2021年 1月29日
国内感染者38万427人 死亡者5501人
世界感染者1億86万6032人 死亡者217万4129人
国内4133人の感染確認
全国で4133人の感染が新たに発表されています。
・国内で感染が確認された人は38万427人
・亡くなった人は5501人
・死亡率は、1.4%
・陽性者数が200人を超える都道府県は、
東京都1064、神奈川県433、大阪府397、埼玉県292、千葉県314、愛知県244、兵庫県231人です。
日本全国の感染を引き上げているのは、東京とその周辺都道府県
日本全国の感染を引き上げているのは、東京とその周辺都道府県の感染拡大が止まらないからです。都と近隣3県から全国に感染が拡大しています。
東京都とその近隣の4都道府県の合計で2103人で日本全体の51%を占めています。東京都だけでも日本全体の26%を占めています。日本全国の感染確認者数の4人に1人は東京都となっています。
日本全体の感染者数の増加は、東京都と隣接3都道府県が押し上げていると言えます。
日本の感染拡大を止めるためには、東京と隣接3都道府県感染拡大を止める必要があります。
なぜ、東京都と隣接する3県も東京都と同じく感染者が多いのか?東京都のベット県であるからです。通勤通学、買い物で東京へ出かけ、飲食店で食事をし感染するのです。
もともとの感染源は東京都内での飲食店、酒や接待を伴う店です。繁華街は極めて危険です。
飲食している同僚、友達、パートナー、店員の中にステルスな感染者がいるのです。会食の参加者が増えるほど感染のリスクは高くなります。東京都内での飲食店、酒や接待を伴う店、いわゆる繁華街で感染し、ウィルスをお住いの都道府県(家庭)に持ち帰るのです。
感染者は緩やかに減少傾向
27日時点の実効再生産数は、
全国で0.78
東京都は0.77 愛知県0.83 大阪0.83 神奈川県0.7 千葉0.86 埼玉0.77 福岡0.81
と、再生産率は下がりました。今後一時的に感染者は減少することでしょう。が、まだ今後どう変化するか予断を許さない状態です。ここでピークを迎えるか、今後も感染確認者数は緩やかに上昇するか結果を待つしかありません。
緊急事態宣言が出され外出の自粛が要請されても守る人が少ない現実があります。2月以降感染がさらに拡大する可能性もあります。
感染対策を徹底して、政府や都道府県に協力的な店が損をするようなことがないような規則を作るべきです。
重症者は全体の1.6%
重症患者が急増しています。高齢者や基礎疾患を持った方の感染が増えていることが原因です。グラフではわずかに増加しているように見えますが、お亡くなりになる方や治療が完了して退院する方も増加しており、重症者は緩やかに右上がりに増えています。
・重症者は1032人(-11)で全体の1.6%です。割合が少ないのは、日本全体の若者の感染者数の増加しているからです。
症状が改善して退院した人などは31万4434人
東京都新型コロナ1064人の感染確認
東京都は、新たに1064人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
65歳以上の感染者は264人で全体の25%で高齢者の感染確認が極めて高くなってきました。
65歳以上は重症化するリスクが高いのでなんとか感染を抑えたいところです。家庭、施設をはじめ、重症化リスクの高い高齢者への感染の機会をあらゆる場面で減らすとともに、基本的な感染予防策を徹底する必要があります。
この日の感染確認者の中には重症者はいませんでした。しかし、入院や待機している中で、重症化する患者もでます。
・49%の518人は、これまでのところ感染経路が分かっていません。
感染経路不明は、保健所の検疫調査だけでは感染を制御できておらず、市中感染が拡大しているサインです。
また、感染不明者の大多数は接待を伴う、または、飲酒を伴う飲食店での感染であることが分かってきています。
年齢別感染者数と割合
28日の感染確認者数の中で最も気になるのは、高齢者の感染確認者が極めて多いことです。また、10歳未満の感染確認者数が62人と極めて多いです。濃厚接触の場所が、飲食店から家庭内へ集中してきたせいでしょうか?
それに対して、20歳代の感染確認者の割合が20%以下となり減少しています。東京都の感染確認者数の減少は、20歳代の新型コロナウィルスに対する自覚と行動の変容にあると言えます。
高齢者の感染が急増、高齢者の濃厚接触者を集中して調査
世代別感染者数と割合
感染しても無症状か軽症で済む人が多い49歳以下は623人で全体の59%です。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。
このように、健康に見える人が普通に生活を行い、家庭内・職場内・飲食店で感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。
社会生活を行う時には、出会った人すべての人が感染者と想定して感染対策を行う必要があります。常に、注意を怠ることのないようにしてください。
20歳代から50歳代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込む
社会活動が活発な20歳代から50代までは642人で全体の60%です。この世代が飲食店で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。
今感染が拡大しているのは、20歳代から50歳代が会食をして感染し、家族に広めているのです。緊急事態宣言中であっても飲酒・飲み会や夜遊びの習慣を絶つことの出来ない人が大勢いることが分かります。
大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食は控えてほしいと思います。
高齢者の感染が増加している
高齢者(60歳以上)の感染者数は304人で29%です。東京都も今週に入り高齢者の感染が増えてきています。高齢者は重症化する確率が高いので、高齢者への感染は避けたいところです。
東京都は22日、都内の保健所に対し、感染経路や濃厚接触者を調べる「積極的疫学調査」の対象を絞り、重症化リスクの高い人が多い施設や集団を優先するよう通知しました。
感染が拡大してきているこの時期は、高齢者は出来るだけ外出を控え、より危機意識を持って生活してほしいです。
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重症者は0.9%と割合は少ないが、今後増加する可能性が高い
都内で今まで感染が確認された人の数は9万7571人です。
都の基準で集計した重症の患者は、150人(-9)で全体の0.9%でした。
東京都の重症者の割合極めて少ない原因は、若者の感染者数が多いため重症者の割合は相対的に低くなるためです。しかし、高齢者の感染が急増してきていますので、今後増加する可能性が高いです。
重篤者の年代は、40歳代3人、50歳代16人、60歳代46人、70歳代55人、80歳代27人、90歳代3人となっています。
重症になる患者を性別で見ると、男性109人、女性41人と圧倒的に男性が多いです。
・すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は8万1767人。
重症者は増減を繰り返す
このグラフは東京都のモニタリング項目(7)の重症者の数です。11月24日以降重症者が急激に増えていました。しかし、12月に入り重症者が少なくなってきていました。一時的に11日以降は再び増加に転じましたが、16日以降は、お亡くなりになる方いたり、退院したりする人がいるため、入院中の重症者数は減少したり、増加したりを繰り返しています。
この病気は、高齢の方や基礎疾患等抵抗力・体力の低下が著しい方には致命的に体を破壊する恐ろしい病気です。感染が拡大している時期は、高齢の方や基礎疾患を持つ方は、人との出会う機会を出来るだけなくすようにしてほしいです。
大阪 新型コロナ 397人感染確認
大阪府は、府内で新たに397人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。グラフの赤い点線は、1週間ごとの平均です。12月に入り緩やかに減少していましたが、新年から再び上昇に転じた後、先々週に入り減少しています。
年齢別陽性者数
大阪の感染の傾向は年代による感染者数の偏りが少ないことです。年代に関係なく社会生活の活動量に比例して感染しています。28日は、特に3歳代の感染確認者数が一層少なくなっています。
健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広める
感染しても無症状か軽症で済む49歳以下は187人で全体の47%です。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。
このように、健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。
社会生活を行う時には、出会った人すべての人が感染者と想定して感染対策を行う必要があります。
社会活動が活発な20歳代から50代がウィルスを家庭に持ち込む
社会活動が活発な20歳代から50代までは204人で全体の51%です。この世代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。感染すれば気がつかないうちに家庭を破壊してしまいます。大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食はできるだけ控えてほしいと思います。
60歳以上の感染者数が148人で全体の37%です。高齢者の感染者の割合が極めて高いのが大阪の大きな特徴です。
重症者が181人(1日の重症者14人)と多い
大阪は、重症者が181人(1日の重症者14人)と高齢者の感染者数が多いこともあり、極めて多いです。
大阪の死者数、なぜ多い
大阪府も東京都も高齢者の感染確認の割合はあまり変わりません。しかし、絶対的に感染確認者数が少ないにも関わらず、大阪府のほうが死亡者数が多いのです。その原因として考えられることは、
- 大阪では昨年12月末までに高齢者施設のクラスター(感染者集団)が84件発生。1月に入って既に29件が確認され、死者数を押し上げている。
- 東京よりも高齢化率や3世代の同居率が高いほか、高齢者施設が多い。
- 昨年の10月以降の合計で見ると、新規感染者に占める60歳以上の割合は、東京は18%にとどまるのに対し、大阪は30%に達している。
などの理由があげられます。
海外
日本時間の28日午後3時の時点で、世界全体で1億86万6032人となりました。また、亡くなった人は世界全体で217万4129人となっています。
感染者が多いのは、アメリカで2559万8061人、インドが1070万1193人、ブラジルが899万6876人、ロシアが373万3692人、イギリスが372万5637人となっています。
PCR検査陰性と判定後に感染判明相次ぐ、クラスター発生の病院
PCR検査陰性と判定後に発熱
フェニックス加古川記念病院で、PCR検査陰性と判定後に入院患者と職員計25人が新型コロナウイルスに感染しクラスターが発生したことが分かりました。
最初の感染が分かった直後に全職員と、同じ病棟の全患者の計147人が受けたPCR検査で、陰性と判定された134人のうち、計12人の感染が後に判明したことがわかりました。
PCR検査は、実際は陽性なのに陰性と判定される「偽陰性」が3割程度あるとされていますが、検査をすり抜けてしまった患者がいることが大きな問題となっています。
検査の経過は次の様です
12月23日
転院を予定していた70代の男性患者が発熱し、抗原検査で最初の感染が判明。同室の3人を検査したところ、隣のベッドの80代男性も陽性に。
24~26日にPCR検査を実施
兵庫県加古川健康福祉事務所は、事務職を含む病院の全職員111人(産休中の1人除く)と、3階の全入院患者36人に同24~26日、PCR検査を実施。この段階で新たに患者8人、職員3人の感染が判明。
その後もPCR検査で陰性だったのに、発熱するなど発症する患者が相次ぐ
その後もPCR検査で陰性だったのに、発熱するなど発症する患者が相次ぎ、同病院が独自に抗原検査したところ、さらに患者5人、職員7人の感染が判明。病院は、非感染者として扱っていた患者を連日のように別の病室に移す対応を余儀なくされました。
なぜ「偽陰性」判定が起きるのか
感染5日目より前にPCR検査をすると「偽陽性」「偽陰性」のリスクが伴う!
初期にPCR検査を行うと、ウィルスが少なくウィルスをうまく採集できないため「偽陽性」判定が多くなるリスクが高くなります。
感染後8日目が偽陰性の可能性が最小になる
米国ジョンズ・ホプキンズ大学のLauren M. Kucirka氏らが7つの研究のプール解析を行ったところ、偽陰性率は、発症後3日目(感染後8日目)に最も低くなることがわかった。著者らは、偽陰性の可能性を最小限にするために、検査は発症から3日間待って実施すべきとしている。
感染してからの日にちと偽陰性率
感染1日目;100%
感染4日目;67%
感染5日目;COVID-19の典型的な発症日
発症してからの日にちと偽陰性率
・発症日(感染5日目)1日目;偽陰性率は38%
・発症3日目(感染8日目);偽陰性率は20%と最低になる。
・発症4日目(感染9日目);21%と再び増加
・発症17日目(感染21日目);に66%
感染したばかりの新型コロナウィルス患者からウィルスを採集することは難しいのです。また、病気が治癒し始めウィルスが減少すると再びウィルスの採集が困難になります。
PCR検査は、検査の特性をよく理解した上で、目的を持って計画的に実施するもの
「検査・検査・検査」を実施し、早期に感染者を見つけ出し感染を防ぐという考えは危険な考えです。
PCR検査の精度は、タイミング・条件に影響されます。PCR検査は、検査の特性をよく理解した上で、目的を持って計画的に実施するものなのです。
新型コロナウィルス患者を見つけ出す最も効率の良い検査方法はPCR検査です。しかし、いくら精度の高い検査と言ってもタイミング・条件に影響を受けます。体内のウィルスが少ない段階、悪い条件で検査しなければいけない場合、再度検査を行う等の配慮が必要となります。
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