「抗体カクテル療法」厚労省が月内にも承認へ

ワクチン 対策

「抗体カクテル療法」厚労省が月内にも承認へ

厚生労働省は、新型コロナウイルスの軽症用などの治療薬として“抗体カクテル療法”を月内にも承認する方針です。

「抗体カクテル療法」ってなに?

カクテル療法

カクテル療法は同じような効果を持つ複数の薬剤を同時に用いる治療法で、単独の薬剤を使用する場合よりも治療の効果が高まることが期待されています。中和抗体カクテル療法というのは、「スパイクタンパク質の受容体結合部分をターゲットとした2種類の抗体」をブレンドして、そのまま皮下注で投与しましょうという製剤です。

今回、中外製薬が製造販売承認の申請を行ったのは新型コロナウイルスの抗体カシリビマブとイムデビマブで、両抗体を用いた抗体カクテル療法の臨床試験です。

臨床試験の結果、入院や死亡のリスクを、1200ミリグラムの静脈内投与で70%、2400ミリグラム静脈内投与で71%低下させることができました。

中和抗体カクテル療法を濃厚接触者に行うことで感染拡大を防ぐことが期待できる

中和抗体カクテル療法は、いつ、だれに投与するかと言いますと、治験データでは「新型コロナウイルス感染者との家庭内における濃厚接触者への症候性感染予防を目的」として投与されていますので、家庭内感染を目的に使用されていました。

  1. 濃厚接触者に対して中和抗体カクテルを1200mgを1回皮下注した結果、非投与群と比較して中和抗体カクテル投与群では症候性感染の発症リスクが81%減少したことが報告されています。
  2. 新規感染の無症候性患者を対象として中和抗体カクテル1200mgを1回皮下注した結果、非投与群と比較して症候性感染へ進行するリスクを31%減少したことが報告されています。
  3. 中和抗体カクテルを投与された群では症候性新形コロナウイルスに感染した場合でも平均1週間以内に症状が消失したのに対して、非投与群では症状が消失するまでに3週間がかかったことも報告されています。

新型コロナウイルスへの感染拡大時に、濃厚接触者を把握して、さらなる拡大を防ぐための手段として中和抗体カクテル療法が期待されます。

新型コロナの治療薬として4番目の承認された治療薬

現在、日本ではレムデシビル(DNAやRNAを構成するヌクレオチドの類似体)、デキサメタゾン(ステロイド系の抗炎症薬)、バリシチニブ(関節リウマチ治療薬)の3種が、新型コロナウイルスの治療薬として承認されています。

中外製薬は今回の抗体カクテル療法について、短期に承認が得られる特例承認の適用を希望しており、早ければ年内にも4番目の治療薬として承認される予定です。

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