感染対策を徹底している百貨店でも従業員の感染が増える
阪神梅田本店
阪神梅田本店で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したため、31日と8月1日を全館臨時休業になりました。同店では7月26~29日に従業員53人の感染が確認されました。その後、7月31日から2日間全館休業しましたが、その後も従業員の感染が増え、6日までに計140人になりました。その結果、感染者が集中した地下1階と1階の食品売り場は6日も休業することになりました。
伊勢丹新宿店(東京都新宿区)
伊勢丹新宿店(東京都新宿区)で3日までの1週間に従業員や販売員ら73人の新型コロナウイルス感染が確認されました。感染者の多い食品売り場の一部を休業にしました。休業にしているのは地下1階食料品売り場の洋菓子・総菜エリアなど15ショップで、再開時期は未定です。
ルミネエスト新宿(東京都新宿区)
ルミネで、7月21日から8月3日までで、テナント従業員や事務スタッフなど59人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。4日に全館で臨時休業して一斉消毒をしましたが、5日以降も従業員の新たな感染が判明し、複数のテナントで休業が続いています。
百貨店の 感染者数は地下1階が圧倒的に多い
昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)によると、
「感染者数は地下1階が圧倒的に多い。地下は換気が十分ではないことがあり、エアロゾル感染が起きた可能性があります。もし、阪神百貨店のクラスターが、デルタ株(インド株)だとすれば、それも感染拡大の一因でしょう。デルタ株のウイルス排出量はかなり多い上に、ウイルス自体が細胞に侵入しやすい特徴を持つ。感染力はかなり強力です」 とのこと。
1 感染者数は地下1階が圧倒的に多い。地下は換気が十分ではないことがありることが感染の原因
2 食品売り場は一定の時間帯に客が集中し蜜を作る
3 客の集中と換気が悪いことが原因で エアロゾル感染が起きた可能性が起きた
と推測することも可能であります。
高速料金所「ETC専用」へ運用変更相次ぐ 職員が感染
首都高速道路は8月2日、首都高速道路の料金所で料金の収受を行う同社グループ会社の首都高トールサービス神奈川生麦営業所に勤務する料金所スタッフ7名が、新型コロナウイルスのPCR検査で「陽性」であることが確認されたと発表しました。
この営業所の料金所スタッフ等については、これまでに23名が「陽性」と確認されており、8月2日までの確認により、計30名の「陽性」が確認されました。
これらの料金所スタッフは、「大黒ふ頭料金所(横浜市鶴見区)」、「馬場料金所(横浜市鶴見区)」、「横浜青葉本線(下り)料金所(横浜市青葉区)」及び「横浜青葉(上り)料金所(横浜市青葉区)」において料金所ブースで料金収受業務を行っていました。
百貨店と高速道路料金所の共通感染経路は現金
高速道路料金所職員の感染は現金のやり取りにある可能性が考えられます。
新たに起きた百貨店と高速道路料金所のクラスーには1点共通点があります。それは、現金を取り扱うことです。百貨店の感染経路にはエアロ感染も十分考えられますが、同じく、百貨店でも一部の客が現金を扱っています。百貨店で現金を介して新型コロナウィルスが感染している可能性も考えられます。
新型コロナウィルスの流行が長引き、人目に付きやすいマスクの着用は徹底して行ってきましたが、手の消毒に関しては肌荒れ・面倒という理由もありなおざりになりがちの方もできてている恐れがあります。デルタ株は、エアロ感染に加え接触感染対策にももっと配慮が必要となります。
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