国内の各地域で、マイコプラズマ肺炎の1週間あたりの感染者数が、過去最多を更新しています。マイコプラズマ肺炎は、6歳から12歳の子どもがかかりやすいのが特徴です。これから、学校が始まると、学校から家庭へとさらに感染が拡大する恐れがあります。
マイコプラズマについて知り、感染対策を怠らないようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。
どのようにして感染するのですか?
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。
感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか?
手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
どのような症状が出ますか?
発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。
治療方法は?
抗菌薬(抗生物質)によって治療します。マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。
軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
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