韓国サッカー代表6人の「陽性」を出すが試合は続行
防疫先進国の韓国サッカー代表から、試合前に選手6人とスタッフ1人から新型コロナウイルスの陽性反応が出るというまさかの出来事が起きました。
新型コロナ陽性の選手が出たことで、一時は中止も噂されたが、予定通りに行われました。
FIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)の規定によれば、出場可能な選手(新型コロナウイルスのPCR検査で陰性)が13人以上(GK1名を含む)の場合は試合を行うのは可能となっています。
今回の韓国代表メンバーは25人。そのうち6人から陽性反応が出たが、19人は試合出場が可能のため、予定通りに開催されました。
試合開催までの経過
- 11月8日 (日本時間8日)オーストリアに向けて各自バラバラに出発した。
- 11月12日 オーストリア現地時間の12日午後5時(日本時間13日午前1時)。韓国代表の選手たちはPCR検査を行った。
- 11月14日 大韓サッカー協会(KFA)は14日(日本時間)にファン・インボム(ルビン・カザン)、クォン・チャンフン(フライブルク)、イ・ドンジュン(釜山アイパーク)、チョ・ヒョヌ(蔚山現代)の4選手のほか、スタッフ1人から新型コロナの陽性反応が出たと発表。
- 11月14日 再検査、再び陰性だった選手を対象にPCR検査を実施した結果、キム・ムンファン(釜山アイパーク)とナ・サンホ(城南FC)から新たに陽性反応が出ている。
- 11月15日 試合を行うことを希望し、韓国とメキシコのAマッチは予定通りに行うことを決定。
韓国サッカー代表の「陽性者」は韓国国内で感染している
オーストリアは11月に入ってから、最近の1日の感染者数が1万人を超えており、状況は悪化しています。サッカーの選手はまったく気の抜けない状態ですが、国を代表する選手だけに完全対策をして臨んでいるはずです。
しかし、チーム内で7人もの感染者がでてしまった。いったい韓国サッカー代表はどこで新型コロナウィルスに曝露したのでしょうか?
新型コロナウィルスの潜伏期間は平均5日(2日~7日)です。11月12日(日本時間13日午前1時)に検体採集をしていますので、韓国サッカー代表は陽性者の多くが日本時間11月8日以前にウィルスに曝露していることになります。大多数の選手は、出発1日前か出発当日に曝露していると思われます。
韓国サッカー代表がオーストリアに出発したのは8日ですので、大多数の「陽性」と判定された選手は韓国内で感染していると言えます。
さらに、選手たちは各自オーストリアに出発していますので、航空機内で感染したとは考えずらいので、この集団感染はクラスターでなく、それぞれの選手が韓国国内の市中で別々に感染したと推定できます。
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