コロナは軽症でも、他の病気が原因で入院が必要となる「隠れ重傷者」が医療を圧迫する

対策
3d coronavirus infection spread covid-19 pandemic background

「隠れ重傷者」とは

新型コロナ感染者の中で軽症・中等症でも他の病気やけがが重いために、重症病床に入院させなければいけない患者を「隠れ重傷者」といいます。

コロナの症状は軽症でも、別の病気が原因で重症化した患者も、病気が悪化した場合すぐに手当てが必要となります。そのため、「隠れ重傷者」から目を離すことができないため、軽症でも重症病床に入院させなければいけないのです。

軽症者が多いオミクロン株でも医療を圧迫する

軽症の患者が多いオミクロン株でも、大量のコロナ患者と軽症でも入院が必要となる「隠れ重傷者」が原因で限界に近づいている病院が出てきています。

オミクロン株は重症化する人が少ないと言われています。大阪の某病院では、「コロナ病床も足りず、発熱外来もパンク寸前。一般医療への圧迫が日に日に強くなっている」とすでに入院患者を受け入れを拒否しなくてはいけないまでに限界に達している所があります。

この病院では、数百人もの「陽性者」が毎日確認されます。陽性者に検査結果や今後の対応を伝えるだけで1人につき10分はかかるため、業務量過多に陥っています。

それに加え、軽症でも入院が必要となる「隠れ重傷者」に10%程度病床を開けなくてはいけないため、病床も限界に達しているのです。

感染力が高いオミクロン株では医療を圧迫する原因が今までと違う

感染力が高いオミクロン株では、コロナによる重症患者の対応に追われた第5波以前とは、医療を圧迫する様子が違うのです。

コロナ入院患者のうち約半数はがんや自己免疫疾患などの持病がある隠れ重症者である病院もあります。コロナによる重症患者の対応に追われた第5波以前とは、医療を圧迫する様子が違うのです。

オミクロン株の感染拡大で病院が限界に達してしまっている原因は、

  1. 大量の感染を不安に思う人が押し寄せる。その数は、昨年の100倍を超える。
  2. 来院者のうち半数はPCR検査で陽性になる。
  3. 医療スタッフの間でも陽性者や濃厚接触者が増え欠勤する。
  4. コロナに感染し軽症でも入院が必要となる「隠れ重傷者」に10%程度病床を開けなくてはいけない。

などです。来院者・検査数・スタッフの感染が第5波までとは比べものにならないのです。

新型コロナの重症者・コロナは軽傷でも別の病気が悪化し重症化した人のどちらの患者も、きちんと手当てをすれば、多くは命を助けることができます。

来院者急増・スタッフの感染・「隠れ重傷者」の存在が医療を圧迫している実態把握し対策を取ることが急務です。

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