ワクチン パスポートとは
EUやアジア各国、航空業界では、新型コロナウイルスのワクチン・パスポートを導入する動きが急ピッチで進んでいます。感染のリスクを抑えながら経済活動を正常化する狙いがあり、企業からも期待の声が上がっています。
ワクチン・パスポートとは、旅行者がモバイル端末のアプリを使い、ワクチン接種済みであることを証明する仕組みで、証明されれば渡航先での隔離期間も不要とする国が多くなるものと考えられています。
コンサートやイベント入場の条件として、国境をまたぐ海外旅行でのワクチンパスポートの活用に肯定的な方針を打ち出す国が増えています。
ワクチン証明書、日本は今夏発行
政府は、新型コロナウイルスのワクチン接種を証明する「ワクチンパスポート」の準備を始めました。ただ、解決すべき課題は山積しているため、早期の発行を目指して作業を本格化させています。
政府は7月をめどに市区町村が紙の書面で発行する形式により導入する方向で調整を進めています。
ワクチンパスポートは当面、海外への渡航に必要なパスポート=旅券を持っている人を対象にワクチン接種の実務を担う市区町村が接種の記録をもとに紙の書面で発行するとしています。
そして書面には氏名や国籍、旅券の番号のほか、ワクチンを接種した日付などを記載するとしています。
政府はワクチンパスポートの利便性を高めるため、デジタルでの申請や発行も検討することにしています。
デジタルに向けた取り組み
ワクチン接種証明をスマートフォンにアップロードすることが出来るように検討が進められておっます。
デジタルパスポートは、旅行者にとっても政府にとっても利便性があります。
旅行者は、スマホでアクセスすることが出来るようになります。ワクチン証明書などの発行にわざわざ出かけなくても取得することが出来るようになります。
政府は、事前認証された検査提供者やワクチン管理者と照合することで、迅速にこれらの記録を確認することができ、発行手続きを簡素化することができます。
今後、デジタルパスポートが紙の証明書に完全に取って代わる可能性もあります。
ワクチンパスポートに含まれる情報とは?
ワクチンパスポートに含めるべき情報について統一化されていません。最低限必要なのは、旅行者が新型コロナウイルスのワクチンを接種したことを示すことです。
検査結果や接触者追跡情報など、入国規制に必要な情報を統合し、入国が許可されるかどうかを判断する国も出て生きています。
ただ、入国規制は国によって様々で、また、新型コロナの感染状況にとよっても変ってきます。
セキュリティはどうなる?
ワクチンパスポートには個人情報が入力されています。情報を管理するサーバーがハッカーの攻撃対象となり、個人情報が盗まれ悪用される可能性もあります。
また、Web上でテータ通信を行っている間に、通信傍受される可能性もあります。
セキュリティ上の問題点を解決する手段として考えられている解決策は、標準的な暗号化ツールとブロックチェーン技術を利用して、機密情報を保護し、不正な改ざんを防止するというものです。
ワクチンパスポートに含まれるデータは保護されていて、行政によりいつでも正しい情報を提供することができ、旅行者は行政から受け取った正しい本人の情報を提示できることが大切です。
万一に備え、旅行者は自分の情報が保護され、正しい情報が入力されているか確かめ、ことで自分の情報に自分だけがアクセスできることを確かめる必要があります。
行政は、ワクチンパスポートに含まれる情報が正確で信頼でき、かつ改ざん防止策がしっかり取られているか常時チェックする必要があります。
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