新型コロナに感染したことのある人もワクチンを接種するべきです

健康生活
coronavirus covid-19 pandemic outbreak virus background concept

新型コロナに感染すると抗体が出来る人もいる

PCR検査で「陽性」と判定された人の中で、明らかに症状が出た人や後遺症が残った方は、新型コロナウィルスの抗体が出来ている可能性が高いです。感染者の体内で抗体は、

  1. 発症10日目くらいにはウイルスに対する抗体が検出されるようになり、抗体価は発症20日目くらいにピークに達します。
  2. 抗体は時間と共に低下しますが、発症から3~6か月後でも抗体は維持されているケースが多いです。
  3. 重症者の最高抗体価は軽症者に比べ高い傾向にあります。しかし、時間の経過と共に重症者と軽症者の抗体価の差は小さくなります。

と変化してゆきます。

「感染すれば抗体が出来るのでワクチンは打つ必要がないのでは?」と考えがちです。しかし、結論から先に言いますと、新型コロナに感染したことのある人もワクチンを接種するべきです。なぜ、体内に抗体が出来ているのにワクチンを接種した方がいいのでしょうか?

感染後も抗体ができない人は一定数いる

ペンシルベニア大学の研究チームが発表した研究結果によると、感染した人の36%の血液中に、新型コロナウイルスの抗体が確認できなかったという。これは、感染者の3人に1人は抗体が出来ていないことになります。しかも、年齢が低いほど抗体の出来ていない可能性は高くなるのです。

コロナが体内に侵入してきたときに働く免疫システムは、抗体だけではありませんが、抗体を持たない人は新型コロナ感染症に対して高いリスクであるのです。

免疫力が弱っている人で再感染後重症化した事例も

新型コロナに感染した人は、新型コロナウィルスに対する免疫ができるため2回目の感染では1回目の感染よりも軽症になる事例がほとんどです。多くが2回目の方が軽症のようです。

しかし、免疫が弱っている人では2回目の方が重症化してしまった事例が報告されています。

ワクチンの抗体は変異にも強い

ワクチンは、自然感染よりも優れた免疫をもたらします。

感染した人の抗体は主に、RBDのなかでもE484という部位の周辺に結合していることが判明しています。

ワクチンを接種した人の抗体はRBDのより広い範囲に付着しているのです。

つまり、E484に変異をもつベータ株(南アフリカで初確認)やガンマ株(ブラジルで初確認)、近くのL452に変異をもつデルタ株(インドで初確認)などでも抗体が働くのです。

mRNAワクチンの免疫は「多くの場合、自然免疫より強固」なのです。ワクチン接種によって「より多くの、より良い抗体が得られる」ます。つまり、量と質の両方で、ワクチンで作られる免疫の方が優れているのです。

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