患者の約半数が若い世代 新型コロナ後遺症

新型コロナウィルス感染症
coronavirus covid-19 pandemic outbreak virus background concept

患者の約半数が若い世代

新型コロナ後遺症に苦しむ若者は、特別なことではなくて、実は多くの方が後遺症にかかっています。

若い人は、新型コロナそのものよりも後遺症に気をつけないといけないと思います。

新型コロナに感染して無症状であったり、軽症であったりしても、体の中では怖いことが起きているのです。

PCR検査で「陽性」と判定されても、若者の大半は軽症か無症状で済みます。「大した病気ではない。」と若者は高をくくっているいる人が多いですが、そこにとんでもない落とし穴があるのです。新型コロナ後遺症で苦しみ、病院や医院へ通う患者の半数以上が10歳代から30歳代の若い世代なのです。

30代以下の若者に多い 「脱毛」や「うつ症状」

けん怠感・息苦しさ・味覚障害などの症状に悩む若い患者が、いわゆる新型コロナ後遺症で通院しています。

若者も子どももの場合、中等症以上にならなくても、軽症や無症状だった患者でも新型コロナ後遺症に苦しむ患者が見られます。

脱毛で苦しむ症例も少なくありません。
関東地方に住む20代の女性です。職場で集団感染が発生し、みずからも感染。無症状のまま自宅で静養し、回復しました。その後も普段通りの生活を送っていましたが、感染から3か月経った頃、突然の脱毛症状に襲われました。

「うつ」で 休職に追い込まれた20代男性
7月に新型コロナに感染しました。回復後は職場に復帰したものの、けん怠感息苦しさなどの後遺症に悩まされるようになります。テレワークと出勤を組み合わせながら仕事を続けましたが、徐々に体が耐えられなくなっていきました。
11月に心療内科を受診し、うつ状態であると診断を受け、ドクターストップ。休職を余儀なくされました。

軽症者にも残る深刻な後遺症

肺が破壊されており肺への後遺症

最も指摘されている後遺症が肺への後遺症です。退院した1ヶ月後も、半分以上が呼吸機能に何らかの異常が残っているとされます。
陰性になっているのに呼吸困難感など呼吸器系の症状が継続する、息苦しくて動けない。
肺線維症を引き起こす。完治が難しい損傷を肺が受けるためです。

神経や細胞が破壊され修復にかなりの時間がかかる

新型コロナウイルスよって破壊された嗅覚や味覚を司る神経や細胞が、修復されるまでに時間を要するため次のような後遺症が続きます。

  1. 気分障害や認知障害
  2. 腎臓への後遺症
  3. 味覚障害や嗅覚障害
  4. 発熱をしていないのに倦怠感が持続する、手や足に湿疹ができる

その他、関節痛、胸痛、咳、嗅覚障害、目や口の乾燥、鼻炎、結膜充血、味覚障害、頭痛、痰、食欲不振、ノドの痛み、めまい、筋肉痛、下痢など様々な症状が重複して残ります。

回復後に脱毛がみられる患者も

中には「毛が薄くなってきた」と訴えられる患者さんもいらっしゃいます。

脱毛は想像以上に心の負担になり、他人の目が気になって外に出るのもつらいと涙ながらに訴えました。たしかに脱毛の程度はかなり深刻で、頭頂部の毛髪の密度は、まばらと言えるほどで20代・30代の女性には酷な状況すぎます。

新型コロナ感染症にかかった人の脳は、最高で10歳も老化

新型コロナウイルス感染症にかかった人は、脳が最高で10年も老化する可能性があるという研究結果が発表されました。

この研究はイギリスで行われたもので、新型コロナウイルス感染症(未確認症例含む)から完治した8万4000人以上の元患者に対して、思考能力をテストしました。思考力テストの結果は、比較対象のため、新型コロナに感染したことのない人々のテスト結果と比較されました。すると、新型コロナ感染症の元患者は、非感染者よりも認知力テストの成績が悪いことがわかったのです。

今回の研究データは「新型コロナ感染が慢性的な認知力の低下という後遺症をもたらす可能性がある」ことを示唆していると、研究チームは述べています。

対策はコロナに感染しないこと

後遺症に苦しまないためにはコロナに感染しないこと

今のところ新型コロナ後遺症に効く薬はありません。分かっていることは、時間とともに少しずつ軽減して行くことです。

症状が何カ月も続くことがよくありますが、子どもや若者は、その後、回復します。「陽性」と判定された子供や若者の半数以上が、回復までの1か月以上新型コロナ感染症に苦しむことになります。

子どもや若者がまだ新型コロナに感染していないなら、本人及び親はできる限りのことをして感染を防ぐべきです。

新型コロナ後遺症を防ぐ最善の方法は、新型コロナに感染しないようにすることです。ワクチン接種を受けることで、ある程度は保護されます。

ワクチンを打たない方は、様々な不便が起きることの覚悟が必要

ワクチン接種をするかどうかは、個々人の意思にゆだねられています。その判断に必要なワクチンの効果とリスクについて正しく理解し、どちらにするか決める必要があります。

ワクチンに関しては、打つことで起こる極めて稀なリスクにばかり目がいってしまい、打たないことのリスクを見過ごしがちなになっている方もいます。

ワクチンを打たないという選択は、副反応に関してはゼロリスクです。

しかし、新型コロナワクチンを打たないリスクをトータルで考えると、免疫がないためいつまでも新型コロナウイルスに感染しやすいというリスクを選択しているわけです。新型コロナウイルスに感染するリスク、人に感染させるリスク、重症化するリスク、死亡するリスク、あるいは後遺症になるリスクを比べると、打たない方がはるかにリスクが高いのは明らかです。

ワクチンを打たない方は、打たないことで様々な不便が起きることの覚悟が必要となります。

ワクチンを打たない方は、ワクチンを打った人と全く同じ生活を送ることができないことも起こりうることを理解してく決断して下さい。

コメント

  1. […] 30代以下の若者に多い 「脱毛」や「うつ症状」 […]

  2. […] 軽症者にも残る深刻な後遺症 […]

  3. […] 肺が破壊されており肺への後遺症 […]

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