ワクチン接種をしないのは自殺行為
従来株であれば、基本的な感染対策をしれていればかなりの確率で感染することはありませんでした。「絶対感染しないぞ」と思っている人は、外出を控え誰とでも濃厚接触者とならないように努力していればほぼ安全でした。また、アジア人は新型コロナウィルスに曝露しても自然免疫で発症を食い止めることができました。
しかし、より感染力が強いデルタ株の爆発的感染が続いている現時点においては、基本的な感染対策だけでは感染を防ぐことが出来なくなりました。また、デルタ株では、飛沫に含まれるウィルスの量が従来株の1000倍以上です。もう、自然免疫だけでは発症を食い止めることはできません。
万一、感染すれば
- およそ50%の人が、ずっと後遺症に苦しむことになります。この後遺症で病院へ来る人の半数以上は、無症状や軽症であった、子どもや若者なのです。
- 肺が侵され自分の力で呼吸することが出来なくなった人は機械の力を借りて酸素を体内に取り入れるしかありません。それには病院で医師の治療が必要となります。でも、病床がうまり急に症状が悪化しても入院できるか保障はできません。「家庭で安静にしているコロナ患者を家族が心配して見に行ったら死んでいた」という悲しいニュースも報道されています。
感染力が強いデルタ株が猛威を振るう中で、感染しずっと後遺症に苦しむか、中等・重症化し生死をさまようか、それとも感染しないで済むか運命を分けるのはワクチン接種です。
感染力が強いデルタ株が猛威を振るう中で、感染しずっと後遺症に苦しむか、中等・重症化し生死をさまようか、それとも感染しないで済むか運命を分けるのはワクチン接種です。
反ワクチン派の言動を真に受けるのは自殺行為です。また、他者にワクチンを接種させないように働きかける行為は、人を精神的・肉体的に苦しめ死に追いやる悪魔の仕業です。
ワクチン接種は国民としての「努力義務」です。医師から打たないように指導されている人を除いて、接種券が届いたらすぐに接種するようにしてください。
ワクチン接種が完了した高齢者の感染・重症化・死亡が激減
ワクチン接種が完了した高齢者の感染が激減
東京都では高齢者の感染が激減
この表は、8月17日の東京都の感染確認者数と割合を表したものです。
・感染者が最も多いのは、20歳・30歳です。さらに、勤労世代の20歳代から50歳代も感染者と接する機会が多いため感染者が多いです。
・恐ろしいことに、デルタ株が従来株に置き換わったことから、未成年の感染が急増してきました。吐く息が少ない子どもと言えどもデルタ株は飛沫に含まれるウィルス量が多いため、小さな子どもでも感染力を持つのです。子どもでも感染力を持つのがデルタ株の特徴です。
60歳以上は感染者が激減しています。高齢者の感染が減ったのは、ワクチン接種をしたからです。日本では、高齢者が接種したワクチンは、ほとんどの方がファイザー製です。ファイザー製ワクチンには、デルタ株に対しても感染予防効果が十分あることが分かります。
大阪府でも東京と同じでワクチンは大きな威力を発揮している
この表は、8月17日の東京都の感染確認者数と割合を表したものです。感染傾向は大阪も東京と同じです。
大阪も60歳以上は感染者が激減しています。かっては、大阪は、高齢者の感染が極めて多く、それにつれて重傷者・死亡者も多かったです。しかし、高齢者のワクチン接種が進み、65歳以上の感染者が激減しました。大阪でもワクチンによる防感染・防重症化の効果が大きいという結果が出ています。
デルタ株に置き換わり若者の重症化が目立つようになった
このグラフは東京都の重症者の数を表したものです。赤い点線は7日間の平均値です。重症者が加速度的に増加していることが分かります。
東京都では入院するための病床も埋まり、軽症の方は自宅で静養するのですが、家族が様子を見に行ったらお亡くなりになっていたと言う悲しい出来事が繰り返されるまで医療が切迫してしまっています。
従来株の時には、重症化し、死亡する人はほとんど高齢者でした。しかし、 デルタ株に置き換わり若者の重症化が目立つようになりました。
この表は8月17日の東京都の重症者の年代別人数です。重症者が最も多いのは50歳代です。恐ろしいことに10歳代の子供でも重症化してしまっています。
かっては重症化するのは高齢者でしたが、感染爆発で感染者が圧倒的に増え、かっては目立たなかった若者の重症者も無視できない数になったのです。
それに対して、ワクチン接種が完了した高齢者の重症化する割合は大きく減少しています。
死亡者はワクチン接種で減少、逆に、デルタ株で増加という綱引き状態
このグラフは、東京都の新型コロナが原因で死亡した人の数を表しています。赤い点線は、14日間の平均を表しています。7日間平均でなく14日間平均にしたのは、感染後死亡に至る期間が14日程度あるからです。したがって、死亡者数の変化をより分かりやすく表しているのは赤い点線のほうですのでそちらを見てください。
・7月は大きく感染者が減少し、7月下旬から8月にかけて若者の感染の増加とともに死亡者が増加しています
・5月のピーク時に比べ、感染者数は4倍に増加していますが、死亡者数は半数に減少しています。
・感染が4倍し、死亡者が半減しているので死亡する割合は8分の1に減少しています。
死亡者が減少した理由は、
- 高齢者のワクチン接種が進み、重症化する高齢者が減ったので、死亡者も減った。
- 重症化する年代が50歳代以下になり、重症化しても医師の治療で回復する人が増えた。
ことが考えられます。
ワクチン接種が若者にまで進めば、死亡者はさらに激減すると想定できます。
日本で採用しているワクチンは、感染防止にも、重症化防止にも高い効果を発揮することが、高齢者の感染確認者数の減少と重症者数の減少からよく分かります。
デルタ株から家族を守る
新型コロナウィルスから、あなたやあなたの家族を守る最善の方法は、ワクチンを接種することです。しかし、家族の中にはワクチン接種が出来なかったり、健康上ワクチン接種に不安を感じたりする人もいます。
家族の中にワクチンを接種できない人がいるケースは次の3通りあります。
- 12歳未満のお子様はワクチンを接種できません。
- 既往症やアレルギーがある為、健康上理由でワクチン控えるように医師から言われている場合は接種できません。
- ワクチン接種は国民の努力義務です。ワクチンを打ちたくないと拒否している人も打つ必要はありません。
ワクチンを接種しない、接種できない家族を守るには、周囲の成人が積極的にワクチンを接種し免疫を獲得することが重要です。
周りの家族がワクチンを接種するで、成人から子どもへの感染が予防できるようになり家庭内感染を防ぐことが出来るようになります。
国内に生活している人が、正常な日常生活を過ごしたいのは、多くの人の正直な気持ちです。私たちは「健康で文化的な生活」を送る権利を持っています。新型コロナに怯え、その権利が脅かされている今の生活を早く抜け出したいです。そのためには、できるだけ多くの人が早くワクチン接種を済ませることが大切です。
万一、家族が感染したら大変なことです。私たちの運命を分けるのはワクチンです。
新型コロナに打ち勝ち、正常な生活を取り戻すために、短い期間で出来るだけ多くの日本人がワクチン接種を行うことが大切です。
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