子どもに多い新型コロナ後遺症

対策
coronavirus covid-19 pandemic outbreak virus background concept

子供の新型コロナ後遺症は軽症や無症状でも残る

「ロングコービッド(long COVID)」と呼ばれる新型コロナ後遺症は、感染からかなりの時間が経過しても残るさまざまな症状です。

患者は疲労感、呼吸困難、動悸、頭痛、筋肉痛や関節痛、発熱、めまい、頭の中に霧がかかったようにぼうっとする「ブレインフォグ」などの症状を訴えます。

若者も子どもも中等症以上になった場合だけでなく、軽症や無症状だった患者でも見られます。

若者の患者と同様に、子どもの新型コロナ後遺症は、感染して中等症以上になった場合だけでなく、軽症や無症状だった場合にも見られます。

 

子どもの感染者の半数以上が1つの症状が1か月以上続く

医学誌「Acta Paediatrica」に掲載された論文によると、

イタリア、ローマの研究者が、新型コロナ検査で陽性と判明してから30日以上経過した129人の子ども(平均年齢11歳)を追跡調査したところ、その半数以上に少なくとも1つの症状が残っていました。

また、120日以上経過した子どものうち14人(全体の1割以上)が、3つ以上の症状に悩まされていました。

オーストラリアの研究者が新型コロナ陽性となった171人の幼児(中央値は3歳)を追跡調査したところ、8%が2カ月後まで主に咳や疲労感などの後遺症の症状を示していたことが分かりました。

オランダでは、陽性と判定された子供の36%で「強い倦怠感、集中力の低下、呼吸困難などにより、日常生活に深刻な制限を受ける」ほど重い症状が見らたという研究発表もあります。

子どもの後遺症は本人が訴えないと分からない

新型コロナ後遺症は、医学的検査をしてもほとんどの場合「正常」と判定されます。

例えば、倦怠感、ブレインフォグ、めまいなどの一般的な症状は、血液検査や画像診断の結果には現れません。一部の医師や親たちは、「大げさ」と受け止めてしまう場合があります。

初めは、「子どもの病気をでっち上げている」「でしゃばりだ」と誤解し叱る親もいます。

幼児の体に何が起きているかを理解するのはもっと困難です。思春期の子どもなら、頭痛や息苦しさなどの症状を言葉で伝えられますが、多くの幼児にはそれができません。

突然、子どもが身の回りのことが何もできなくなり、ぐうたらになり、天使であるべきママが突然鬼になり怒り叱りつけるケースもあります。

活発な子が、新型コロナとの闘いの後、座ったり食事をしたりするのもやっとという状態になってしまう事例もあります。

新型コロナ後遺症であることに気がついた親は、「子どもが楽になるためなら何でもしてあげたい。」と思いながら悩みます。でも、お子さんは学校へ通うことも困難なのです。

新型コロナ感染症にかかった人の脳は、最高で10歳も老化

新型コロナウイルス感染症にかかった人は、脳が最高で10年も老化する可能性があるという研究結果が発表されました。

この研究はイギリスで行われたもので、新型コロナウイルス感染症(未確認症例含む)から完治した8万4000人以上の元患者に対して、思考能力をテストしました。思考力テストの結果は、比較対象のため、新型コロナに感染したことのない人々のテスト結果と比較されました。すると、新型コロナ感染症の元患者は、非感染者よりも認知力テストの成績が悪いことがわかったのです。

今回の研究データは「新型コロナ感染が慢性的な認知力の低下という後遺症をもたらす可能性がある」ことを示唆していると、研究チームは述べています。

対策はコロナに感染させないこと

今のところ新型コロナ後遺症に効く薬はありません。分かっていることは、時間とともに少しずつ軽減して行くことです。

症状が何カ月も続くことがよくありますが、子どもはその後、回復します。「陽性」と判定された子供の半数以上が、回復までの1か月以上新型コロナ感染症に苦しむことになります。

子どもがまだ新型コロナに感染していないなら、親はできる限りのことをして感染を防ぐべきです。

新型コロナ後遺症を防ぐ最善の方法は、新型コロナに感染しないようにすることです。両親や周囲の人がワクチン接種を受けることで、ある程度は保護されます。

 関連記事

  1. 新型コロナ後遺症の患者の約半数が若い世代
  2. 子どもや健康上の都合でワクチン接種が出来ない人達を守る
  3. 新型コロナウィルスからお子さんを守る
  4. 新型コロナワクチン、若者もなぜ打つの?

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました