術後補助化学療法(抗がん剤治療)の4ターン2日目の様子
冷たい物に触ると痺れる副作用はより強くなりさらに蓄積される
抗がん剤治療の4ターンの2日目になりました。
副作用が1~3ターンとは比較にならないほど冷たい物に触るとしびれる副作用が強いことです。体が以前に増して感度が上がっているのです。桜も開花し気温が高くなったので大丈夫だろうと思っていましたが、この時期でも身の回りすべての物が凶器と化しています。2日目も初日と変わらず、いやむしろより感度が上がったように思えるほどです。
徹底して注意して生活する必要があります。しびれを感じない物は、36°C前後のわずかな温度帯だけです。温度差がる物は総て危険で熱い物もよくありません。パーフェクトは不可能です。
・最も堅調な反応は、喉です。少しでも冷たい空気を吸ったり、冷たい食べ物や飲み物を飲んだりすると喉がしびれます。声がハスキーになっているので喉のダメージは極端に大きいことを実感します。
・手の施しようのない所は足の裏です。足には全体重がかかりますので、立てって歩くとしびれを感じます。これは、暖かい部屋でも起きます。寒い場所に行けば冷たさも下から伝わってきて一層痺れます。早朝、夕方気温が下がってくるとしびれが激しくなります。
逆に暖かい床や地面を上を歩いていると足が暖かくなりしばらくしてしびれは感じます。歩かないで生活することはできませんので、状況をよく考えて日常生活を行い、適度な時間で休ませるようにしました。
・我が家は外断熱になっており、外気との温度差が激しいです。春ですと外は暖かくなっても、部屋の中は暖かくなりません。暖房をしてる部屋から暖房がかかっていない所に行くと顔、耳にしびれを感じます。息を吸うと鼻に違和感を感じます。
手袋をはめる時、衣類に触るとき、特に金属類に触るときもダメです。
・室内でも手洗いの為に廊下に出るとほほにしびれを感じます。もう最悪です。仕方がないので、ネットで調べて「バラクラバ フェイスマスク」と言うものを購入しました。
バラクラバ フェイスマスク
・家庭は抗がん剤治療を行っている人が安心して過ごすことが出来る場ではありません。すべての物に素手で触れば痺れが来ます。暖房をしている部屋の中の物でも触れば痺れます。テレビのリモコンもダメです。暖かい部屋の中にいても必ず暖かい手袋をはめてください。
・パソコンのキー入力時にも厚手の暖かい手袋がいります。私は化繊の厚手の手袋をはめていまこのレポートを作っていますが、慣れればキー入力も簡単に出来るようになります。
・マウスを素手で触ってはいけません。とにかく手袋をはめて過ごすことです。
・ペットボトルの水を飲んではいけません。常温で飲めばのどにしびれを感じます。レンジで温めてから飲みましょう。ヨーグルトなど流動食を食べる時でも、よく噛んで口の中で温めてから飲み込まないとのどがしびれます。
・お風呂に入るときも暖房をしてから入りましょう。更衣室を暖房することを忘れて、大着をして脱衣したらやはり耳にしびれを感じました。
・トイレや洗顔後にタオルで顔や手をふく時にも手袋をはめてから拭きましょう。手や顔にしびれを感じる時があります。プラスチックや繊維製品と言っても体温より温度が低い物には触ってはいけません。
こんな感じで薬の副作用が3ターンより強力になっているのでしばらくは徹底した対策が必要です。
自覚できる副作用
- 点滴のあとがしびれる。痛み。
- 悪心・嘔吐(おしん・おうと)、食欲不振対策
- 自覚症状が出なくても常時対策を必要とする副作用として、口内炎と手足症候群があります。
点滴のあとがしびれる。痛い。
点滴の針を刺した周辺(上下関節から10Cm)が少しだけしびれを感じています。しかし、2日目になると特に注意して確かめない限り気にならない程度になりました。
軽く吐き気を感じる副作用は慣れてくる
軽く吐き気を感じるます。それでも、耐え難い苦痛と感じる物でなく、他ごとをしていれば忘れてしまう程度です。この副作用に関しては体が慣れてきたのでしょうか、今のところ1~3ターンの時ほど感じません。ただ、食べ物の嗜好が変わります。複雑に調理されたものは受け付けなくなります。
熱い湯でもしびれる
退院後、自宅へ帰りすぐに自家製のコーヒーを飲みました。不思議なことに唇がしびれるのです。しびれは冷たい物だけでなく、熱い物でも起こることに初めて気がつきました。唇が暖かくなると、部屋の温度と温度差ができ、唇が冷えてゆくことが原因でしびれるのでしょう。
CAPOX療法の実際と副作用について
1 CAPOX療法とは?
2 CAPOX療法における副作用;手足症候群対策
3 CAPOX療法における副作用;悪心・嘔吐、食欲不振対策
4 CAPOX療法における副作用;口内炎対策
5 重大な副作用に至る可能性がある主な自覚症状
6 自覚症状がない副作用、検査によって分かる
抗がん剤治療中に日常生活で気を付けること
- 食事食べたらすぐに寝ない。
- 1回の食事の量を減らす。
- よく噛んで口の中で食べ物を消化するぐらいの気持ちになって食べる。
- 水分を多くとる。1日1リットル以上。
- スキンケア
・手足を清潔に保つ
・手は1日に5回以上保湿剤を塗る。手のひら・爪
・足は1日に3回以上保湿剤を塗る。足の裏・爪
・常時、手袋・靴下を身に付ける。 - 冷たい物に触らない。冬は暖房をしている部屋の中でも手袋をはめて生活する。
- 冷蔵庫に入っている飲み物をそのまま飲まない。常温でも敏感になっている時は痺れをかんじる。
- 寒い日は外に出ない。
- 外出する時には日焼け止めを塗る。
- 2時間ごとに水道水でうがいをする。ぐちゅぐちゅうがい。(口の中の細菌は2時間で増殖するため、うがいで菌を出す)
- 柔らかい歯みがきで軽く歯を丁寧に磨く。
- 口の中を清潔に保つ。
- 抵抗力が落ちているので、非感染対策を徹底する。「新し生活様式」を守り、常に実践する。
- 抵抗力が落ちるので過度な運動(仕事)はしない。
- 腸内環境を整えるために、小腸、大腸まで届く乳酸菌飲料を毎日大腸と小腸に届く製品をどちらも食べる。
女性であれば自然に出来ていることかもしれませんが、スキンケアなど男性は初めてする方もいるかもとおもいます。しかし、これらを怠れば重大な副作用に至るリスクが高まります。半年間、徹底的に実践する必要があります。以上の項目を生活習慣として確実に身に付けましょう。
注射部位反応について
注射部位反応とは、オキサリプラチンの点滴の為に針をさした部分、およそ20cmのあたりがしびれたり、痛みを感じたりすることです。これはほぼ全員に起きるそうです。
防ぐことはできませんが、2・3日で気にならない程度におさまります。完全に痺れがなくなるには1週間程度かかりますが、日にち薬で済みます。
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