免疫パスポートとは?
免疫パスポートとは抗体検査で、新型コロナへの抗体を持っていると判定された証明書のことです。
抗体検査とは
抗体検査は新型コロナウイルスに感染していたかどうかを調べる検査法です。
新型ウイルスは感染者の八割が無症状や軽症とされます。症状がなく、知らないうちに感染していた人を抗体検査で調べられる可能性があります。
「免疫パスポート」を発行
抗体検査を行い、陽性反応が出た場合、免疫を獲得したことが証明された場合、「免疫パスポート」を発行する。パスポートを持つ人は、職場に復帰したり、新型コロナウィルス対策から受ける制限を免除したりできるようにするものです。
しかし、技術的な問題でまだ発行時期は早いとする考えが優勢です。
免疫パスポートは、保証できない」
世界保健機関(WHO)は、各国政府に対し、新型コロナウイルスについていわゆる「免疫パスポート」や「安全証明書」などを発行しないよう呼びかけました。免疫パスポートの発行が時期早々である理由は、
- 血液内に抗体を獲得しても、その人がもう二度と感染しないという「証拠はない」
- 免疫があってもいつまで続くか分からない
- 現時点での抗体検査は信頼度は極めて低い。キットにより検出感度や特異性が異なるのが難点で、現時点では正確な診断をするための検査とは言えない。
- 一度の感染から回復した人にそのような「証明書」を出して行動制限を解除すれば、むしろ感染拡大を助長する危険があると警告した。
- 自分にはもう免疫がついたからと思い込んだ人は、予防策をとらなくなる恐れがある
などです。
PCR検査では、検査対象と目的を明確にして実施しないとかえって感染者を増やしてしまいますが、免疫パスポートも現時点では危険と言えます。
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