ワクチン接種後の生活で気を付けること;副反応編:発熱、頭痛等

ワクチン 対策

副反応は2回目の接種後の方が強い

1回目のワクチン接種でいくらか免疫がつくことで、2回目の接種の方が、免疫反応が起こりやすくなるため、発熱や倦怠感、関節痛などの症状が出やすくなります。

不安になる方もいるかも。でも、正しく知れば恐れるほどのことでないことに気がつきます。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種での副反応は、1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が強くなります。

1回目の接種で新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対する抗体等ができます。そして2回目の接種時には、既にこれらの抗体等が誘導されていることから、接種されたmRNAを基に体内で1回目と同じスパイクタンパク質が作られると、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの副反応がより出やすくなります。

副反応にはどのようなものがあるか?

注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。

新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。

まれな頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生します。

稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生したことが報告されています。接種後15分から30分間、会場に残ってアレルギー反応がないか観察時間があります。その際、アナフィラキシーが起きたときには、接種会場や医療機関ですぐに治療を行うことになります。

アナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発発生したとしても、医師による適切な治療をすれば死に至ることはまずありません。

発熱などの副反応がでたらどうするの?

ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、症状が出てから1~2日で治まるケースが多いです。

発熱などの副反応に対して市販の解熱鎮痛薬で症状を抑え様子を見てください。

市販の解熱鎮痛薬で様子を見る

ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬で対応いただくことも考えられます。通常2日程度で多くの副反応はおさまります。

市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェン や非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。

厚生労働省はアセトアミノフェン以外の成分の市販薬も服用できることを明示しています。市販されている解熱鎮痛薬で、ワクチン接種後の発熱や痛みなどに使用できるのは次の通り。

  1. アセトアミノフェン(エキセドリンバファリンプレミアムノーシンセデスなど)
  2. イブプロフェン(イブリングルアイビーナロンメディカルバファリンプレミアムなど)
  3. ロキソプロフェン(ロキソニンど)

イブプロフェンロキソプロフェン は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) なお、 アセトアミノフェン は、低年齢の人や妊娠中・授乳中の女性でも使用できるが、製品毎に対象年齢などが異なるので、対象を確認のうえ使用するよう注意を呼びかけている。

薬を飲むタイミング

なお、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に内服することについては、現在のところ推奨されていません。

ワクチン接種後にしんどい副反応が出たら飲む」ようにしてください。現時点では、打つ前に飲むという戦略は積極的には推奨されていません。

主治医や薬剤師に相談する必要のあるケース

大事に至らないために、次のような場合は、主治医や薬剤師にご相談ください。

ワクチンを受けた後、2日間以上熱が続く場合や、症状が重い場合、ワクチンでは起こりにくい下記の症状がみられる場合には、医療機関等への受診や相談をご検討ください。

  1. 他のお薬を内服している場合や、妊娠中、授乳中、ご高齢、胃・十二指腸潰瘍や腎機能低下など病気治療中の場合(飲める薬が限られていることがあります。)
  2. 薬などによりアレルギー症状やぜんそくを起こしたことがある場合
  3. 激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合
  4. ワクチン接種後としては典型的でない症状がみられる場合
    ワクチンを受けた後、2日間以上熱が続く場合や、症状が重い場合、ワクチンでは起こりにくい上記の症状がみられる場合

ワクチンによる発熱か、新型コロナウイルス感染症かを見分けるには、発熱以外に、最近、咳や咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の消失、息切れ等の症状が始まっていないかどうかが、手がかりとなります。(ワクチンによる発熱では、通常、これらの症状はみられません。)


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