「ゾコーバ」 28日から医療機関に本格供給開始へ
塩野義製薬が開発し国に承認された新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」は、週明け28日から医療機関への本格的な供給が始まる見通しになりました。
塩野義製薬が開発した新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」は、今月22日に国が使用を承認したばかりです。ゾコーバは、新型コロナウイルスが増殖する際に「3CLプロテアーゼ」というウイルス由来のタンパク質分解酵素を利用しますが、それを阻害することでウイルスの増殖を抑制する薬です。新型コロナウィルスを減少させることができる薬で、重症化リスクの低い患者も軽症段階から服用できるのが特長です。
対象となる患者は、12歳以上の小児及び成人で、1日目は3錠、2日目から5日目は1錠1日1回投与する飲み薬(経口抗ウイルス薬)です。
併用できない薬が36種類
併用できない薬が36種類あり、妊婦や妊娠している可能性がある患者には使えません。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
次の薬剤を投与中の患者:ピモジド、キニジン硫酸塩水和物、ベプリジル塩酸塩水和物、チカグレロル、エプレレノン、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、エルゴメトリンマレイン酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、シンバスタチン、トリアゾラム、アナモレリン塩酸塩、イバブラジン塩酸塩、ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〕、イブルチニブ、ブロナンセリン、ルラシドン塩酸塩、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル、スボレキサント、タダラフィル(アドシルカ)、バルデナフィル塩酸塩水和物、ロミタピドメシル酸塩、リファブチン、フィネレノン、リバーロキサバン、リオシグアト、アパルタミド、カルバマゼピン、エンザルタミド、ミトタン、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、リファンピシン、セイヨウオトリソウ(St.John’sWort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
腎機能又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者
腎機能障害患者
腎機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。
腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
肝機能障害患者
肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。
肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇すおそれがある。
重度の肝機能障害患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
投与は推奨されない。本剤の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
中等度の肝機能障害患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び最終投与後一定期間は適切な避妊を行うよう指導するこ。
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
授乳婦
授乳しないことが望ましい。
用法・用量
通常、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして 1日目は 375mgを、2日目から 5日目は 125mgを 1日 1回経口投与する。
用法・用量に関連する注意
SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること。本剤の有効性は症状発現から 3日目までに投与開始された患者において推定された。
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