FLiRT変異株
FLiRT変異株とは
同じ親株から派生した共通の変異をもつ新たな亜系統のグループをまとめて「FLiRT(フラート)」と呼ばれています。
FLiRT変異株は、2024年初期に米国や日本など世界的に感染が広がっていた変異株「JN.1」から派生しました。FLiRTの仲間には、「KP」系統や「LB.1」系統など、現在流行している変異株の大半が含まれています。
変異の傾向
FLiRTの変異は、感染力を強めるか、既存の免疫から逃れる能力を強めるか、またはその両方でありえます。
現在流行している、FLiRT変異株は、これまでのワクチン接種や、過去のオミクロン株への感染で獲得された免疫を逃れるのに非常に長けていることがわかっています。
FLiRTの変異へのワクチンや薬
FLiRTの変異へのワクチン
FLiRT変異株がほかのオミクロン株よりも危険だという兆候はありません。重症化を防ぐうえでは、ワクチンが今も有効であることは変わりません。
重症化を避けるためには、高齢者や既往症のある重症化リスクの高い人を対象にワクチンの接種を行うことが有効と思われます。
FLiRTの変異への薬
新型コロナ治療薬のゾコーバがJN.1に対しても有効です。この抗ウイルス薬は、変異による影響を受けないので、新しく派生する変異株にも有効だと期待できます。
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