術後補助化学療法
大学病院で生研後、リンパへの転移があったので術後補助化学療法を受けることになりました。
大腸がんは、がんを完全に切除したと考えられても、目に見えないほどごく小さながんが体内に残っていて、それが時間とともに少しずつ大きくなることがあります。これを再発といいます。この再発を防いだり、できるだけ再発が起こる時期を遅らせたりするために行われるのが「術後補助化学療法」です。
抗がん剤は癌細胞をなくしたり、減らしたりする薬ですが、とても強力です。そのため、副作用も激しく出ます。ここでは、毎日の副作用につて実体験したことを書いていきます。
抗がん剤治療の5日目になりました
抗がん剤治療の5日目になりました。昨日から、今の時点でに耐え難く苦痛に感じるほどの副作用はありませんが、手術前の絶好調とは違います。しびれ、食欲不振など、常に副作用と言う重荷を背負って生活している状態です。
自覚症状とあるものは、
点滴のあとがしびれる。痛い。
点滴の針を刺した周辺(上下関節から10Cm)が少しだけしびれを感じていましたが治まりつつあります。
薬が切れ吐き気が強くなる
4日目から吐き気止めの薬を飲まないので、いままでより吐き気が強く感じるようになりました。それでも、耐え難い苦痛と感じる物ではありません。しかし、食欲不振、軽い吐き気を感じ、常に副作用と言う重荷を背負って生活している状態です。
病院と違って自宅は危険がいっぱい
家庭に帰ると病院と違って様々な落とし穴が待っていますので注意が必要です。抗がん剤の影響で、冷たい物を触ったり、飲んだりするとしびれを感じるのです。このしびれは蓄積され、何度も繰り返すと神経がやられしびれが取れなくなるので注意が必要です。
病院では建物内総てが暖房されています。しかし、家庭では部屋単位で暖房します。つまり、暖房していない部屋の物は冷たいのです。暖房していない部屋の金属類、陶磁器は危険です。
車に乗るときに安易に車に触ってもしびれを感じます。食事中に妻がスプーンを渡してくれましたが、冷たいスプーンも危険です。食器も暖める必要があります。プラスチック製の食器であれば問題ありません。
最も危険であるのは水道水です。不用意に冷たい水道水に触ると電気が流れるようなしびれを感じます。
風呂に入るとお風呂の中の物は冷え切っています。お風呂に入る前にお風呂を暖房して入るようにしています。
まだ、冷たい物はいたるところにありますので、私の場合、手袋をはめて生活していまが、いつもはめている訳にもいかず、はずした時が危険です。
便秘気味!
食事の量を減らしているためでしょうか、便意はあるのですが出ません。病院に連絡したら、診察に来てくださいとのこと。
若い先生から、最も軽い便秘薬を処方してもらいました。しかし、効きません。歩いたり、運動したりすると便意を催すのですが、おそらく便が固くなってしまっているのでしょう出ません。
処方しても貰った薬は、
パンテチン錠 酸化マグネシウム錠 センノシド錠 です。
5日目の一番の苦痛は、抗がん剤治療とは違いますが、便秘です。
副作用の出方は、全員違うそうですのであまり参考にはならないとおもいますが、私の場合、だいたいこんな感じです。
CAPOX療法の実際と副作用について
1 CAPOX療法とは?
2 CAPOX療法における副作用;手足症候群対策
3 CAPOX療法における副作用;悪心・嘔吐、食欲不振対策
4 CAPOX療法における副作用;口内炎対策
5 重大な副作用に至る可能性がある主な自覚症状
6 自覚症状がない副作用、検査によって分かる
抗がん剤治療中に日常生活で気を付けること
- 食事食べたらすぐに寝ない。
- 1回の食事の量を減らす。
- よく噛んで口の中で食べ物を消化するぐらいの気持ちになって食べる。
- 水分を多くとる。1日1リットル以上。
- スキンケア
・手足を清潔に保つ
・手は1日に5回以上保湿剤を塗る。手のひら・爪
・足は1日に3回以上保湿剤を塗る。足の裏・爪
・常時、手袋・靴下を身に付ける。 - 冷たい物に触らない。
- 冷蔵庫に入っている飲み物をそのまま飲まない。
- 寒い日は外に出ない。
- 外出する時には日焼け止めを塗る。
- 2時間ごとに水道水でうがいをする。ぐちゅぐちゅうがい。(口の中の細菌は2時間で増殖するため、うがいで菌を出す)
- 柔らかい歯みがきで軽く歯を丁寧に磨く。
- 口の中を清潔に保つ。
- 抵抗力が落ちているので、非感染対策を徹底する。「新し生活様式」を守り、常に実践する。
- 抵抗力が落ちるので過度な運動(仕事)はしない。
- 腸内環境を整えるために、小腸、大腸まで届く乳酸菌飲料を毎日どちらも食べる。
女性であれば自然に出来ていることかもしれませんが、スキンケアなど男性は初めてする方もいるかもとおもいます。しかし、これらを怠れば重大な副作用に至るリスクが高まります。半年間、徹底的に実践する必要があります。以上の項目を生活習慣として確実に身に付けましょう。
注射部位反応について
注射部位反応とは、オキサリプラチンの点滴の為に針をさした部分、およそ20cmのあたりがしびれたり、痛みを感じたりすることです。これはほぼ全員に起きるそうです。
防ぐことはできませんが、2・3日で気にならない程度におさまります。完全に痺れがなくなるには1週間程度かかりますが、日にち薬で済みます。
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