ウィルスの量が減少しても症状は当然出る。また、治まるまでの期間は、ウィルスの多少に関わらず同じ

新型コロナウィルス感染症
3d coronavirus infection spread covid-19 pandemic background

新型コロナでは無症状の人がいる

新型コロナウィルス感染で無症状とは

新型コロナウィルス感染において有症状というのは、発熱、咳、倦怠感、味覚や嗅覚がなくなるなどそういった症状が一つでもある方は有症状となります。新型コロナウィルス感染において無症状とはそのような症状が全くない、無自覚の方のことです。

無症状の人は、自分が感染しているなんて考えもしません。でも、自覚症状がなくても感染している人がいるのです。

このように新型コロナウィルスは、体内にウィルスが存在し、増殖を繰り返しているのに全く気がつかない人がいるので気をつけないといけません。新型コロナに感染しているか、していないかは、症状があるかないかで決めるのでなく、検査をして体内に新型コロナのウィルスが存在しているか調べて確認するのです。

無症状の割合

様々な研究の検証から新型コロナウィルスに感染しても症状の出ない人の割合は、17〜20%であることがわかりました。つまり実際に感染している方の5人に1人・20%以下の方が無症状だったということです。

無症状の方は新型コロナに感染していることに全く気がつかきません。偶然に濃厚接触者として追跡された人は検査を受けますが、実際はPCR検査を受けることなく過ごす人も非常に多くいることが考えられます。つまり、無症状の感染者は「無症状と確認されている人数」よりずっと多くいるのです。

無症状でも体は破壊されている

無症状の人でも、わずかかもしれませんが、新型コロナウィルスがあなたの体の中で増殖しています。実は、ウィルスが増殖してい時に神経などの細胞を破壊するのです。

わずかな増殖で無症状であっても肺や神経にダメージは残るのです。

若いから無症状で済むと油断してはいけません。あなたの体の中の神経や肺が気がつかないうちに破壊されているのです。

新型コロナウィルス感染症では後遺症が残る人がいる

後遺症とは

新型コロナウイルス感染症の治療や療養が終了した後に感染性は消失したにもかかわらず、他に明らかな原因がなく、倦怠感、息切れ、思考力や記憶への影響などの症状が長引く方がおられます。後遺症と言われています。

罹患後症状は persistent symptoms や lingering symptoms とも呼ばれ,COVID-19 罹患後,感染性は消失したにもかかわらず,他に明らかな原因がなく,急性期から持続する症状や,あるいは経過の途中から新たに,または再び生じて持続する症状全般をいう.罹患後症状が永続するかは不明である.この罹患後症状が存在する状態(condition)は先述の通り postCOVID-19 condition や long COVID と呼ばれている.

体内に新型コロナウィルスが見つからなくなっても、様々な症状が残る場合があります。症状があるからと言っていつまでも感染しているわけではありません。「症状が改善されないならウイルス量は減って無い」という考えは誤りです。

ですから、体内のウィルス量を正しく調べ、ウィルスの割合が減っていれば病気は回復に向かっている可能性が高いのです。

代表的な後遺症

・疲労感、倦怠感 ・関節痛 ・筋肉痛 
・咳 ・喀痰 ・息切れ ・胸痛 ・脱毛
・記憶障害 ・集中力低下 ・不眠 ・頭痛 ・抑うつ
・嗅覚障害 ・味覚障害 ・動悸 ・下痢 ・腹痛 ・睡眠障害 ・筋力低下

年齢別のコロナ後遺症患者の割合

後遺症患者の割合は、研究によって大きく違っており正しい割合は分かりません。和歌山県でのCOVID-19の後遺症などのアンケート調査では、非常に多いです。全体で76%の患者にコロナ後遺症が認められており、20歳代で75%、30歳代で83%であることを考えると、若年者であっても後遺症を有する割合が少ないわけではないことがわかります。

最近の広島での研究では、34%という報告もありますが、海外の報告でもおおむね和歌山と同じ割合になっています。

「症状が改善していないから、、、」という詭弁に騙されてはいけません

新型コロナに感染しているか否かは、症状とは無関係で、体内のウィルスの有無で決める

新型コロナについて考える時には、症状は無視して体内にウィルスが存在するか、していないかだけを考える必要があります。「症状が改善していないから、、、」という詭弁に騙されてはいけません。

感染確認の仕方は、だれでも知っているので詳しくは書きませんが、「検査」をして確認します。間違っても「症状があるから感染している」「症状がないから感染していない」とは決めつけないでください。

新型コロナウイルス感染症を診断するための検査

 新型コロナウイルスは、主に、人ののどや鼻の細胞に侵入し、複製・増殖し、細胞外に出て他の正常な細胞に広がることで、私たちの体の中で広がっていきます。新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、PCR検査、抗原定量検査、抗原定性検査等があり、いずれも被検者の細胞内にウイルスが存在しているかどうかを調べるための検査です。

<抗原検査とPCR検査の違い>

検査種類抗原検査(定性)抗原検査(定量)PCR検査
〇調べるものウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)ウイルスを特徴づける遺伝子配列
〇精度検出には、一定以上のウイルス量が必要抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる
〇検査実施場所検体採取場所で実施検査機器等を要する検査機器等を要する
〇判定時間約40分 約30分数時間

(参考)使用方法のガイドラインはこちら
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第3.1版

 新たな検査手法の開発により、検査の種類や症状に応じて、鼻咽頭からの検体だけでなく、唾液や鼻腔からの検体を使うことも可能になっています。
 なお、抗体検査は、過去に新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるかを調べるものであるため、検査を受ける時点で感染しているかを調べる目的に使うことはできません。

<症状の有無と検査方法>

<検体採取の例>

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)より

体の中にウィルスが存在するという証拠が見つかれば新型コロナに感染していることになります。

逆に、ウィルスが存在するという証拠が見つからなければ、「新型コロナに感染していない」または、「病気が治った」と言うことになります。

「症状が改善されないならウイルス量は減って無い」という考えは誤り

  1. 新型コロナと同じ症状がでる病気は多くあります。症状だけで、新型コロナウィルスに感染しているとは判断できません。別な病気の場合、症状が出ても新型コロナのウィルスは存在しません。
  2. 新型コロナではウィルスに感染していても自覚症状がない人もいます。恐ろしいことに、この無症状だった人でも後遺症がでることもあります。この場合、症状がない、または。改善されたとしてもウィルスは体内に存在しています。症状とウィルス量は無関係です。
  3. 症状の強い・弱いは人の感じ方で違います。症状でウィルス量を推定することはできません。
  4. 新型コロナでは特定の症状が残ったり、ウィルスが検出されなくなっても新たな症状が出てきたりすることがあります。咳やだるいといった症状が残っていたとしても、体内に新型コロナのウィルスは存在しません。

「症状が改善されないならウイルス量は減って無い」という考えは誤りです。ウィルスによって破壊された神経・細胞はそんなにはやくは治りません。

ウィルスの量が減少しても症状は当然出ます。また、治まるまでの期間は、ウィルスの多少に関わらず同じ(別な要因で長引く人もいる)

通常の場合、新型コロナウィルスの薬を飲んでも、飲まなくても、初めはウィルス量が増加し、ピークを過ぎると減ってゆきます。症状の重さに関係なく同じ期間で、自然に治る人が多いです。

体内でウィルスが増殖するると、侵入してきたウィルスを破壊し、体を元に戻します。その時に現れるのが、いわゆる「炎症」と言われているものです。

体に異物が侵入すると、免疫が働き「炎症」が起き、体を元に戻します。免疫が働き、「炎症」がおさまるまでのプロセスは当然ウィルスの量には関係ありません。ウィルスが少なくても、多くても同じプロセスで炎症が治まります。

したがって、症状がある人のウィルスが減少しても「症状がなくなる」「炎症がはやく治る」と言うことはありません。

また、炎症が過剰に働いたり、ダメージが蓄積されたりして、重症化したり、後遺症が残ったりする人がいます。この人たちは、症状が長引きます。

炎症も出て、治る期間も同じならウィルス減少しても効果ないように思えますが、違います。ウィルスが減少すれば、「炎症」もウィルスの減少に比例して減少するのです。体が受けるダメージが少なくなります。

新型コロナウィルス感染症の治療薬としての薬は、実は、新型コロナウィルスに効いているわけではないのです。後遺症に効く薬も同様です。炎症を抑えるための薬です。

もし、ウィルスが減少する薬があれば、症状がでた時にすべての感染者が飲めば、重症化も後遺症ももっと抑えることが出来ると期待できます。

新型コロナウィルスによってもたらされる様々な症状(ウィルス増殖時に起きる症状・重症化・後遺症も含む)を軽減させるため基本となる薬は、症状を抑える薬でなくウィルスを減少させる薬です。

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