少しでも異変を感じたら医師に相談する
次のような重大な副作用もでることもあります。看護師が言うには、「我慢強い人は危険」とのこと。がまんをしないで体に少しでも異変を感じたら、医師に相談することが大切です。
重大な副作用に発展する前に予兆があるのでその時点で医師に相談し治療を行えば、重大な副作用を避けることができるのです。
重大な副作用に至る可能性がある主な自覚症状
脱水症状
からだがだるい、意識がうすれる、考えがまとまらない、のどが渇く、深く大きい呼吸、指のふるえ、尿量が減る、判断力の低下
手足症候群
手や足のしびれ痛みなどの感覚の異常、手や足の皮膚の赤み(発赤、紅斑)・むくみ・色素沈着・角化(皮膚表面が硬く、厚くなってガサガサする状態)・ひびわれ・水ぶくれ(水ほう)、 爪の変形・色素沈着
心障害
発熱、からだがだるい、むくみ、全身のむくみ、横になるより座っているときに呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、胸の痛み、胸がドキドキする、動悸(どうき)、動くときの動悸(どうき)、立ちくらみ、めまい、脈がとぶ、脈が遅くなる、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲低下、考えがまとまらない、判断力の低下、意識の低下、意識がはっきりしたりわからなくなったりする、意識混濁、気を失う
肝障害
からだがだるくなる、発熱(38℃以上)、皮膚や白目が黄色くなる、食欲がなくなる、吐き気、嘔吐(おうと)、腹痛、発疹、かゆみ
黄疸(おうだん)
白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が褐色になる
腎障害
尿量が少なくなる、体がだるい、むくむ
骨髄抑制
発熱、寒気がする、のどが痛む、口の中に白い斑点ができる、手足に赤い点(点状出血)または赤いあざ(紫斑)ができる、出血しやすい(歯ぐきの出血・鼻血など)、水のような下痢、腹痛、口内炎、通常の生活をしていてだるさが続く、ちょっとした階段や坂で動悸(どうき)や息切れを感じる、顔色が悪い
口内炎
口の中の痛み・出血・熱いものや冷たいものがしみる、口の乾燥、口の中が赤くなったり腫(は)れる、口が動かしにくい、ものがのみこみにくい、味がかわる
間質性肺炎
階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空咳(からせき)が出る、発熱
重篤な腸炎
発熱、吐き気、嘔吐(おうと)、激しい腹痛、下痢、血が混ざった便
出血性腸炎
激しい腹痛、血が混ざった便、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱
虚血性腸炎
発熱、吐き気、嘔吐(おうと)、むかむかする、急激な腹痛、下痢、血が混ざった便
壊死性腸炎
嘔吐(おうと)、腹がはる、下痢、血が混ざった便
重篤な精神神経系障害
歩行時のふらつき、口のもつれ、物忘れ、動作緩慢(どうさかんまん)、頭痛、ぼんやりする、考えがまとまらない、ものが見えにくい、痙攣(けいれん)
白質脳症
歩行時のふらつき、口のもつれ、物忘れ、動作緩慢(どうさかんまん)
血栓塞栓症
手足のまひやしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫(は)れ
皮膚粘膜眼症候群/スティーブンス・ジョンソン症候群
発熱(38℃以上)、目の充血、めやに(眼分泌物)、まぶたの腫(は)れ、目が開けづらい、唇や陰部のただれ、排尿・排便時の痛み、のどの痛み、皮膚の広い範囲が赤くなる、などがみられ、これらの症状が持続したり、急激に悪くなったりする
溶血性貧血
顔色が悪い、疲れやすい、だるい、頭が重い、動悸(どうき)、息切れ、皮膚が黄色くなる、濃い色の尿が出る
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