12月4日新型コロナウィルス感染症の状況

経過と近況
3d coronavirus infection spread covid-19 pandemic background

2020年 12月4日 
国内感染者15万5969人 死亡者2261人
世界感染者6450万8175人 死亡者149万2989人

国内2518人の感染確認

全国で2518人の感染が新たに発表されています。
・国内で感染が確認された人は15万5969人
・亡くなった人は2261人   

都市部で急激に感染拡大し全国に広がりつつある

陽性者数が100人を超える都道府県は、
東京都533大阪府386、、神奈川県197愛知県195北海道206、埼玉県151、兵庫県172人です。
陽性者数が多い県は、
千葉県82、福岡県31、沖縄県49、京都府22、静岡県64、茨城県29、群馬県29、岐阜県42、奈良県39、岐阜県26、広島県46、栃木県24、三重県25人です。

出張、旅行、イベント等で人々が全国に行き来し、都市部から日本全国に感染が広まりつつあります。

感染の状況から考察すると、感染拡大の最大の原因は、気の緩みです。

出歩くことや旅行・スポーツ等をすることが問題でなく、感染対策を怠る気の緩みが問題なのです。感染拡大の主な原因は、飲食・スポーツ・喫煙・休憩時のマスクをはずして会話等市中感染であると推定されます。 

重症者は全体の1.9%と急増している

重症者は497人(+9)で全体の1.9%で重症者の数から推定される死亡率は、0.5~0.6%となります。

重症患者が急増しています。強毒な新型コロナウィルスが海外から流入しているのかと疑われるほど、重症者はここにきて増加してきています。しかし、感染者数の増加も大きく割合としては低く抑えられています。

症状が改善して退院した人などは12万9241人。

 

東京都 533人の感染確認

東京都は3日、533人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 

 

年齢別感染者数と割合

3日の発表では、20歳代が多く、20歳代は114人で全体の21%です。東京都の感染確認者の5人に1人は20歳代となています。20歳代の感染者が多いのが東京都の特徴です。

大学の部活等で過激にスポーツをした後は抵抗力は落ちています。ミーティング中、休憩中、練習後の更衣室での着替え等の時には必ずマスクを着用し、出来れば社会的距離も十分確保してほしいと思います。

53%は感染経路不明

・53%の284人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。
感染経路不明は、感染が拡大中のサイン。保健所の検疫調査だけでは感染を制御できておらず、市中感染が拡大しています。

感染者が急激に増えても、濃厚接触者の追跡調査を行う保健所の職員の数は変わりません。職員に限りない負担をかけることは危険です。感染経路不明者が50%を超えた場合、行政による行動制限を行う必要があります。

健康な人がウィルスを運ぶ

感染しても無症状か軽症で済む49歳以下は342人で全体の64%です。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。

このように、健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。

 

社会活動をする20歳代から50歳代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込む

社会活動が活発な20歳代から50代までは377人で全体の71%です。この世代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食はできるだけ控えてほしいと思います。

高齢者の感染が増加している

高齢者(60歳以上)の感染者数は110人で21%と増加しています。高齢者は重症化する確率が高いので、高齢者への感染は避けたいところです。

高齢者は、感染が拡大してきているこの時期は、出来るだけ外出を控え、より危機意識を持って生活してほしいです。

重症者は1.2%と抑えられているが急増している

都内で2日までに感染が確認された4万2344人のうち、入院中の人は1685人です。

都の基準で集計した重症の患者は、54人(-5)で全体の1.2%でした。

重症の患者を年代別にみると、
70代が23人、80代が14人、60代が12人、50代が3人、40代が2人となっています。性別では、男性41人に対して女性は13人です。男性の方が重症化する可能性は高いので一生注意する必要があります。

・すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万7669人。

重症者が異常に増えていたが落ち着いてきている

 

このグラフは東京都のモニタリング項目(7)の重症者の数です。11月24日以降重症者が急激に増えていました。しかし、12月に入り重症者が少なくなってきています。この傾向が続けば幸いです。

都の担当者は「50代以上の感染確認が増えているのに比例して重症者が増えていると思われる。一気に増えると医療現場も対応に苦労する可能性があり非常に心配だ。50代以上の感染を減らすことが重要だ。」としています。

 

大阪 新型コロナ 427人感染確認

大阪府は、府内で新たに386人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

年齢別陽性者数

 大阪の感染の傾向はどの年代による感染者の散らばりは少ないです。どの世代も感染者を出していると言えます。

 

大阪は高齢者の感染者が極めて多い

感染しても無症状か軽症で済む49歳以下は217人で全体の56%で増えてきています。この世代は、感染していても無症状か極めて軽症で済むので多くの患者は感染に気がつかず日常生活を行います。

このように、健康に見える人が普通に生活を行い、感染を広めるのがこの新型コロナウィルス感染症の特徴です。

社会生活を行う時には、出会った人すべての人が感染者と想定して感染対策を行う必要があります。

・社会活動が活発な20歳代から50代までは232人で全体の60%です。この世代が市中で感染しウィルスを家庭に持ち込むのです。大切な家族にウィルスを移さないためにも、仕事帰りの酒を伴う飲食はできるだけ控えてほしいと思います。
・60歳以上の感染者数が110人で全体の29%です。東京は21%ですので、大阪は高齢者の感染が東京都比較して10%近くも多いです。高齢者の感染者の割合が極めて高いのが大阪の大きな特徴です。

 

大阪は、重症者が136人と多い

大阪は、重症者が136人(1日の重症者12人)と極めて多いです。

このグラフは、東京都と大阪府の新型コロナ陽性確認者の年齢別割合を表したものです。東京が青、大阪が褐色です。

東京都では、感染者の年齢が比較的若く、20歳代から50歳代に集中しています。東京に対して大阪は、50歳以上も感染者の割合が高いです。特に、60歳代、70歳代の感染者が多いことが顕著に分かります。

高齢者は重症化する可能性が高く、医療リソースを多く消耗してしまいます。何としても高齢者の感染は避けたいものです。大阪は東京と比較して極めて深刻な状態となっています。

北海道151人感染確認

北海道は3日、新たに205人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表しました。このうち札幌市が134人、旭川市が22人でした。

 

海外

日本時間の3日午後3時の時点で、世界全体で6450万8175人となりました。また、亡くなった人は149万2989人に上っています。

感染者が最も多いのは、アメリカで1392万1374人、インドが953万4964人、ブラジルが643万6650人、ロシアが232万7105人、フランスが227万5677人です。

中国の公式発表に真実なし

中国の公式発表というのはまず鵜呑みにはできない、ということである。

世論やメディアが正確な情報が精査することが許されない社会では、公式発表は最初から信じられないという前提を持たねばならない。中国通のほとんどの人は「中国の公式発表はとりあえず疑う」という習性が身についている。

中国は日本からの渡航者に対し二重の陰性証明(登場前2日以内のPCR検査陰性証明と血清特異性IgM抗体検査)を求めているが、日本は中国からの渡航者に対する検査は求めていない。これは、日本政府が「中国はほぼ完全にウイルスを制圧できている」と信じ切って安心しているからだろうが、本当に安心しきっていいのか?

中国の公表する情報をそのまま受け止めて政策決定の基準にしてはならない。

東京・府中市に感染者専用の施設

東京都に、感染者専用の医療施設が新たに開設される。

新型コロナ専門の医療施設は、東京・府中市にあった「旧都立府中療育センター」を改修したもので、12月16日から運用が開始される。ベッド数は最終的に100床まで増やす予定。

 

大阪府「赤信号」初点灯 不要不急の外出控えるよう呼びかけへ

大阪府は3日夜、緊急の対策本部会議を開き、府内の医療体制がひっ迫しているとして、独自に設けた「大阪モデル」で「非常事態」を示す赤信号を初めて点灯させることを決めました。また、すべての府民に対し、4日から今月15日までの期間、できるかぎり不要不急の外出を控えるよう呼びかけることも決めました。

吉村知事危機感を示す

吉村知事は「医療提供体制が非常にひっ迫している。特に重症者への提供体制がひっ迫しており、医療における非常事態宣言と言えるような状況だ。医療提供体制をなんとか守り、命を守ることを第一に対策を取っていきたい」と述べ、危機感を示しました。

医療崩壊が間近に迫る

大阪府病院協会の佐々木洋会長は「重症病床が足りないだけでなく、中・軽症の病院でも、すぐ受け入れることができない状況が現実に起こりつつある。いま、まさに医療崩壊が間近に迫っているという危機感が強く、行政は、感染者が出ないよう、より強い対策を講じるべきだ」と話しています。

岩手県、PCR検査で「陰性」と判定された後、再検査で「陽性」となる例が相次いでいる。

岩手県内で流行する新型コロナウイルス感染症を巡り、検査で「不検出」とされた後、発症して「検出」となる例が相次いでいます。患者と接触した直後に検査を受けた場合に「偽陰性」判定が多い。

実施日は潜伏期間だったり、発症して間もないためウイルス量が少なく、捕捉されなかった可能性が考えられます。

検査の精度は完璧ではないため、偽陰性(本来は陽性だが陰性と判定)となった可能性も否定できません。

 

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