「かくれ脱水」・コロナ熱中症対策の二刀流

「かくれ脱水」とは？

「かくれ脱水」とは、脱水症の一歩手前で、身体に必要な体液(水分)が不足している状態をいいます。「かくれ脱水」に「暑さ」が加わると熱中症になります。

湿度が高い時期は、汗がうまく蒸発しません。それで脱水症(熱中症の初期症状)になりやすい傾向があります。健康に常に留意し、脱水症になる前に必要な対策を取りましょう。

かくれ脱水になりやすいのは、以下のようなケースです。

マスクの着用

常時マスクをつけていると、口元が湿ってのどが渇きにくく、のどが渇いている感覚(口渇感)も鈍ります。そのため、いつもより水分をとらない人が多くみられます。

軽い運動をしている時

軽い運動であるウォーキングやジョギングをしている時は、汗をかいているにも関わらず体調の不良に気がついていない。

室内でエアコンをつけている時

室内でエアコンをつけている場合、特に朝方は半日ぐらい水分をとっていない状態なので、どんな人でもかくれ脱水になります。またアルコールを飲んだ後は、アルコールの分解にも水を使うため脱水気味になります。

長く車を運転している時

運転中は、すぐにトイレに行くことができません。中には、トイレを行く回数を減らすために水分補給をがまんしている。

水分が不足すると血液の流れが悪くなり、脳の血流が減るため、意識がもうろうとしたり、集中力も低下するなど危険です。

もっとも基本的な熱中症対策は、「規則正しい生活」です。朝決まった時間に起き、三食しっかり食べ、身体を動かして、水分を保持する能力がある筋肉をつける。つまり「食事、睡眠、運動」を心がける健康的なライフスタイルを身に付けることにあります。

私たちの体は、運動したり、暑い中で生活したりして体温が上昇すると汗が出て体温を下げるように調節します。この体温調節の機能をコントロールするのが自律神経です。自律神経は、規則正しい生活を送ることで整います。

バランスのよい食事やしっかりとした睡眠をとり、丈夫な体をつくりましょう。体調を整えることで、熱中症にかかりにくい体づくりをすることが最も大切です。

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