厚生労働省は、「新型コロナウイルスを題材とした攻撃メールが出回っている」と注意を呼びかけています。
攻撃メールは、件名、メールアドレス、本文等に、誤字や不自然な点がある場合が見られます。このようなメールを受信した場合は、メール本文中のURLをクリックする、添付ファイルを開く、または届いたメールに対して返信するなどの行為は行わないようにしてください。
新型コロナウイルスを題材とした攻撃メールの例
2020年1月29日、「新型コロナウイルス」に関する情報を装う攻撃メールの情報提供がありました。メールの内容は一見して不審と判断できるほどの不自然な点は少なく、注意が必要です。なお、添付されていたファイルは、上記「攻撃メールとその手口」で説明しているものと同等の、悪意のあるマクロが仕込まれたWord文書ファイルでした。
攻撃メールの文面の例
件名や文面が受信者と全く関係のないケースや、引用部分の存在しないケース等も存在します。更に、「攻撃者が付け加えた文章」の部分については、文章が存在しないケースがある一方、バリエーションも多数存在します(図6)。多くは1行から3行程度で、やや不自然な文面となっています。
対策
感染を防ぐというためだけにとどまらず、一般的なウイルス対策として、次のような対応をすることを勧めます。
- 身に覚えのないメールの添付ファイルは開かない。
- メール本文中のURLリンクはクリックしない。
- 自分が送信したメールへの返信に見えるメールであっても、不自然な点があれば添付ファイルは開かない。
- OSやアプリケーション、セキュリティソフトを常に最新の状態にする。
- 信頼できないメールに添付されたWord文書やExcelファイルを開いた時に、マクロやセキュリティに関する警告が表示された場合、「マクロを有効にする」「コンテンツの有効化」というボタンはクリックしない。
- メールや文書ファイルの閲覧中、身に覚えのない警告ウインドウが表示された際、その警告の意味が分からない場合は、操作を中断する。
- 身に覚えのないメールや添付ファイルを開いてしまった場合は、すぐにシステム管理部門等へ連絡する。
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