感染していなくても「陽性」と判定されるケース

新型コロナワクチン 対策

PCR検査は、新型コロナウィルスを見つけ出して感染しているか、していないか判定していると思いがちですがそうではありません。PCR検査では、新型コロナウィルスの遺伝子の中で他のウィルスにない特徴的なDNA(RNA)を見つけ出して感染しているか、していないか判定しているのです。

したがって、体内に新型コロナウィルスの特徴的なDNA(RNA)が存在すれば「陽性」と判定されてしまいます。

   

PCR検査キットは風邪でも陽性と判定する

アメリカでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用PCRキットが他の様々なウイルスでも陽性になることがマニュアルに記載されています。PCRキットの日本製もありますが、原理はアメリカのキットと変わりませんので、日本製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用PCRキットも同様に他のウィルスでも陽性になります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用PCRキットに注意書きとして書いてあるウィルスは、

・インフルエンザウィルスA型
・インフルエンザウィルスB型
・RSウィルスB型
・アデノウィルスタイプ3タイプ7
・パラインフルエンザウィルス2
・マイコプラズマ肺炎
・肺炎クラミジア 

などです、アデノウィルスタイプとはいわゆる夏風邪のことです。7月・8月に入ってから感染確認される患者は、無症状か軽症ばかりです。軽症患者の中には夏風邪にかかっているのに、PCR検査で陽性と判定されている人もいるのです。

検査は、明らかに新型コロナウィルスの症状が出ている人に対して、本当に新型コロナウィルスに感染しているか確かめるために実施するものなのです。そうしないと、別の病気にかかっていても新型コロナウィルスに感染していると判定されてしまいます。

 

 

感染していないのに新型コロナウィルスの特徴的なDNA(RNA)が存在

感染していないのに新型コロナウィルスの特徴的なDNA(RNA)が存在するケースがあります。

  1. 感染者と濃厚接触したり、ウィルスを手で触ったりしてウィルスを暴露した人
  2. 新型コロナウィルスに暴露したが、自然免疫が働き感染しなかった人
  3. 感染したが自然免疫で治った人

となります。

この1~3に当てはまる人の体内には、一時的に新型コロナウィルスの特徴的なDNA(RNA)が存在することになります。したがって、1~3に当てはまる人は、偶然にもDNA(RNA)が残っている時点でPCR検査を受けると感染していなくても「陽性」と判定されてしまう場合があります。

感染者と濃厚接触したり、ウィルスを手で触ったりしてウィルスを暴露した人

感染者と濃厚接触したり、ウィルスを手で触ったりしてウィルスを暴露した人が、暴露した直後にPCR検査をすれば、ウィルスが採取されて「陽性」と判定されてしまう可能性があります。

新型コロナウィルスに暴露したが、自然免疫が働き感染しなかった人

新型コロナウィルスに暴露したが、自然免疫が働き感染しなかった人の体内にも、破壊された新型コロナウィルスの破片が残っています。この破片の中にも新型コロナウィルスの特徴的なDNA(RNA)が存在しますので、PCR検査を受けると「陽性」と判定されてしまうことがあります。

わずか数個のDNA(RNA)であっても、化学反応が起きる量に増幅することが可能です。PCR検査では、破壊された破片がわずかであっても見逃したりはしません。

 

 

感染し自然免疫で治った人

感染し自然免疫で治った人の体内にも破壊された新型コロナウィルスの破片が残っています。

新型コロナウィルスは極めてゆっくり病気が進行するので、感染しても病気に気がつかない人が多くいます。日本人の多くの人は、新型コロナウィルスに感染しても自然免疫の活動で、自然に治癒する人がいます。めでたしめでたしと言いたいのですが、治った直後には破壊された新型コロナウィルスの破片が残っていますので、PCR検査を受ければ「陽性」と判定されてしまうことがあります。

検査のタイミングが大切

新型コロナウィルスに暴露しても感染しないように日ごろから健康的な生活に心がけていても、元気であってもPCR検査を受けると突然「陽性」と判定されてしまうことはあるのです。その時のショックははかりしれません。家族や同僚、友人等親しくしていた人にどれだけ迷惑をかけることになるでしょうか。

感染していなくてもまちがって「陽性」と判定されてしまうことを「偽陽性」といいます。

先の説明からあなたが「偽陽性」判定されてしまう可能性があることがよく分かったと思います。「偽陽性」判定にならないようにするためには、検査のタイミングが大切です。新型コロナウィルスのDNA(RNA)が体内から排出され、なくなってから検査をすれば検査の間違いは少なくなります。

なんでもかんでもPCR検査を受ければいいのではありません。あわてて検査をすれば、間違った判定が出てしまう確率が高くなるのです。

検査最適日は感染して8日目

最も検査の精度が高くなるのは、感染してから8日目です。3~4日で感染すると言われていますので、濃厚接触してから11日目が最適と言うことになります。発症してから5日目となります。

感染していないPCR検査を受ける人全員が、「偽陽性」判定になるリスクがあります

検査がへたであれば白い物でも黒くなります。偽陽性になるケースとしては、

  1. よくあるのは検査の工程で異物が混入し陽性になるケースです。⽬的の病原体以外の物質と反応すると偽陽性の原因となります。
  2. 検体の取扱いに不備があったりしても、偽陽性の原因となります。
  3. 検査が正しく⾏われなかった場合にも偽陽性が起こります。

現在のPCR検査では、1万人の中に100人のコロナ感染者がいるとすると、30人を見逃す恐れがあるのに加え、99人の感染していない人を誤って陽性と判定する可能性があると言われています。

不特定多数に大量に検査を行えば、「偽陽性」と判定されてしまう方は限りな増えてしまいます。

逆に、感染していない人を誤って陽性と判定しないためには、「濃厚接触者」や「明らかに新型コロナウィルスの症状が見られる」方に絞って検査をすれば「偽陽性」を減らすことができます。

発熱もなくアレルギーが出て医者に行ったら、「念のためにインフルエンザの検査をしてみますか」と聞かれたら断りますね。インフルエンザの検査をするのは急に発熱がしインフルエンザの症状が出た人が行います。同様に、新型コロナウィルスも「濃厚接触者」でなければ、症状が出ていなければ受けてはいけないのです。

薬を飲む時には、「容量用法」に気を付けて飲みますね。病気の検査も保健所の職員が正しく指導してくれますので、保健所のアドバイスを守るようにしましょう。

 

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