。

韓国、デルタが変異した東京株と報道、 日本は「ウイルスのカクテル化で非常事態」と皮肉る

海外メディアの中には、「東京五輪の開催が『東京株』を生んだ」かのように報じるところもあります。

韓国の大手紙、中央日報(8月31日付)が「デルタが変異した『東京株』登場…感染者の爆発で日本『非常事態』」という皮肉たっぷりの見出しで、こう伝えました。

「日本は東京五輪以降、新型コロナウイルスの増加傾向が落ち着かないでいる。8月30日、重症患者は18日連続で最多記録を更新している。30日には1万3638人の感染者が新たに報告された。重症感染者は2075人に達する」

と、いかにも東京五輪を開催したことが「東京株」の登場に関係があるかのように伝えています。

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