術後補助化学療法(抗がん剤治療)の6ターンの副作用

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術後補助化学療法

大学病院で生研後、リンパへの転移があったので術後補助化学療法を受けることになりました。 

大腸がんは、がんを完全に切除したと考えられても、目に見えないほどごく小さながんが体内に残っていて、それが時間とともに少しずつ大きくなることがあります。これを再発といいます。この再発を防いだり、できるだけ再発が起こる時期を遅らせたりするために行われるのが「術後補助化学療法」です。 

抗がん剤は癌細胞をなくしたり、減らしたりする薬ですが、とても強力です。そのため、副作用も激しく出ます。ここでは、副作用につて実体験したことを書いていきます。

 

処方された薬は

  1. インドメタシンカブセル(2日分)
  2. 逆流性食道炎の為、胃液を抑える薬 1か月分
  3. 抗がん剤 カペシタビン錠 2週間分
  4. 保湿剤(保湿剤はすぐに使ってしまうので、多く処方してもらいました) 
  5. メチコバール錠神経の症状を抑えるビタミン剤(医師も薬剤師も言うには、効くか聞かないか分からない薬だが必ず飲んでほしい とのこと)

抗がん剤治療費は、3万8830円でした。
処方された薬の代金は、合わせて8310円でした。

抗がん剤治療:6ターンの副作用

副作用は現れる症状の大小の違いはあるものの、総てのターンで同じですので、5ターン以降はまとめて書きます。

ただ、副作用は総てのターンで同じ症状が出ますが、激しくでる副作用が抗がん剤治療を進めてゆくなかで、変わってきます。

6ターンで激しくなった副作用は、食欲不振と手足症候群です。

6ターンは強い食欲不振に悩まされました

軽い便秘と下痢が3日目から始まり、カベシタビンを飲み始めて4日目ぐらいから徐々に食食不振が出てきました。

味が分からなくなるのです。さらに、甘いもの、みりんやだしで味つけした物を受け付けなくなりました。健康を考慮し朝昼夕の3食の時には、無理やり口に入れ食べました。それでも、5ターンと6ターンの6週間で体重が5kgも減りました。

カベシタビン接種を終えると3日目から少しずつ味が分かるようになり、食事も普通に取ることができました。

手足症候群が激しくなる

1ターンから4ターンまでは手足症候群のことは気にしていませんでした。ところが、5ターンに入ると足の裏の皮がめくれ、圧迫した部分に痛みを感じるようになりました。

6ターンに入ると手足症候群の症状はより過激になり、靴を履いて足を圧迫する部分に血豆が出来たり、赤くふくれたりするようになりました。歩くとその部分が痛いです。

特に症状が激しいのは、

  1. 靴と触れる小指の爪から血が出る。
  2. 靴と触れる部分が赤くはれる。
  3. 右足の指の付け根が血豆のように赤くはれ痛い。
  4. 小指に血豆が出来る。
  5. 足の皮がむける。

こんな感じです。対策としては、

  1. 足を使った後には少し暖かくしたシャワーで洗った後保湿剤を塗る。
  2. 足を使った後は十分に休める。
  3. 大きめの靴に変える。
  4. 晴れた日には、家庭菜園の作業もスリッパで行う。靴下は常時履き替える。

こんな感じで対策を行いました。インターバルの週に入りカベシタビンを飲み終わってから6日目にはほんの少し足の痛みも減ったように思います。

その他、自覚できる副作用

  1. 冷たい物に触ると痺れる
  2. 点滴のあとがしびれる。痛み。
  3. 便秘と下痢の症状が同時に出て苦しむ。
  4. はきけを感じる。

冷たい物に触ると痺れる副作用はより気温が上昇したので改善される

抗がん剤治療の6ターンになりました。5月の半ばを過ぎ気温も上げり、冷たい物触ったり、飲んだりすることがなければ冬とは違いしびれる機会は減りました。

点滴のあとがしびれる。痛い。

 点滴の針を刺した周辺(上下関節から10Cm)がしびれを感じ、動かすと痛みを感じます。1週間で症状は治まりました。

便秘と下痢の症状が同時に出て苦しむ

便秘と下痢の症状は常時あります。2時間ぐらいたつと定期的に便意を感じお手洗いに行きました。

しかし、6ターンでは便秘も薬を飲むほどではなく今までよりは症状は軽く済みました。それでも、常時軽い下痢の症状がありますので、快適に生活できるものではありません。

軽く吐き気を感じる副作用は慣れてくる

軽く吐き気を感じるます。それでも、耐え難い苦痛と感じる物でなく、他ごとをしていれば忘れてしまう程度です。この副作用に関しては体が慣れてきたのでしょう・

CAPOX療法の実際と副作用について

1 CAPOX療法とは?
2 CAPOX療法における副作用;手足症候群対策
3 CAPOX療法における副作用;悪心・嘔吐、食欲不振対策
4 CAPOX療法における副作用;口内炎対策
5 重大な副作用に至る可能性がある主な自覚症状
6 自覚症状がない副作用、検査によって分かる

抗がん剤治療中に日常生活で気を付けること

  1. 食事食べたらすぐに寝ない。
  2. 1回の食事の量を減らす。
  3. よく噛んで口の中で食べ物を消化するぐらいの気持ちになって食べる。
  4. 水分を多くとる。1日1リットル以上。
  5. スキンケア
    ・手足を清潔に保つ
    ・手は1日に5回以上保湿剤を塗る。手のひら・爪
    ・足は1日に3回以上保湿剤を塗る。足の裏・爪
    ・常時、手袋・靴下を身に付ける。
  6. 冷たい物に触らない。冬は暖房をしている部屋の中でも手袋をはめて生活する。
  7. 冷蔵庫に入っている飲み物をそのまま飲まない。常温でも敏感になっている時は痺れをかんじる。
  8. 寒い日は外に出ない。
  9. 外出する時には日焼け止めを塗る。
  10. 2時間ごとに水道水でうがいをする。ぐちゅぐちゅうがい。(口の中の細菌は2時間で増殖するため、うがいで菌を出す)
  11. 柔らかい歯みがきで軽く歯を丁寧に磨く。
  12. 口の中を清潔に保つ。
  13. 抵抗力が落ちているので、非感染対策を徹底する。「新し生活様式」を守り、常に実践する。
  14. 抵抗力が落ちるので過度な運動(仕事)はしない。
  15. 腸内環境を整えるために、小腸、大腸まで届く乳酸菌飲料を毎日大腸と小腸に届く製品をどちらも食べる。

女性であれば自然に出来ていることかもしれませんが、スキンケアなど男性は初めてする方もいるかもとおもいます。しかし、これらを怠れば重大な副作用に至るリスクが高まります。半年間、徹底的に実践する必要があります。以上の項目を生活習慣として確実に身に付けましょう。

注射部位反応について

注射部位反応とは、オキサリプラチンの点滴の為に針をさした部分、およそ20cmのあたりがしびれたり、痛みを感じたりすることです。これはほぼ全員に起きるそうです。

防ぐことはできませんが、2・3日で気にならない程度におさまります。完全に痺れがなくなるには1週間程度かかりますが、日にち薬で済みます。

 

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